目次
以前のバージョンからのアップグレード
ワープアップデート (アップデートマネージャ)
バージョン 763 から、Pandora FMS は更新があるかどうかをオンラインで確認し、要求に応じてダウンロードして Web コンソールを自動的に更新できるようになります。
バージョン 762 (およびそれ以前)の場合は、アップデートマネージャ を利用してください。
このアップデートは次の機能があります:
- Pandora FMS コンソールから、インターネットへの接続ができる必要があります。
- ワープアップデート(Warp Update) は、(Sourceforge 上で)利用可能な最新バージョンを見つけるためにサーバに接続します。匿名の使用統計データ(エージェント数)を送信します。
- 更新は Web コンソールのコンテンツ全体であるため、処理が非常に長くなる可能性があります。
- 更新は自動的に行われ、99% 正常に機能するはずですが、必ず機能することを保証するわけではありません。
- 更新する Pandora FMS サーバがインターネット接続を制限された環境にある場合は、オフライン更新 することもできます。
オンラインワープアップデート
オンラインの ワープアップデート でアップデートするためには登録が必要です。メールアドレスを入れて Ok! ボタンを押します。
しばらくすると、ワープアップデート がサーバに接続し、必要な更新を分析します。 すでに最新の場合は、他のアクションを実行することなく現在アクティブなバージョンが表示されます。
オフラインワープアップデート
Enterprise 環境ではオフラインでアップグレードすることができます。ファイルをダウンロードするには、サポートへ連絡ください。
ダウンロードしたら、ワープアップデート(Warp Update) → オフラインワープアップデート(Warp Update Offline) メニューへ行き、ブラウズする(Browse it) ボタンをクリックします(ファイルをドラッグ & ドロップするオプションもあります)。
オフラインパッチを適用すると、コンソールが使用できなくなる可能性があります。パッチを適用する前に、ファイルを完全にバックアップすることをお勧めします。
変更一覧を含む上記のような画面が表示されます。右下隅にある緑色のアイコンをクリックして続行します。Pandora FMS サーバが更新されます。
ワープアップデート履歴
行われた更新、バージョン、アプリケーションの日時、それを要求して適用したユーザなどを確認するには、ワープアップデート(Warp Update) → ワープアップデート履歴(Warp Update Journal) メニューへ行きます。
時間の経過により多くのレコードが蓄積されるため、フィルタ ボックスを展開し、検索するキーワードを入力することでフィルター処理できます。
ワープアップデート設定
ほとんどの場合デフォルト値で問題ありませんが、変更することができます。
Enterprise 版: 以下のフィールドを変更する前にお問合せください。
- ワープアップデート URL(Warp Update URL)
- セキュアなワープアップデートの利用(Use secured Warp Update)
- プロキシサーバ(Proxy server)
- プロキシポート(Proxy port)
- プロキシユーザ(Proxy user)
- プロキシパスワード(Proxy password)
- 連続しないパッチを許可する(Allow no-consecutive patches): 連続しない更新をインストールできるようにします。 デフォルトでは無効になっており、無効が推奨です。
- LTS アップデートに制限(Limit to LTS updates): 長期サポートバージョン(LTS)のみでの更新ができます。
変更の入力が終了したら、更新(Update) ボタンで値を保存します。
手動アップデート
Pandora FMS の基本的なコンポーネントに関して理解しておくことが重要です。Pandora FMS は、コンソール、サーバ、データベースの 3つの要素に分けることができます。
オープンソースでは、これらの 3つのコンポーネントは素早く更新できますが、Enterprise 版ではもう少し手順が必要で、別途アップデートが必要な追加機能があります。
内訳
オープンソース版:
- ウェブコンソール
- サーバ
- データベース
- オープンソースのウェブコンソール
- Enterpriseウェブコンソール(コンソールの機能を拡張します)
- オープンソースのサーバ
- Enterpriseサーバ(サーバ機能を拡張します)
- データベース(Enterprise版の追加のグラフなど)
更新には、常にコンソールの変更、時々サーバの変更、まれにデータベースの変更を含みます。アップデートは 2つのカテゴリに分けており、データベースの変更を伴わないマイナーリリースと、データベースの変更を伴うメジャーリリースがあります。更新には、常に コンソールの変更、時々 サーバの変更、まれに データベースの変更を含みます。アップデートは 2つのカテゴリに分けており、データベースの変更を伴わないマイナーリリースと、データベースの変更を伴うメジャーリリースがあります。ビデオチュートリアル «How to update your Pandora FMS environment using RPM and Tarball packages» もご覧ください。
マイナーバージョンアップ
これにはデータベースの変更は含まれません。コンソールおよび時々サーバのみです。例えば、6.0SP1 から SP2 などです。
バージョン 7.0NG の場合は、データベースの変更も含まれることがあります。バージョン7.0NG(ローリングリリース) も合わせて参照してください。
準備: こちらに、Pandora FMS をバックアップおよびリストアする手順の詳細があります。以下に示すのは、バックアップ手順の概要です。
1. データベースをバックアップします。例:
mysqldump -u root -p pandora > backup_pfms_X.Y.sql
2. 次の設定ファイルをバックアップします: pandora_server.conf, config.php, pandora_agent.conf
3. サーバおよびエージェントプラグインを次のようにバックアップします。
/etc/pandora/plugins pandora_console/attachment/plugin /usr/share/pandora_server/util/plugin
4. 次のサービスを停止します: pandora_server, tentacle_serverd, httpd, pandora_agent および mysqld
5. アップデートします。
RPM パッケージにて
https://firefly.pandorafms.com/pandorafms/ へ行き、インストールするバージョンをダウンロードします。
- オープンソースのコンソールアップデート:
rpm -U pandorafms_console*.rpm
rpm -U pandorafms_console_enterprise_package.rpm
- オープンソースサーバアップデート:
rpm -U pandorafms_server*.rpm
tar -xvzf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz cd pandora_server ./pandora_server_installer --install
- ソフトウエアエージェントアップデート:
rpm -U pandorafms_agent*.rpm
インストール前後で、どのバージョンで動いているか、以下のコマンドで確認できます。
rpm -qa | grep -i pandora
tar ボール、ソースにて
https://firefly.pandorafms.com/pandorafms/ へ行き、インストールしたバージョンより新しいものをダウンロードします。
- オープンソースコンソールアップデート:
tar xvzf pandorafms_console_package.tar.gz cd pandora_console ./pandora_console_upgrade -p /yourconsolepath
tar xvzf pandorafms_console_enterprise_package.tar.gz cd pandora_console ./pandora_console_upgrade -p /yourconsolepath
- オープンソースサーバアップデート:
tar xvzf pandorafms_server_package.tar.gz cd pandora_server ./pandora_server_upgrade --upgrade
tar xvzf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz cd pandora_server ./pandora_server_upgrade --upgrade
- ソフトウエアエージェントアップデート:
tar xvzf pandorafms_agent_package.tar.gz cd pandora_agent ./pandora_agent_installer --force-install
バージョン 7.0NG ( ローリングリリース )
Pandora FMS バージョン 7.0NG のコンソールを(rpm や tarボール、deb を用いて)手動でアップデートする場合、特定のバージョンから別のバージョンへマイグレーションするスクリプトを手動で適用する必要がある場合があります。これを避けるために、コンソールはアップデートマネージャ経由でアップデートすることをお勧めします。
古いデータベースを利用していると(通常の状態では発生しない稀なエラー)、管理者ユーザにこの問題を知らせる警告タブが表示されます。
この問題を解決するためには、Pandora FMS コンソールがインストールされているサーバへログインし、シェルで以下のディレクトリへ行きます。
/var/www/html/pandora_console/extras/mr
'updated' という名前のディレクトリが存在します。すでに適用されているすべての SQL は、'updated' ディレクトリに格納されていなければなりません。 したがって、データベースにSQLを適用したら、それらを 'updated' ディレクトリに移動する必要があります。
MR1
の実行例を見てみましょう。この例では、データベースに MR は適用されていません。Pandora FMS コンソールのフッターに MR0
が表示されています。バージョン 704 が手動でインストールされ、MR1
の SQL を手動で適用する必要があります。SQL は、/var/www/html/pandora_console/extras/mr/
に 1.sql
という名前であります。以下のように実行します。
[root_localhost|mr]# cat 1.sql | mysql -u root -p pandora
MySQL のユーザは root で、データベースは pandora です。
適用したら、MySQL の tconfig
テーブルの MR の値を更新する必要があります。MySQL に接続して、次のコマンドを一度実行します。
mysql -u root -p pandora > use pandora; > update tconfig set value= XX where token='MR';
適用すると、コンソールから警告メッセージは消え、フッターに MR1
が表示されます。次に、SQL を updated
へ移動します。どの MR を適用すべきかは、こちら を参照してください。
[[email protected] mr]# mkdir -p updated [[email protected] mr]# mv 1.sql updated/
どの MR を適用すべきかは、こちら を参照してください。
メジャーバージョンアップ
メジャーバージョンアップには常にデータベースの変更が含まれます。そのため、データベーススキーマのアップデートが必要です。 例えば、バージョン 6.0 から 7.0 などです。
Pandora FMS バージョン 6.0 からアップグレードする場合は バージョン7.0NG 759 までしか移行できないことに注意してください。 そこから、後続のバージョンにアップグレードし続ける必要があります(バージョン 759 に移行した後、対応する MR を適用するには、バージョン履歴 を参照してください)。
データベースのアップデート ("メジャーリリース")
データベースをアップデートするには、最初にバージョンに応じたオープンソースおよび Enterprise コンソールをアップデートする必要があります。これらのアップデートによって必要な SQL ファイルをダウンロードできます。
コンソールをアップデートしたら、SQL のデータベースアップデートスクリプトがコンソールの /extras や /enterprise に見つかります(バージョンに依存します)。CentOS の場合であれば、以下にあります。
/var/www/html/pandora_console/extras/pandoradb_migrate_X.Y_to_Z.T.mysql.sql
/var/www/html/pandora_console/enterprise/pandoradb_migrate_vX.Y_to_vZ.T.mysql.sql
アップデートの前に最初に説明した、データベース、設定ファイルのバックアップ、Pandora FMS サーバの停止といった準備を行います。
service pandora_server stop
- オープンソースデータベースのアップデート:
mysql -u ユーザ名 -p -D データベース名
例:
mysql -u pandora -p -D pandora
MySQL コマンドラインで以下を実行します。
source /yourconsolepath/extras/pandoradb_migrate_X.Y_to_Z.T.mysql.sql;
オープンソース版のマイグレーションを実行すると、Enterprise 版もアップデートされます。
MySQL から抜けるには “quit” を実行します。以上でデータベースがバージョンに合わせてアップデートされました。
以前のバージョンに戻す必要がある場合は、以下のようにバックアップからリストアします。
mysql -u ユーザ名 -p データベース名 > drop database データベース名; > create database 新たなデータベース名; > use 新たなデータベース名; > source backup_pfms_X.Y.sql
例:
mysql -u root -p pandora > drop database pandora; > create database pandora; > use pandora; > source backup_pfms_X.Y.sql;
アップデートマネージャを使った自動アップデート
ビデオチュートリアル «Update Manager |Pandora FMS|» も参照ください。
オープンソース版の更新
Pandora FMS 4.0.2 から、オープンソース版でも週単位の半自動更新ができます。この機能は、以前はエンタープライズ版のみにあったアップデートマネージャシステムの改善によります。新たなアップデートがあるかどうかをオンラインで確認することができ、リクエストごとにコンソールを自動的にダウンロードして更新することができます。
この機能は次のような仕組みです。
- Pandora FMS コンソールがインストールされているサーバはインターネットに接続されていなければなりません。
- アップデートマネージャは、我々のサーバ(Sourceforge)に接続します。Pandora FMS の利用状況(エージェント数)を発信者を特定しない状態で送信します。
- 更新ファイルが Sourceforge から週単位で更新フォルダにダウンロードされます。
- 更新はインクリメンタルですが、コンソール全体のファイルを含みます。そのため、処理には時間がかかります。(パッケージは約 25MB あります)
- 更新は自動です。開発チームによるレビューはされていません。99%は問題無いと思いますが、何も問題が無いことを保証するわけではありません。
- 更新は、コンソールのみです。エージェントおよびサーバの更新はありません。
コンソールの更新手順
アップデートマネージャ(Update Manager) → オンラインアップデートマネージャ(Update manager online) へ行きます。メインの画面では、インストール待ちおよび存在するアップデート、最新のコンソールバージョンが表示されます。インストールをクリックします。
パッケージをダウンロードすると、アップデートを行うかどうかのオプションが表示されます。
インストール処理を開始するには確認をクリックします。
いくつかのアップデートにはデータベースの修正も含みます。アップデート処理では、これらの変更に関する情報を次のようにダイアログ表示します。
この時点で、データベースとコンソールのアップデートを適用するか、それを実施せずにコンソールとデータベースを現状のままとするかの 2つの選択肢があります。
アップデートマネージャが動作するためにはインターネットへの接続が必要です。パッケージのダウンロードに、デフォルトでは wget を利用します。curl を利用することもできます(Pandora の設定で変更します)がさほど早くありません。
処理が終わると、メインのアップデートページにコンソールのバージョンが表示されます。 おめでとうございます、これが表示されればアップデート成功です。
エンタープライズ版の更新
オープンソース版の更新とは異なり、エンタープライズ版の更新では追加の特徴があります。
- 開発チームによって 100% テストされています。そのため、公開されたと同時に(もしくは数時間以内に)更新することができます。
- 大きなパッケージをダウンロードする必要はなく、更新されたもののみを適用することができます。
- オフラインの更新ができます。サポートページからダウンロードして、(セキュリティの理由等で)インターネットに接続されていない Pandora FMS に適用できます。
設定
"オンライン" 更新
アップデートのメニューから、アップデートマネージャへアクセスします。Enterprise 版をインストールしている場合は、インタフェースを利用可能です。(そうでなければオープンソース版が表示されます)
このページで現在利用している Pandora FMS のバージョンと新たなアップデートがあるか確認することができます。
最新バージョンにアップデートするには、Pandora FMS コンソールのリンクをクリックします。
継続するかどうかのオプションダイアログが表示されます。
継続をクリックすると、1) コンソールをアップデートして終了するか、2) データベースを含めて更新するかを確認するダイアログが表示されます。
データベースを更新するとプロセスは正常に実行されます。 ただし、そうでない場合、データベースまたはコンソールのいずれも更新されません。データベースの変更によっては、同じ更新プログラムでのコンソールの変更に重大な影響を及ぼす可能性があるためです。
その後、Pandora FMS にインストールされた現在のバージョンのアップデータが表示されます。
"オフライン" 更新
Pandora FMS は “オフライン” アップデートも可能です。 .OUM という拡張子のパッケージがあります。それには、Pandora FMS の公式サポートページへ行き、.OUM ファイルをダウンロードしてください。日本におけるエンタープライズ版更新ファイルダウンロードは、(株)アールワークス が提供しています。
次の画面からそれをアップロードします。
アップロードが完了するとファイルが表示されます。アップデートには開始をクリックします。
アップデートは、オンラインのダウンロードと同じフローです。適用する変更がある場合、関連するコンソールおよびデータベースのアップデートダイアログが表示されます。
我々のチームが提供している zip ファイルを使っても、同じ方法で Pandora コンソールをアップデートできます。
HA 構成のシステムをアップデートする場合は、 こちらのドキュメント を参照してください。
アップデートマネージャのための PHP の追加設定
オープンアップデートマネージャを正しく動作させるためには、デフォルトの割り当てよりも多くのメモリが必要です。PHP に多くのメモリを割り当てるために、php.ini を編集し、少なくとも 800M のメモリを確保してください。
設定は次の通りです。
memory_limit = 800M ; Maximum amount of memory a script may consume
php.ini
の場所を確認するには、次のコマンドを実行します。
php -i | grep php.ini
また、インストールした Pandora FMS のバージョンによっては、こちら に従って PHP 7 に更新する対応が必要です。
他のシステムへのマイグレーション
同一の物理マシンや仮想マシン上にある、Pandora FMS サーバとその Web コンソールを移動する理由はたくさんあります。
考えられる例:
- Pandora FMS の新しいバージョンでは、別のオペレーティングシステムが必要になる場合があります。たとえば、CentOS 7 から RockyLinux 8 に、またはCentOS 8 から RedHat Enterprise(RHEL) 8 への移行です。
- また、ある Web サービスプロバイダーから別のプロバイダーに移動する場合もあります。Pandora FMS で使用されるデータは、オペレーティングシステム全体のイメージを作成する場合よりも少なくなります。
- 監査の場合や、新しい機能をテストする場合は、メインサーバのコピーが必要です。
手順:
注意: 通常、Pandora FMS Web コンソールへのフルパスは /var/www/html/pandora_console
であり、以下の手順では $CONSOLE_PATH
と省略しています。
1.- 以前のシステムのデータベースバックアップを行います。いくつかの手順があります。管理者権限( root ユーザ)でターミナルウィンドウを開きます。
- 次のコマンドを使用して、データベースの論理コピーを作成することから始めます。
mysqldump --single-transaction --max_allowed_packet=512M -u root -p pandora> backup_pandora_X.Y.sql
データの保護は作業するあなたにかかっています。 データを移動するために行う手順は書き留めておきましょう。 処理を行う際は複数人で手順やバックアップを確認するなど、十分注意してください。
- 出力ファイル (
backup_pandora_X.Y.sql
) は、移動用の単一のデータファイルとして圧縮します。たとえば、backup_pandora_X.Y.tar.gz
は、各ファイルの固有の値を保持する圧縮形式です。 - ディレクトリ
/etc/pandora/*.conf
にある既存のすべての設定ファイルを圧縮します。 $CONSOLE_PATH/attachment/
のディレクトリ全体(サブディレクトリ含む)を圧縮します。/var/spool/pandora/data_in/
ディレクトリ全体を圧縮します。/usr/share/pandora_server/util/plugin/
にあるすべての サーバプラグイン を圧縮します。ここ以外の別のディレクトリにサーバープラグインがある場合は、それらも圧縮する必要があります。- 元サーバにインストールされているすべての依存関係を圧縮します。これらは、元サーバにインストールされていたスクリプト/プラグインが正しく操作するために必要であり、移行先サーバにはありません。 高度なシステムでは、統合開発環境(IDE)を完全にインストールする必要があります。
- 存在する場合は、
/etc/httpd/
にあるすべての SSL 証明書とカスタム Apache Web サーバ設定を圧縮します。
2.- 新たな Pandora FMS システムをスクラッチからインストールします。オンラインインストールツールがお勧めです。
3.- mysql を除いて新しいシステムで実行されているすべてのプロセス終了し、Pandora FMS を開始します(バージョン NG 754 以降では、HA 高可用性環境での手動での開始・停止の追加オプション があります)。
/etc/init.d/pandora_server stop /etc/init.d/pandora_agent_daemon stop /etc/init.d/tentacle_serverd stop
4.- Apache サーバを停止するには、使用しているディストリビューションに合わせて以下のいずれかを実行します。
/etc/init.d/apache2 stop
/etc/init.d/httpd stop
systemctl stop httpd.service
5.- 次に、一番簡単な方法で、backup_pandora_X.Y.tar.gz
ファイルを古いシステムから新しいシステムに送信またはコピーします。 対応する場所でファイルを展開します。
6.- root ユーザ mysql にアクセスします。新しいシステムで Pandora FMS データベースにアクセスします。デフォルトでは pandora
です。そして、データベースをインポートします。
# mysql -u root -p mysql>use pandora Database changed mysql>source ~/backup_pandora_X.Y.sql
このパスは、以前のシステムのバックアップを取得したディレクトリに依存します。 ここでは、($HOME
) にあると仮定します。
7.- データベース構造が変更されるメジャーバージョンへの移行の場合、メジャーバージョンのアップグレード手順 に示されているように移行スクリプトを実行するタイミングです。
8.- ディストリビューションを変更した場合は、Web コンソールの PATH
が変更される場合があることに注意してください。その場合、tconfig
テーブル、attachment_store
、fontpath
など、データベースにも変更されたフィールドがいくつかあります。 これらのフィールドを変更するには、以下のクエリを入力する必要があります。 この例は、Rocky Linux 8 への移行です。 他のディストリビューションでは、Apache ディレクトリの path
を変更します。
# mysql -u root -p> use pandora; Database changed> UPDATE tconfig SET value = '/var/www/html/pandora_console/attachment' WHERE token LIKE 'attachment_store';> UPDATE tconfig SET value = '/var/www/html/pandora_console/include/fonts/smallfont.ttf' WHERE token LIKE 'fontpath';
これら PATH
は、サーバとコンソールの設定ファイル(config.php
および pandora_server.conf
)に関係することを認識しておいてください。
9.- データベースをマイグレートしたら、設定ファイル …/pandora_console/include/config.php
および /etc/pandora/pandora_server.conf
の dbname
, dbuser
, dbpass
フィールドが同じであることを確認します。
- 同じであれば、ステップ10 へ進みます。
- 異なるようであれば、以下のオプションのうちのいずれか一つを選択します。
- オプション(a): 新しいファイルを古いものへ置き換え。
- オプション(b): 古いファイルの設定(
dbname
,dbuser
およびdbpass
)を新しいファイルに反映。 - オプション©: 新規インストール用のデータを使用してデータベースへのアクセス許可を付与。 新規インストールでは
dbname=pandora
,dbuser=pandora1
,dbpass=pandora2
を使うことを想定した場合の例は次の通りです。
# mysql -u root -p> grant all privileges on pandora.* to 'pandora1'@'localhost' identified by 'pandora2';> flush privileges;
10.- その後、すべてのデーモンを再開し、すべての設定が完了しすべてのエージェント、モジュール、アラートなどを含んだ Pandora コンソールにアクセスできるようになります。
11.- 新しいホストの IP アドレスまたは URL を変更した場合、すべてのローカルエージェントがこの新しいシステムに接続する必要があります。ソフトウェアエージェントの場合、それぞれの server_ip パラメーターを変更する必要があります。
12.- その他の設定修正を行うには、一括操作のエージェント編集 を利用します。
この手順は、Enterprise 版であっても同様です。
ダウングレード
ダウングレードを実行するには、Pandora FMS Webコンソール のバージョンをダウングレードするだけです。 予防措置として、前のセクションで説明したように、Pandora FMS データベースと設定ファイルのバックアップコピーを作成することをお勧めします。 常に オープンソース パッケージをインストールしてから、Enterprise 版をインストールする必要があります。
RPM パッケージより
- オープンソースのコンソールアップデート:
rpm -i --force pandorafms_console_package.rpm
- Enterprise 版コンソールのアップデート:
rpm -i --force pandorafms_console__enterprise_package.rpm
Tarball/ソースコードより
- オープンソースのコンソールアップデート:
tar -xvzf pandorafms_console_package.tar.gz mv --force ./pandora_console/* /yourconsolepath
- Enterprise 版コンソールのアップデート:
tar -xvzf pandorafms_console_package.tar.gz mv --force ./enterprise /yourconsolepath