新たな Pandora FMS リリース Pandora FMS 760 に含まれる機能と改善点について説明します。
最新の Pandora FMS 760 の内容
新機能と改善点
モジュールにおける新たなヒストグラム
モジュールのヒストグラムを表示する機能が追加されました。 このグラフは、二値モジュールまたは障害しきい値が定義されているモジュール専用です。障害が発生していた期間を確認するのに非常に便利です。
複数のスケジュールを持つアラートテンプレート
モジュールアラートとイベントの両方を実行するための複数のスケジュールを設定できるようになりました。この新機能を使用すると、同じ日または週の異なるタイムスロットでアラートを生成できます。
新たな Zendesk 統合プラグイン
Zendesk 統合プラグイン がモジュールライブラリに追加されました。このプラグインにより、ターミナルまたは Pandora FMS からこのシステムのチケットを作成、更新、および削除できます。
新たな Mac OS X 用インベントリプラグイン
Linux および Windows 用のインベントリツールと同じように、このツールを使用して Mac OS X でインベントリを取得できます。その OS のマシンにインストールされている CPU、メモリ、ディスク、およびソフトウェアに関する情報を取得できます。
メタコンソールにおける新たな一括削除メニュー
メタコンソールにおける組み合わせと中央管理処理の最新の変更に伴い、一括操作機能をメタコンソールに持たせる必要がありました。 現時点では、メタコンソールからのエージェントの削除と編集ができます。
メタコンソールの新しい内部監査表示
Pandora FMS メタコンソールの継続的な改善の一環として、ノードではすでに存在していた内部監査機能が追加され、メタコンソールへのアクセスと、そこから実行されるアクションの一部を監視します。
ビジュアルコンソールでのリモートチェックの強制実行
ビジュアルコンソールでリアルタイムの監視制御を実行するために、ノードの詳細表示から実行できるのと同じように、ビジュアルコンソールでもリモートチェックを強制できるボタンを追加しました。
新たなアラートマクロ
通知に詳細を含めることができるように、次のアラートマクロが追加されました。
- _time_down_seconds_
- _time_down_human_
- _warning_threshold_min_
- _warning_threshold_max_
- _critical_threshold_min_
- _critical_threshold_max_
MySQL8 および PHP8 対応
特別な調整なく MySQL8を 使用できるようにするためのサポートを追加しました。また、PHP7.4 のサポートが 2022年11月28日に終了するため、PHP8で動作するようにコンソールを準備しています。
RHEL 8.x, RockyLinux 8.x, AlmaLinux 8.x OS 対応
これまでのベースシステム(CentOS)の方針が最近変更されたため、 ベース OS として RockyLinux8 と AlmaLinux8 をサポート、また、RHEL8 を引き続きサポートすることにしました。 サポートされていない他の Linux バージョン(Centos6 など)を利用されている方は、これらのシステムのいずれかに移行することを推奨します。 ただし、以前のシステムで Pandora FMS を実行するために使用できるRPM および Tarball 形式のインストーラーは引き続き提供します。
既知の変更と制限
- ISO イメージを利用した新規インストール は廃止となりました。今後、デフォルトのインストーラはオンラインインストーラになります。これは、単一のコマンドを使用して、Linux RHEL8、Rocky Linux、または Alma Linux OS 上にシステム全体をインストールします。
- 新しいプラグインライブラリとの Pandora FMS の統合が改善されました。新しいプラグインライブラリを使用するには、バージョン 760 に更新する必要があります。