予測モニタリング
概要
リモートモニタリング、エージェントベースのモニタリング、ウェブモニタリングなどに加えて、Pandora FMS には他の拡張モニタリングがあります。これにより、保存しているデータからモジュールの値を予測したり、あるモジュールの値を元に数値計算した結果を返す新たなモジュールを作成することができます。
予測モニタリングのタイプ
予測モニタリングモジュールの作成では、以下のオプションのいずれかを選択できます。
- 予測モニタリング(Predictive monitoring):
- キャパシティプランニング(Capacity planning): 対象モジュールの動作が多かれ少なかれ線形であると想定して、ユーザが指定した時間枠に基づいて予測を行います。このタイプの予測モジュールを使用すると、ディスクがいっぱいになるまでの残り日数、または同じ状態で推移した場合の 1か月のデータベースへのリクエスト数を知ることができます。これらのモジュールは、古い予測モジュールを置き換えます。
- サービス(Service): サービスの値を取得し、必要なエージェントにサービスを表示できるようにします。
- 算術モニタリング(Arithmetic monitoring):
- 統合演算(Synthetic arithmetic): 他のモジュールで以前に取得されたデータを使用して算術演算(合計、減算、乗算、除算)を実行します。
- 統合平均(Synthetic average): 他のモジュールから以前に取得されたデータから平均を取得します。
- トレンドモジュール(Trending module): 現在の平均を前の期間の平均と比較し、絶対値またはパーセンテージの差を返します。トレンドモジュール(Trending module) は、指定された周期の最後の期間を 1日/1週間/1ヵ月前の同じ期間の平均と比較します。 たとえば、週を選択した場合、トレンドモジュール は先週の平均を計算し、それを前の週の平均と比較します。
統合モジュールによる監視
これは、エンタープライズ版の機能です。統合モジュールは、同一エージェントまたは異なるエージェントの他のモジュールですでに存在するデータを取得するモジュールです。実行可能な演算は、モジュール間の絶対値による算術演算(加算、減算、乗算、除算)です
統合モジュールは予測サーバによって管理されます。これらを使うためには、Pandora FMS サーバのコンポーネントを有効化し、エージェントにそのサーバを使うモジュールを作成する必要があります。HA環境を使用して、負荷分散を行うこともできます。
モジュールタブのエージェントの管理セクションで、モジュールの作成(Create module) をクリックしてアクセスし、新しい予測サーバモジュールの作成(Create new prediction server module) を選択して、要求されたフィールドに値を入力します。
他の論理演算 (乗算、減算、除算) では、演算子の順序を考慮する必要があります。 インターフェイスを試して、異なるモジュール間で算術演算をどのように実行できるかを試してみてください。