リモートシステムアクセス
概要
Pandora FMS は監視ツールであり、オペレータが監視対象システムを遠隔から制御できるようにするためには別の方法を使用します。
コマンドラインインターフェイス
ルータやスイッチなどの一部のシステムは Telnet や SSH で管理することができ、対応するコマンドを発行することでのみアクセスできます。これを行うために、Anytermd ツールをベースとしたオプション の拡張機能を利用できます。
グラフィカルインターフェイス
PandoraFMS が持つリモートコンピュータ (GNU/Linux®、Mac OS® または MS Windows®) にアクセスする標準ツールは Pandora RC です。これは WEB 上にあるリモート操作ツールで、PandoraFMS インターフェイスに完全に統合されています。
Pandora FMS での Pandora RC の設定
Pandora RC は、IP アドレス、ファイアウォール、その他の問題にかかわらずコンピュータに接続する、インターネットベースのリモートコンピュータアクセスシステム(SaaS)です。
これを利用するには、設定画面で有効化する必要があります。
管理(Management) メニュー → 設定(Setup) → システム設定(Setup) → Pandora RC へ進みます。
その後、Pandora RC サービスに登録されたユーザが正しくログインをする必要があります。 このユーザは、Pandora RC ソフトウエアをインストールしたデバイスへのリモート接続を許可するために使用されます。
通常は必要ではありませんが、APIホスト名 (デフォルトでは http://rc.pandorafms.com
)と APIポート (デフォルトでは 443
)フィールドを編集して別の Pandora RC プロバイダーを利用することができます。
変更を保存する前に、接続が正しくできるか確認することを忘れないようにしてください。
Pandora FMS での Pandora RC の利用
接続設定を行うと、eHorusID
という新しいカスタムフィールドがエージェントビューに表示されることを確認できます。このフィールドには、管理する Pandora RC エージェントの ID が含まれています。
Pandora FMS エージェント 7.0 以降を使用している場合は、次の設定トークンを使用して自動的に eHorus ID
を取得することができます。
ehorus_conf <path>
設定トークンは、Pandora RC エージェントの有効な構成ファイルへの絶対パスをサポートしています。 エージェントは、Pandora RC エージェントの識別キーを含む eHorusID
というカスタムフィールドを作成します。
管理対象の Pandora RC エージェントは、設定セクションで設定したユーザによって参照できる必要があります。
Pandora FMS エージェントがカスタムフィールドに Pandora RC エージェントの ID を保持している場合、管理者ユーザまたはエージェントの管理権限を持つユーザには、エージェントメニューに Pandora FMS から Pandora RC クライアントを利用することができる新たなタブが表示されます。
設定が完了したら、シェル経由のリモートコントロール、リモートテスクトップ、プロセス表示、サービス表示、ファイルのコピーといった、エージェントが提供する Pandora RC のリモートコントロール拡張の任意のセクションをクリックするだけです。
ターミナル(Terminal), 表示(Display), 処理(Processes), サービス(Services), ファイル(Files) といった、任意のサブメニューオプションをクリックすることにより、次のようなオプションが表示されます。
常に Pandora RC エージェントのローカルパスワードを使用することを推奨します。設定されている場合は、インタラクティブにリクエストされます。
一度認証されると、インタラクティブなコマンドラインセッションにアクセスできます(Linux® では root 権限となります)。Apple Mac® および MS Windows® でも同様に動作します。
Pandora FMS を MS Windows® で動作させている場合、 Mozilla CA 証明書ストアを PEM フォーマットでダウンロードし、php.ini
ファイルに curl.cainfo={path}\cacert.pem
を追加してください。
Pandora FMS でのリモート管理について、より詳しい情報は こちらのリンク をご覧ください。