バックアップおよびリストア手順
バックアップ手順
データベースバックアップ
最初に、データベースをバックアップする必要があります。バックアップには 2つの方法があります。
ヒストリデータベースを利用している場合は、そのバックアップも実行します。
手動バックアップ
適切な権限のユーザでターミナルウィンドウを開き、次のコマンドを入力します(データベースのアクセス情報を入力します):
mysqldump -u <pandora_db_user> -p <pandora_db_name> | gzip> pandoradb.sql.gz <コンソールでパスワードを入力>
Pandora FMS データベースバックアップユーティリティ
Pandora FMS では、自動検出(Discovery) > 新しいコンソールタスク(New console task) から、ドロップダウンで “Pandora FMS データベースのバックアップ(Backup Pandora FMS database)“ を選択することにより、定期的なデータベースのバックアップ を設定できます。
新規データベースバックアップの作成には次のようにします。
- 定期バックアップもしくは、”Not scheduled” で一回のみのバックアップを選択します。
- “次の実行(Next execution)” バックアップタスクを開始するタイミングを正確に選択します。
- サポートするグループの内容を指定する必要があります(または “すべて(All)” を選択します)。
- デフォルトでは
/var/www/html/pandora_console/attachment/backups
に保存されますが、読み書きできる任意のディレクトリを指定することができます。
フィールドへの入力が完了したら、作成(Create) ボタンをクリックします。
設定ファイルバックアップ
Pandora のエージェントおよびサーバの設定ファイルをバックアップするには、次のコマンドを実行します。
tar -pcvzf pandora_configuration.tar.gz /etc/pandora/*.conf
エージェントバックアップ
エージェントディレクトリもバックアップする必要があります。すでに配布されているコレクションやエージェントプラグインを保存するために重要です。
tar -pcvzf agent.tar.gz /usr/share/pandora_agent
サーババックアップ
サーバブラグイン
サーバプラグインが置かれているデフォルトディレクトリは、/usr/share/pandora_server (Pandora サーバのメインディレクトリ) です。
注意: 他のディレクトリ内にサーバプラグインがある場合は、それもバックアップする必要があります。
tar -pcvzf pandora_server.tar.gz /usr/share/pandora_server tar -pcvzf my_plugin_folder.tar.gz /home/myuser/my_plugin_folder
リモート設定
リモートエージェントの動作のために、リモート設定ファイルおよびコレクションのバックアップが必要です。
tar -pcvzf collections.tar.gz /var/spool/pandora/data_in/collections tar -pcvzf md5.tar.gz /var/spool/pandora/data_in/md5 tar -pcvzf remote_agents_conf.tar.gz /var/spool/pandora/data_in/conf
コンソールバックアップ
カスタム画像、拡張などを保存するために、コンソールのバックアップを実行します。
tar -pcvzf pandora_console.tar.gz /var/www/html/pandora_console
リストア手順
インストール 手順を実施します。
データベースリストア
ヒストリ DB を利用している場合は、そのリストアも実行する必要があります。
手動リストア
データベースが起動し、Pandora サーバとエージェントが停止していることを確認します。
[root@localhost ~]# /etc/init.d/mysqld start Starting mysqld: [ OK ] [root@localhost ~]# /etc/init.d/pandora_server stop Stopping Pandora FMS Server [root@localhost ~]# /etc/init.d/pandora_agent_daemon stop Stopping Pandora Agent.
バージョン NG 754 以降では、高可用性(HA)環境の手動起動および停止のための追加オプションがあります。
その後、データベースをリストアします。
[root@localhost ~]# gunzip pandora.sql.gz [root@localhost ~]# cat pandoradb.sql | mysql -u root -p pandora Enter password: <enter the password in console>
次の方法でもリカバリできます。
mysql -u root -p pandora create database pandora; use pandora; source PATH BACKUP;
作成するデータベース名は、バックアップしたものと同じである必要があります。
設定ファイルリストア
最初に、エージェントおよびサーバ設定ファイルをリストアします。
[root@localhost ~]# tar -zxvf pandora_configuration.tar.gz -C /
エージェントリストア
エージェントディレクトリのリストアを実行します。
[root@localhost ~]# tar -zxvf agent.tar.gz -C /
サーバリストア
サーバプラグイン
pandora server のメインのディレクトリおよび、プラグインの入ったディレクトリをリストアします。
[root@localhost ~]# tar -zxvf pandora_server.tar.gz -C / [root@localhost ~]# tar -zxvf my_plugin_folder.tar.gz -C /
リモート設定
リモートエージェントが正しく動作するために、リモート設定ファイルおよびコレクションファイルをリストアします。
[root@localhost ~]# tar -zxvf collections.tar.gz -C / [root@localhost ~]# tar -zxvf md5.tar.gz -C / [root@localhost ~]# tar -zxvf remote_agents_conf.tar.gz -C /
コンソールリストア
カスタム画像や拡張などを含め、コンソールのリストアを行います。
[root@localhost ~]# tar -zxvf pandora_console.tar.gz -C /
Pandora FMS サーバおよびエージェントの起動
最後に、Pandora FMS サーバとエージェントを起動します。
[root@localhost ~]# /etc/init.d/pandora_server start [root@localhost ~]# /etc/init.d/pandora_agent_daemon start