バージョン5.1の新機能の一つに、IPv4/IPv6 アドレス管理(IPAM)という便利な拡張があります。
IPAM の機能で、次のようなことができます。
ネットワーク探索
- サブネット内の IP 検出
- それぞれの IP の応答確認 (ping による応答有無)
- ホスト名解決
- OS の検出
- IP による Pandora FMS エージェントへの関連付け
検出した IP の管理
ネットワーク上で検出したそれぞれの IP では、次のような自動検出したデータを手動で編集することができます。
- ホスト名
- オペレーティングシステム
- Pandora FMS で関連付けられたエージェント (この関連付けは、”エージェントアドレスの更新” をチェックしている場合、逆の方法で行うことができます。この場合、変更されたエージェントの IP は、Pandora FMS にてエージェントのセカンダリ IP として追加されます。)
ほかには、それぞれの IP に次のようなパラメータがあります。
- 希望のホストを状態に関係ない他のホストからフィルタリングできるようにする、IP の “管理対象” 設定
- チェック対象を限定して自動検出タスクを最適化するための、不要IPの無効化
- IPが変更された情報を検出したときにイベントを生成するための、イベントの有効化
- コメント追加
それぞれの IP には、詳細表示があります。ここでは、別ウインドウにて ping の応答確認を行うことができます。
IP 表示のカスタマイズ
IP 表示は、次のようにフィルタリングできます。
- 全ホスト
- 稼働中ホストのみ
- ‘管理対象’ ホスト (‘管理対象’ に設定されているもの)
ほかにも、必要な表示に合わせるための、異なるフィールドでのソートやアイコンサイズといったフィルタオプションがあります。
サブネット計算
IPAM 拡張には、スタンドアロンのサブネット計算機能が含まれています。 この計算機能は、IPv4 および IPV6 に対応しています。
これにより、ネットワークアドレスおよびサブネットマスク(マスクにはビットおよびアドレスフォーマットが利用できます)から、さまざまなデータを計算することができます。
計算機能は、次のようなデータを出力します。
- ネットワーク (アドレス/ビットマスク)
- ネットワークマスク*
- ネットワークワイルドカード*
- ネットワークアドレス*
- ブロードキャストアドレス*
- 最初の有効なIP*
- 最後の有効なIP*
- ネットワーク上の IP 数
* このフィールドは、アドレスフォーマット (IPv4 では10進数、IPv6 では16進数) およびビットフォーマットで表示されます。
IPAM 拡張は、Pandora FMS Enterprise バージョン 5.1 からの機能です。