用語
基本および高度なアクセス
これは、ユーザ、モジュールコンポーネント、アラートに付与できる 2 種類のアクセス権限です。
- 基本アクセス ユーザは、そのレベルでのコンポーネントおよびアラートのみ利用できます。
- 高度なアクセス ユーザは、任意のレベルでのコンポーネントおよびアラートを利用できます。
高度なコンポーネントは、基本コンポーネントよりも多くの設定ができます。
- 名前の変更が可能。
- アラートでアクション設定ができます。基本ではデフォルトのアクションで作成されます。
- 高度なフィールドなど、編集中にさらに多くのフィールドが表示されます。 例: 単位、特にローカルまたはプラグインネットワークコンポーネントの場合のマクロ。
アクション
アクションは、アラートの一機能です。アクションは、(個別の) コマンドを実行します。この個別性により、アクションは特定のパラメータを持つことができます。例えば、eMail コマンドでは、管理者へのメール送信 や プロジェクトのメーリングリストへのメール送信 など、メールアドレスを指定するコマンドフィールドを設定することにより、アクションを定義することができます。
ACL
- ユーザの権限を決定します。
- Pandora FMS では、グループに対するプロファイルをユーザに割り当てることによって定義されます。
サービス品質保証 (SLA)
- SLA は、一般的に、一方がユーザでもう一方がサービス提供者の 2つの当事者間の契約です。
- Pandora FMS における SLA は、連続障害検知抑制を考慮し、監視要素が障害状態になった状態を SLA を満たしていない状態としています。
- レポートでは、問題を回避するために信頼性を微調整する必要があります。また、 優先順位付けモード を設定します。(正常または不明の優先順位付け)
Pandora FMS は、モジュールに情報がない場合はモジュールの状態を特定できないため、SLA は有効な 不明 期間と見なされます。 また、計画停止のすべての期間は有効(計画停止は制御されたものであり、モジュールのいずれの状況も受け入れられていると見なされるため)で、警告状態の期間も有効(最適でない状態ですがサービスは引き続き有効)とみなされます。
エージェント
Pandora FMS におけるエージェントは、一つの集まりを意味します。通常は、マシン、システム、またはホスト(コンピュータ)であり、モジュールと呼ばれるさまざまな監視項目の情報を含み、単一のグループに属します。 他のエージェント (「親子」) に関連している可能性があります。
ソフトウエアエージェント
- 監視対象のローカル情報を収集するためにインストールされたサービスです。
- インストールされているシステム上で実行され、定期的な間隔で情報を収集して送信します。
- ソフトウェアエージェントは XML 形式のデータファイルを生成し、デフォルトでは Tentacle プロトコルを使用して Pandora FMS サーバーに送信されます。
アラート
- “発報済” または “未発報” の 2つの取りうる状態があります。
- メール送信やその他通知など、自動的にタスクを実行します。
モジュール作成ウィザード
コマンドセンター(メタコンソール)のモジュール作成アシスタント(ウィザード)を使用すると、モジュールコンポーネントとアラートテンプレートを使用して、シンプルかつ透過的な方法でインスタンス内にさまざまなタイプのモジュールを作成できます。 ウィザードはインスタンスを区別しません。 すべてのエージェントとモジュールは、あたかも同じソースから来たかのように混在して表示されます。
データベース
- 同じ種類のデータの集合であり、あとから利用するためにシステム的に保持しているものです。
- Pandora FMS は、標準リクエストの構造化言語 (SQL) を通じてデータにアクセスします。
TCP チェック
- 開かれたポートを介してデバイスやコンピューターに対して、クエリを実行できます。
- リモート監視で利用されます。
SNMP チェック
- SNMP プロトコルを利用する TCP チェック です。
コマンド
Pandora FMS 外のコンポーネントです。Pandora FMS の内部コマンド以外で、サーバが実行するプログラムや外部ユーティリティをコマンドとして、イベントを生成したりメールを送信したりできます。
アラートコマンド
- アラートが発報された際にサーバによって実行されるシステムレベルの処理。
- 外部コマンドまたはカスタムスクリプトも使用できます。
パラメータのコメントアウトとアンコメント
コメントアウトとは、その行の先頭に特殊文字を追加することにより、パラメータ自体をコメントとして設定する処理です (またはコメントを解除してパラメーターを有効化します)。
# This line is a comment.
parameter1 value1
# The following parameter is “commented” and will not be read or taken into account:
# parameter2 value2
コンポーネント
コンポーネントは、モジュールを柵瀬宇するためのテンプレートです。
次のようなものです。
- ローカル
- ネットワーク
- ネットワーク
- プラグイン
- WMI
コンソール
Pandora FMS コンソール、もしくは、ウェブコンソールは、ブラウザを通して Pandora FMS を管理するためのインタフェースです。
デーモン
コンピューティングにおけるデーモン(Disk And Execution Monitor の略)は、ユーザーの操作がほとんど、またはまったくないオペレーティングシステム レベルで実行される、グラフィカルインターフェイスのないプログラムです。
依存
通常は機械語でコンパイルされたファイルを集めたもので、オペレーティングシステムの 1 つまたは複数のアプリケーションで使用できる共通関数が含まれます。
ダウングレード
- 一般に、更新またはアップグレードには、置き換えられるコンポーネントと比較して改善されたコンポーネントが含まれていますが、不都合がある場合があります。
- このような特別な場合のために、以前のバージョンへ Pandora FMS サーバを戻す ダウングレード があります。
*nix 環境
Unix® および GNU/Linux® 環境の両方の略語。
障害および警告状態
- 正常や障害は、モジュールがとりうる 3つの状態です。
- 障害および警告は、通常、異なる重要度でのエラー状態を表すものです。
- Pandora FMS は、個々のモジュールごとに障害と警告状態で異なる閾値を設定できます。
不明状態
2回以上データを取得できなかった場合のモジュールの状態です。
イベント
- イベントとは、監視対象システムで発生するすべてのものです。
- 表示される情報の範囲は、モジュール状態の変化、発報または復旧したアラート、システムの再起動またはカスタムイベントです。
ポジティブ/ネガティブな障害
- チェックでエラーを返しても実際には問題が発生していない場合、それをポジティブな障害と呼びます。
- エラーを返してないが実際には問題が発生している場合、ネガティブな障害と呼びます。
データファイル / XML データ
- Pandora FMS ソフトウエアエージェントによって生成されるデータファイルです。
- エージェントモジュールの情報が含まれているほか、エージェント自身の情報 (バージョン、OS など) を含んでいます。
ハイバネートまたはハイバネーション
コンピューティングで使用される場合は、RAM にあるもの (データや実行中のプログラム) をオペレーティングシステムによって固定ストレージデバイスに完全に保存する処理を指します。
インスタンス
コマンドセンター (メタコンソール) を介したアクセスが可能なように設定された Pandora FMS の通常のインストールです。オプションでイベントをメタコンソールに複製できるように設定できます。
条件の反転
- しきい値の非連続範囲を定義します。
- 文字列型モジュールでは、しきい値は部分文字列として定義されます。
カーネル
これは、ハードウェアとコンピュータにインストールされている他のソフトウェアとの通信を行うソフトウェアであり、オペレーティングシステムの心臓部、基礎、および本質を構成するののです。
マージ (コード)
- 新しい機能などを、ソースコードに入れることを指すために使用されます。
- また、異なる 2 つのサーバのデータベースを 3 つ目のサーバにマージするなど、他の同様の処理にも適用できます。
メタコンソール
現在は コマンドセンター と呼ばれています。多くの Pandora FMS ノードの機能 (ユーザ、エージェントなど) を集中管理できる Web コンソールです。
デバッグモード
デバッグモードは、アプリケーションまたはオペレーティングシステムの実行時に、コードの例外(“バグ”)の修正を容易にするために、詳細な段階的な処理およびパラメーター情報を提供するものです。
モジュール
- モジュールは、数値または英数字/テキスト値などの個々の情報を格納する単位です。
- 各モジュールは個々のチェック(CPU、RAM、トラフィックなど)からのデータを格納します。
- モジュールはエージェント内に含まれ、常に単一のエージェントに関連付けられます。
- エージェントには複数のモジュールを含めることができます。
非同期モニタリング
発生したときのみデータを返すモジュールを非同期モジュールと呼びます。例えば、ログファイルの文字列チェックです。文字列が見つからなければ、モジュールはデータを返しません。ほかには、SNMP トラップがあげられます。エラーが発生した場合 (例えば、電源故障) のみ生成されます。
同期モニタリング
標準の間隔でデータを取得しているモジュールを同期モジュールと呼びます。例えば、5分間隔の温度計測などです。
モザイク
- これは、異なるファイルまたはその一部のセクションがサムネイルと同じ画面に同時に表示されることです。
- GIS コンソール(地理情報システム)で使われます。
OpenSSH
SSH プロトコルを使用して、ネットワーク上で暗号化された通信を可能にする一連のアプリケーションです。
Pandora Web ロボットデーモン
パッケージ
パッケージは、特定のフォーマットで特定の OS とそのバージョン用にインストールできるように、プログラムや複数のプラグラムをまとめたものです。
プロファイル
- エージェント参照、エージェント編集、アラートの割り当て、レポートの定義、データベースの管理など、Pandora FMS で可能な操作の権限の定義です。
- プロファイルは、特定のグループのユーザに関連付けられています。
アラートテンプレート
アラートの発報条件を指定します。これは、モジュールの値または状態、および特定の間隔または動作時間範囲内で発報される最大回数などのその他の詳細に応じて異なります。
SNMP ポーリング
これは、Pandora FMS による監視対象デバイスに対する SNMP を通した 通常の方法による監視処理です。
連続障害検知抑制
- 状態変化の頻発は監視において一般的な現象です。これは正常と障害の 2 つの状態が頻繁に切り替わる現象で、その解釈が困難になります。
- モジュールの連続障害検知抑制は、モジュールの状態変化を何回まで許すかを示します。
- この機能は、モジュールの障害誤検知を防ぐことができます。
ログローテーション
- ログのローテーションは、システム管理で使用される自動化された処理であり、ログファイルを圧縮、移動 (アーカイブ)、名前変更、または削除します。
- 新たに受け取ったログデータは、新しいファイル (同じ場所にある) に送られます。
サーバ
- Pandora FMS のサーバは、異なる手法で情報を収集するプロセスの要素です。
- それらはまた、アラートを実行したり、データをデータベースに送ったりします。
- Pandora FMS サーバはまた個々の要素 (例えば、データサーバ) にわかれており、それぞれが特定の処理を実行します。それぞれは必要に応じて有効または無効にすることができます。
リモートサーバ
ローカルサーバではなく、ネット上にあるサーバです。
シェルまたはコマンドライン
キーボードからコマンドを入力するインタフェースです。
ネイティブソフトウエア
ネイティブソフトウェアまたはネイティブデータ形式は、特定のオペレーティングシステムで実行または処理するように設計されたものです。
スーパー管理者
root と呼ばれる GNU/Linux に存在するスーパーユーザ のように、Pandora FMS にも スーパー管理者 が存在します。
- Pandora FMS サーバをインストールすると、デフォルトでは、
admin
というユーザが作成されます。このadmin
ユーザは、最初の スーパー管理者 ですが、唯一ではありません。 - スーパー管理者に加えて、管理者ユーザをPM 権限を与えることにより 作成することができます。
- PM 権限を持つユーザは、たとえば、アラートコマンドを作成できないことや、他のユーザを スーパー管理者 として定義できないなどのその他の制限を除いて、実質的にスーパ管理者と同じです。
セキュリティ上の理由から、Pandora FMS スーパー管理者のみがアクセスできる機能があります。
SVN / Subversion / リポジトリ
プロジェクトにおける異なるバージョンのファイルを一つのリポジトリに保存するリビジョン管理システムです。特定のタイミングにおけるファイルのグループをリビジョンと呼びます。複数の人が、プロジェクトの同じリビジョンのファイルをそれぞれ持つことができます。
tarアーカイブ
パッケージと同様に、プログラムや複数のプログラムを TAR フォーマットでまとめたものです。ただし、インストール方法に関する情報や、特定の OS 用の情報は含まれていません。
Tentacle
ソフトウエアエージェントおよびサテライトサーバが Pandora FMS サーバにデータを送信するための、データ転送プロトコルです。
Tentacle は、マルチプラットフォームで動作し、デフォルトでは、41121 番ポート (IANA により割り当てられています) を利用します。
しきい値
モジュールの状態の変化が発生する最小値または最大値。
アラートのしきい値
アラートテンプレートを設定する時の、時間間隔の制限です。例えば、アラートテンプレートを 10分のしきい値とし、最大のアラート数を 5にすると、10分間隔で 5回以上アラート処理を行わないようになります。リカバリ設定が行われている場合は、アラートはこの時間間隔が終わるまでが発生状態となります。
root ユーザ
*nix 環境 における、オペレーティングシステムの管理専用のユーザであり、ソフトウェアのインストール、設定、保守などの特別な権限を持っています。 他のユーザは、同じ root ユーザグループに属している場合、これらの権限を継承できます。
ウォッチドッグ
システムが動作しているかどうかをチェックする Pandora FMS の機能で、動作していない場合は再起動をします。
ウィジェット
- ウィジェットは、特定の種類のデータを直接操作するための単一の操作ポイントです。
- ウィジェットには、ウィンドウやテキストボックスなど、ユーザが変更可能な情報が表示されます。
- アプリケーションと組み合わされて、アプリケーションによって処理されるすべてのデータと、その操作を行うインタフェースです。