クラスタ監視
概要
Pandora FMS には、利用しているシステムやアプリケーションに関係なくクラスタを監視する機能があります。
このシステムの目的は、 素早くかつユーザフレンドリーなクラスタの監視を実現することです。
2種類のクラスタのタイプを想定します。
- アクティブ - アクティブ(Active - Active): このクラスタでは、クラスタの全ノードで分散してアプリケーションやサービスが提供されます。
- アクティブ - スタンバイ(Active - Passive): このクラスタでは、通常一つのノードのみが稼働します。
クラスタの要素には、いくつかのタイプがあります。
共通要素
クラスタの全ノードで稼働している必要があるモジュールで、クラスタ動作に必須のものです。
分散要素
これらは、あるノードからクラスタの別ノードへ負荷分散する、アクティブなノードでのみ実行されるモジュールです。いうなれば、アプリケーションを実行しているマシンに応じて、いずれかのエージェントでレポートします。
分散要素は、アクティブ - スタンバイ タイプのクラスタの場合にのみ必要です。
監視の計画
クラスタを監視するときは、以下を検討する必要があります。
アクティブ-アクティブクラスタの場合
監視対象である共通のモジュールがクラスタの全エージェントに存在している必要があります。そうでなければ、選択することができません。
必要なリソースを監視するために、クラスタの全エージェント上に同一の監視項目を作成する必要があります。
アクティブ-スタンバイクラスタの場合
共通モジュールについては上記と同じです。しかし、アクティブノードのみ で動作する分散モジュールを監視する必要があります。
“アクティブノード” を監視できるようにするには、条件を満たした場合のみモジュールが動作する、条件監視を用います。
新規クラスタの設定
メニュ- 操作(Operation) → モニタリング(Monitoring) → クラスタ表示(Cluster view) → クラスタの作成(Create cluster)。
アクティブ-アクティブの新規クラスタ設定
クラスタ作成ウィザードを開始するために クラスターの作成 ボタンをクリックし、クラスタタイプ オプションで “アクティブ-アクティブ(Active - Active)” を選択します。
名前、クラスタタイプ、対象グループを選択したら、エージェントを選択するセクションへアクセスするために、次 ボタンをクリックします。
エージェントを選択したら、更新して次へ(Update and continue) をクリックします。このステップでは、クラスタに追加されたエージェントから、監視を行いたい サービスにとってクリティカルとなるモジュール をすべて選択します。
共通モジュール(OK か OK でないか)に基づくクラスタの状態を定義するためのノードのパーセンテージ(%)しきい値を選択します。
クラスタの設定をしたら、クラスタの異なる要素に対してアラートを追加することができます。選択したモジュールが特定のステータスに変化したときに特定のアクションが実行されます。
アラートを追加したら 完了(Finish) をクリックします。モジュールの評価が行われると、ステータス情報とともにクラスタマップを見ることができます。
アクティブ-アクティブクラスタ表示
- クラスタが アクティブ-アクティブ(Active - Active) タイプであれば、共通要素のみ表示されます。
- しきい値は 正常でない 状態のモジュールの割合を示しています。
アクティブ-スタンバイの新規クラスタ設定
クラスタ作成ウィザードを開始するために 新規クラスタ(New cluster) をクリックし、クラスタタイプ オプションで “アクティブ-スタンバイ(Active - Passive)” を選択します。
名前、クラスタタイプ、対象グループを選択したら、エージェントを選択するセクションへアクセスするために、次(Next) ボタンをクリックします。 どのページからでも 戻る(Go back) ボタンを使用して前のステップに戻ることができます。
このステップでは、クラスタに追加したエージェントから監視を行いたい サービスにとってクリティカルとなるモジュール をすべて選択し、共通モジュール(OK か OK でないか)に基づくクラスタの状態を定義するためのノードのパーセンテージ(%)しきい値を決定します。
このステップでは、分散モジュール(アクティブなエージェントでのみ動作)を追加します。クラスタの一部となっている全エージェントの全モジュール一覧が表示されます。最後のセクションでは、アクティブ - スタンバイ(Active - Passive) クラスタでクリティカルとなりうる分散モジュールを選択します。
スタンバイノードのモジュールは自動的に作成されないため、手動で設定してからクラスタに追加する必要があります。
クラスタのセットアップ後、さまざまなクラスタ要素にアラートを追加して、目的のモジュールが特定の状態に変更した際に特定のアクションが実行されるようにすることができます。
モジュールの評価が行われると、ステータス情報とともにクラスタマップが表示されます。