Email アラート設定
Pandora FMS でのアラートメール設定クイックガイド
Gmail アカウントを使った Email 設定
Gmail 経由でのアラートメール送信を Pandora FMS で設定するには、以下のように Pandora および Postfix を設定する必要があります。
Pandora 設定
Gmail アカウントを使用してメール送信を正しく設定するには、Pandora FMS サーバ設定ファイル(/etc/pandora/pandora_server.conf)で、mta_address 以外の以下のコメント行のすべての設定が必要です。mta_address は(postfixサーバーがインストールされている)サーバの IP アドレスもしくは localhost です。
Postfix が Pandora FMS と同じサーバにインストールされている場合は、pandora_server.conf の設定は以下のようになります。
mta_address localhost #mta_port 25 #mta_user [email protected] #mta_pass mypassword #mta_auth LOGIN #mta_from Pandora FMS <[email protected]>
Pandora FMS コンソールでアラートを設定する方法を簡単に見てみましょう。
アクション設定
アラート設定
この場合、モジュールの設定は、モジュール設定(module configuration) > アラート(Alerts) ファイルで行われています。以下のスクリーンショットではモジュールの新しいアラートが見られます。
アラートが発報されると、アラートがアクションに割り当てられたメールアドレスにどのように届くかを確認できます。
Postfix インストール
Gmail アカウントと共に postfix サーバが正しく動作するためには、Pandora サーバに以下のパッケージがインストールされている必要があります。
yum install postfix mailx cyrus-sasl-plain cyrus-sasl cyrus-sasl-lib cyrus-sasl-md5 cyrus-sasl-scram cyrus-sasl-gssapi
Postfix 設定
Postfix をインストールし、Gmail を通しての送信以外の動作が正しくできるようになったら、以下のステップを実施します。
1– Gmail アカウントで、“less secure pass” オプションが有効になっているか確認します。https://myaccount.google.com/lesssecureapps から有効化できます。
2– /etc/postfix/main.cf を編集し、以下の行を一番後ろに追加します。
myhostname = <hostname> #Add here server hostname relayhost = [smtp.gmail.com]:587 smtp_sasl_auth_enable = yes smtp_sasl_password_maps = hash:/etc/postfix/sasl_passwd smtp_tls_policy_maps = hash:/etc/postfix/tls_policy smtp_sasl_security_options = noanonymous smtp_use_tls = yes smtp_tls_CAfile = /etc/pki/tls/cert.pem smtp_tls_security_level = encrypt
3– Gmail のアドレスとパスワードを設定する /etc/postfix/sasl_passwd ファイルを作成します。
nano /etc/postfix/sasl_passwd
ファイルには、Gmail のアドレスとパスワードを含む以下の行を追加します。
[smtp.gmail.com]:587 [email protected]:PASSWORD
パーミッションを調整します。
chmod 600 /etc/postfix/sasl_passwd chown root:root /etc/postfix/sasl_passwd
4– 次の内容で /etc/postfix/tls_policy ファイルを作成します。
nano /etc/postfix/tls_policy
[smtp.gmail.com]:587 encrypt
パーミッションを調整します。
chmod 600 /etc/postfix/tls_policy chown root:root /etc/postfix/tls_policy
5– 以下のコマンドで /etc/postfix/sasl_passwd および /etc/postfix/tls_policy のハッシュインデックスを作成します。
postmap /etc/postfix/sasl_passwd && postmap /etc/postfix/tls_policy
/etc/postfix/sasl_passwd.db および /etc/postfix/tls_policy.db ファイルが作成されます。
6– 最後に、postfix を再起動し変更を反映させます。
/etc/init.d/postfix restart
7– 2つのコンソールに入って動作確認します。以下のコマンドでメール送信の動作を確認します。
tail -f /var/log/maillog
もう一方のコンソールでメールを送信します。
echo "Mail test" | mail [email protected]
上記のステップが正しく実行されていれば、最初のコンソールには次のようなものが表示されるはずです。
Dec 18 18:33:40 OKComputer postfix/pickup[10945]: 75D4A243BD: uid=0 from= Dec 18 18:33:40 OKComputer postfix/cleanup[10951]: 75D4A243BD: message-id= Dec 18 18:33:40 OKComputer postfix/qmgr[10946]: 75D4A243BD: from=, size=403, nrcpt=1 (queue active) Dec 18 18:33:44 OKComputer postfix/smtp[10953]: 75D4A243BD: [email protected], relay=smtp.gmail.com[74.125.93.109]:587, delay=3.7, delays=0.15/0.14/1.8/1.6, dsn=2.0.0, status=sent (250 2.0.0 OK 1324249500 eb5sm36008464qab.10) Dec 18 18:33:44 OKComputer postfix/qmgr[10946]: 75D4A243BD: removed
このような結果であれば、Pandora は Postfix サーバにメールを渡し、それらはうまく送られるでしょう。