以前のバージョンからのアップグレード

手動アップデート

Pandora FMS の基本的なコンポーネントに関して理解しておくことが重要です。Pandora FMS は、コンソール、サーバ、データベースの 3つの要素に分けることができます。

//Pandora FMS standard design//

オープンソースでは、これらの 3つのコンポーネントは素早く更新できますが、Enterprise 版ではもう少し手順が必要で、別途アップデートが必要な追加機能があります。

内訳

オープンソース版:

  • ウェブコンソール
  • サーバ
  • データベース

Enterprise版:

  • オープンソースのウェブコンソール
  • Enterpriseウェブコンソール(コンソールの機能を拡張します)
  • オープンソースのサーバ
  • Enterpriseサーバ(サーバ機能を拡張します)
  • データベース(Enterprise版の追加のグラフなど)

更新には、常にコンソールの変更、時々サーバの変更、まれにデータベースの変更を含みます。アップデートは 2つのカテゴリに分けており、データベースの変更を伴わないマイナーリリースと、データベースの変更を伴うメジャーリリースがあります。

マイナーバージョンアップ

これにはデータベースの変更は含まれません。コンソールおよび時々サーバのみです。例えば、6.0SP1 から SP2 などです。

バージョン 7.0NG の場合は、データベースの変更も含まれることがあります。バージョン7.0NG(ローリングリリース) も合わせて参照してください。

準備: こちらに、Pandora FMS をバックアップおよびリストアする手順の詳細があります。以下に示すのは、バックアップ手順の概要です。

1. データベースをバックアップします。例:

mysqldump -u root -p pandora> backup_pandora_X.Y.sql

2. 次の設定ファイルをバックアップします: pandora_server.conf, config.php, pandora_agent.conf

3. サーバおよびエージェントプラグインを次のようにバックアップします。

 /etc/pandora/plugins
 pandora_console/attachment/plugin
 /usr/share/pandora_server/util/plugin

4. 次のサービスを停止します: pandora_server, tentacle_serverd, httpd, pandora_agent および mysqld

5. アップデートします。

RPM パッケージにて

  • オープンソースのコンソールアップデート:
rpm -U pandorafms_console_package.rpm
  • Enterprise コンソールアップデート:
rpm -U pandorafms_console_enterprise_package.rpm
  • オープンソースサーバアップデート:
rpm -U pandorafms_server_package.rpm
  • tar.gz での Enterprise サーバアップデート:
 tar -xvzf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz
 cd pandora_server
 ./pandora_server_installer --install

インストール前後で、どのバージョンで動いているか、以下のコマンドで確認できます。

rpm -qa | grep -i pandora

DEB パッケージにて

  • オープンソースコンソールアップデート:
dpkg -i pandorafms_console_package.deb
  • Enterprise コンソールアップデート:
dpkg -i pandorafms_console_enterprise_package.deb
  • オープンソースサーバアップデート:
dpkg -i pandorafms_server_package.deb
  • Enterprise サーバアップデート:
 tar zxvf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz
 cd pandora_server/
 ./pandora_server_installer --install

依存関係の問題がある場合は、以下のコマンドで解決できます。

apt-get install -f

tar ボール、ソースにて

  • オープンソースコンソールアップデート:
 tar xvzf pandorafms_console_package.tar.gz
 cd pandora_console
 ./pandora_console_upgrade -p /yourconsolepath
  • Enterprise コンソールアップデート:
 tar xvzf pandorafms_console_enterprise_package.tar.gz
 cd pandora_console
 ./pandora_console_upgrade -p /yourconsolepath
  • オープンソースサーバアップデート:
 tar xvzf pandorafms_server_package.tar.gz 
 cd pandora_server
 ./pandora_server_upgrade --upgrade
  • Enterprise サーバアップデート:
 tar xvzf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz 
 cd pandora_server
 ./pandora_server_upgrade --upgrade
  • エージェントアップデート:
 tar xvzf pandorafms_agent_package.tar.gz
 cd pandora_agent
 ./pandora_agent_installer --force-install

バージョン 7.0NG ( ローリングリリース )

Pandora FMS バージョン 7.0NG のコンソールを(rpm や tarボール、deb を用いて)手動でアップデートする場合、特定のバージョンから別のバージョンへマイグレーションするスクリプトを手動で適用する必要がある場合があります。これを避けるために、コンソールはアップデートマネージャ経由でアップデートすることをお勧めします。

古いデータベースを利用していると(通常の状態では発生しない稀なエラー)、管理者ユーザにこの問題を知らせる警告タブが表示されます。

この問題を解決するためには、Pandora FMS コンソールがインストールされているサーバへログインし、シェルで /var/www/html/pandora_console/extras/mr ディレクトリへ行きます。'updated' という名前のディレクトリが存在します。すでに適用されているすべての SQL は、'updated' ディレクトリに格納されていなければなりません。 したがって、データベースにSQLを適用したら、それらを 'updated' ディレクトリに移動する必要があります。 MR1 の実行例を見てみましょう。この例では、データベースに MR は適用されていません。Pandora FMS コンソールのフッターに MR0 が表示されています。バージョン 704 が手動でインストールされ、MR1 の SQL を手動で適用する必要があります。SQL は、/var/www/html/pandora_console/extras/mr/ に 1.sql という名前であります。以下のように実行します。

[root_localhost|mr]# cat 1.sql | mysql -u root -p pandora

MySQL のユーザは root で、データベースは pandora です。

適用したら、MySQL の tconfig テーブルの MR の値を更新する必要があります。MySQL に接続して、次のコマンドを一度実行します。

 mysql> use pandora;
 mysql> update tconfig set value = XX where token ='MR';

適用すると、コンソールから警告メッセージは消え、フッターに MR1 が表示されます。次に、SQL を 'updated' へ移動します。どの MR を適用すべきかは、こちら を参照してください。

[root_localhost|mr]# mv 1.sql updated/

どの MR を適用すべきかは、こちら を参照してください。

メジャーバージョンアップ

メジャーバージョンアップには常にデータベースの変更が含まれます。そのため、データベーススキーマのアップデートが必要です。 例えば、バージョン 6.0 から 7.0 などです。

データベースのアップデート ("メジャーリリース")

データベースをアップデートするには、最初にバージョンに応じたオープンソースおよび Enterprise コンソールをアップデートする必要があります。これらのアップデートによって必要な SQL ファイルをダウンロードできます。

コンソールをアップデートしたら、SQL のデータベースアップデートスクリプトがコンソールの /extras や /enterprise に見つかります(バージョンに依存します)。CentOS の場合であれば、以下にあります。

 /var/www/html/pandora_console/extras/pandoradb_migrate_X.Y_to_Z.T.mysql.sql
 /var/www/html/pandora_console/enterprise/pandoradb_migrate_vX.Y_to_vZ.T.mysql.sql

アップデートの前に最初に説明した、データベース、設定ファイルのバックアップ、Pandora FMS サーバの停止といった準備を行います。

service pandora_server stop
  • オープンソースデータベースのアップデート:
mysql -u ユーザ名 -p -D データベース名

例:

mysql -u pandora -p -D pandora 

MySQL コマンドラインで以下を実行します。

source /yourconsolepath/extras/pandoradb_migrate_X.Y_to_Z.T.mysql.sql;

オープンソース版のマイグレーションを実行すると、Enterprise 版もアップデートされます。

MySQL から抜けるには “quit” を実行します。以上でデータベースがバージョンに合わせてアップデートされました。

以前のバージョンに戻す必要がある場合は、以下のようにバックアップからリストアします。

 mysql -u ユーザ名 -p データベース名
 > drop database データベース名;
 > create database 新たなデータベース名;
 > use 新たなデータベース名;
 > source backup_pandora_X.Y.sql

例:

 mysql -u root -p pandora
 > drop database pandora;
 > create database pandora;
 > use pandora;

アップデートマネージャを使った自動アップデート

オープンソース版の更新

Pandora FMS 4.0.2 から、オープンソース版でも週単位の半自動更新ができます。この機能は、以前はエンタープライズ版のみにあったアップデートマネージャシステムの改善によります。新たなアップデートがあるかどうかをオンラインで確認することができ、リクエストごとにコンソールを自動的にダウンロードして更新することができます。

この機能は次のような仕組みです。

  • Pandora FMS コンソールがインストールされているサーバはインターネットに接続されていなければなりません。
  • アップデートマネージャは、我々のサーバ(Sourceforge)に接続します。Pandora FMS の利用状況(エージェント数)を発信者を特定しない状態で送信します。
  • 更新ファイルが Sourceforge から週単位で更新フォルダにダウンロードされます。
  • 更新はインクリメンタルですが、コンソール全体のファイルを含みます。そのため、処理には時間がかかります。(パッケージは約 25MB あります)
  • 更新は自動です。開発チームによるレビューはされていません。99%は問題無いと思いますが、何も問題が無いことを保証するわけではありません。
  • 更新は、コンソールのみです。エージェントおよびサーバの更新はありません。

コンソールの更新手順

アップデートマネージャ(Update Manager)オンラインアップデートマネージャ(Update manager online) へ行きます。メインの画面では、インストール待ちおよび存在するアップデート、最新のコンソールバージョンが表示されます。インストールをクリックします。

パッケージをダウンロードすると、アップデートを行うかどうかのオプションが表示されます。

インストール処理を開始するには確認をクリックします。

いくつかのアップデートにはデータベースの修正も含みます。アップデート処理では、これらの変更に関する情報を次のようにダイアログ表示します。

dialog_hay_un_mr_en.jpg

この時点で、データベースとコンソールのアップデートを適用するか、それを実施せずにコンソールとデータベースを現状のままとするかの 2つの選択肢があります。

アップデートマネージャが動作するためにはインターネットへの接続が必要です。パッケージのダウンロードに、デフォルトでは wget を利用します。curl を利用することもできます(Pandora の設定で変更します)がさほど早くありません。

処理が終わると、メインのアップデートページにコンソールのバージョンが表示されます。 おめでとうございます、これが表示されればアップデート成功です。

エンタープライズ版の更新

オープンソース版の更新とは異なり、エンタープライズ版の更新では追加の特徴があります。

  • 開発チームによって 100% テストされています。そのため、公開されたと同時に(もしくは数時間以内に)更新することができます。
  • 大きなパッケージをダウンロードする必要はなく、更新されたもののみを適用することができます。
  • オフラインの更新ができます。サポートページからダウンロードして、(セキュリティの理由等で)インターネットに接続されていない Pandora FMS に適用できます。

設定

Enterprise 版

Enterprise 版のアップデートマネージャを利用できるようにするには、最初にアップデータを正しく設定する必要があります。該当メニューから設定を行います。

"オンライン" 更新

アップデートのメニューから、アップデートマネージャへアクセスします。Enterprise 版をインストールしている場合は、インタフェースを利用可能です。(そうでなければオープンソース版が表示されます)

um_online_pag_principal_en.jpg

このページで現在利用している Pandora FMS のバージョンと新たなアップデートがあるか確認することができます。

最新バージョンにアップデートするには、Pandora FMS コンソールのリンクをクリックします。

継続するかどうかのオプションダイアログが表示されます。

継続をクリックすると、1) コンソールをアップデートして終了するか、2) データベースを含めて更新するかを確認するダイアログが表示されます。

dialog_hay_un_mr_en.jpg

データベースを更新するとプロセスは正常に実行されます。 ただし、そうでない場合、データベースまたはコンソールのいずれも更新されません。データベースの変更によっては、同じ更新プログラムでのコンソールの変更に重大な影響を及ぼす可能性があるためです。

その後、Pandora FMS にインストールされた現在のバージョンのアップデータが表示されます。

"オフライン" 更新

Pandora FMS は “オフライン” アップデートも可能です。 .OUM という拡張子のパッケージがあります。それには、Pandora FMS の公式サポートページへ行き、.OUM ファイルをダウンロードしてください。日本におけるエンタープライズ版更新ファイルダウンロードは、(株)アールワークス が提供しています。

次の画面からそれをアップロードします。

アップロードが完了するとファイルが表示されます。アップデートには開始をクリックします。

アップデートは、オンラインのダウンロードと同じフローです。適用する変更がある場合、関連するコンソールおよびデータベースのアップデートダイアログが表示されます。

我々のチームが提供している zip ファイルを使っても、同じ方法で Pandora コンソールをアップデートできます。

HA 構成のシステムをアップデートする場合は、 こちらのドキュメント を参照してください。

アップデートマネージャのための PHP の追加設定

オープンアップデートマネージャを正しく動作させるためには、デフォルトの割り当てよりも多くのメモリが必要です。PHP に多くのメモリを割り当てるために、php.ini を編集し、少なくとも 256M のメモリを確保してください。

設定は次の通りです。

memory_limit = 256M	; Maximum amount of memory a script may consume (256MB)

php.ini の場所を確認するには、次のコマンドを実行します。

php -i | grep php.ini

また、インストールした Pandora FMS のバージョンによっては、こちらに従って PHP 7 に更新する対応が必要です。

他のシステムへのマイグレーション

たとえば、CentOS 6 から CentOS 8 へ、または RHEL から CentOS への移行など、別の異なるシステムまたはディストリビューションで新しいバージョンの Pandora を使用したいという場合もあります。

1. 以前のシステムのデータベースバックアップを行います:

mysqldump -u root -p pandora > backup_pandora_X.Y.sql

2. 新たな Pandora FMS システムをスクラッチからインストールするか、Pandora FMS ISO を ダウンロード してインストールします。

3. backup_pandora_X.Y.sql を旧システムから新システムへコピーします。

4. mysql 以外の全プロセスを停止します。

 /etc/init.d/pandora_server stop 
 /etc/init.d/pandora_agent_daemon stop 
 /etc/init.d/tentacle_serverd stop 
 /etc/init.d/apache2 stop または /etc/init.d/httpd stop (使用するディストリビューションによって異なります)

5. ディストリビューションに応じた方法で apache を停止します。

/etc/init.d/apache2 stop
/etc/init.d/httpd stop
systemctl stop httpd.service

6. 新システムの mysql へ root ユーザでコマンドラインに入ります。pandora データベース(デフォルトの場合の名前は pandora です)へアクセスし、インポート操作を実行します。

 # mysql -u root -p
 mysql>use pandora
 Database changed
 mysql>source /home/<your_user>/backup_pandora_X.Y.sql 

ファイルのパスは、バックアップを取得したファイルを置いたディレクトリに依存します。

7. 新しいバージョンへのマイグレーションでは、メジャーバージョンのアップデート手順に示すデータベースのマイグレーションスクリプトを実行する必要があります。

8. OS のディストリビューションを変更する場合には、システム内のコンソールのパスおよび、tconfig の “attachment_store” および “fontpath” など、pandora データベース内のいくつかのフィールドを変更する必要がある可能性があることに注意してください。これらのフィールドを修正するには次のクエリを実行します。この例は、CentOS へのマイグレーションです。他のディストリビューションでは、Apache のディレクトリパスを変更します。

 #mysql -u root -p
 mysql>use pandora
 Database changed
 mysql>UPDATE tconfig SET value = '/var/www/html/pandora_console/attachment' WHERE token LIKE 'attachment_store'
 mysql>UPDATE tconfig SET value = '/var/www/html/pandora_console/include/fonts/smallfont.ttf' WHERE token LIKE 'fontpath'

これらのパスは、サーバとコンソールの設定(config.php および pandora_server.conf)に関係することを認識しておいてください。

9. データベースをインポートしたら、設定ファイル <コンソールパス>/pandora_console/include/config.php および /etc/pandora/pandora_server.conf の dbname, dbuser, dbpass フィールドを確認する必要があります。同じ値になっていれば特に何もする必要はありません。そうでなければ、次のようにします。

a. 古い設定ファイルまたは設定フィールドを新しいものに置き換えます。

b. 設定ファイル内に記載されているデータベースへのアクセス設定を更新します。新たな設定ファイルに dbname = pandora, dbuser = pandora1, dbpass = pandora2 という設定があるとすると、次のような対応を実施します。

 #mysql -u root -p
 mysql>grant all privileges on pandora.* to 'pandora1'@'localhost' identified by 'pandora2';
 mysql>flush privileges;

その後、すべてのデーモンを再開し、すべての設定が完了しすべてのエージェント、モジュール、アラートなどを含んだ Pandora コンソールにアクセスします。IP アドレスを変更している場合は、全エージェントのデータ送信さきを新たなシステムへ変更します。

この手順は、Enterprise 版であっても同様です。

以前のバージョンへの変更

以前のバージョンへ戻すには、Pandora FMS コンソールをダウングレードするだけです。事前に、前述と同様にデータベースと Pandora FMS 設定ファイルのバックアップを行うことをお勧めします。オープンソースのパッケージを最初にインストールし、Enterprise 版をその後にインストールします。

RPM パッケージより

  • オープンソースのコンソールアップデート:
rpm -i --force pandorafms_console_package.rpm
  • Enterprise 版コンソールのアップデート:
rpm -i --force pandorafms_console__enterprise_package.rpm

Tarball/ソースコードより

  • オープンソースのコンソールアップデート:
 tar -xvzf pandorafms_console_package.tar.gz
 mv –f ./pandora_console/* /yourconsolepath
  • Enterprise 版コンソールのアップデート:
 tar -xvzf pandorafms_console_package.tar.gz
 mv -f ./enterprise /yourconsolepath

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