Pandora FMS と SMS ゲートウェイのインストールと設定

GSM デバイスについて

シリアル ポート (USB) 経由で SMS を送信するには、特別な GSM デバイスを使用します。同様の別の GSM モデル、または USB またはシリアル接続を備えた携帯電話を使用できます。ここで使用するデバイスは MTX 65 v3 です。これは非常に小型で GNU/Linux と互換性のあるデバイスで、信号範囲を広げるための外部 GSM アンテナなどのさまざまなオプション コンポーネントを備えています。

デバイスのインストール

最初にハードウエアの設定を行います。このデバイスにはいくつかのパーツがあります。

  • 小さいコネクタの通常の USB ケーブル
  • 電源アダプタ (この例ではヨーロッパの 220v のものです。あまりかであれば 110v のものが必要です。)
  • SIM カード
  • Pandora FMS の SMS ゲートウェイデバイス

手順:

  • Pandora FMS の SMS ゲートウェイデバイスを開きます。
  • SIM カードを挿します。
  • 電源を接続し、SMS ゲートウェイデバイスに USB ケーブルを接続します。
  • それを Pandora FMS サーバの USB ポートに接続します。
  • サーバへデバイスを接続して数秒したら、コマンドラインから dmesg を実行します。次のような画面が表示されます。

これは、デバイスを kernel が /dev/ttyACM0 として認識し、利用できるようになったことを示します。

うまくいってない場合は、次の手順を確認してください。

  • デバイスが接続され、LED が緑で点滅しているかどうか。
  • デバイスが USB ポートに接続されているか。一方が SMS デバイス、他方が Pandora FMS サーバになっているか。
  • デバイスに SIM カードが正しく挿入されているかどうか。

新たなデバイスを利用するための SMSTools の設定

このデバイスは、SMSTools というソフトウェアパッケージによって管理されます。選択した GNU/Linux ディストリビューションによって提供されるパッケージを使用して SMSTools をインストールするか、PFMS によって提供される RPM パッケージ (Red Hat Package Manager または RPM Package Manager ) を使用できます。

RPM を利用しているシステム

PFMS が提供する RPM を使用するには、次のコマンドでインストールするだけです。

rpm -i smstools*.rpm

SMStools の設定

ユーザ root または同等の権限で、テキストエディタ (ここでは Vi ) を使用して基本設定ファイルを編集します。

vi /etc/smsd.conf

以下の内容を追加する必要があります (dmesg コマンドの出力または結果が ttyACMO と異なる場合は、システムによって検出された デバイス tty を使用します ):

/etc/smsd.conf
# Example smsd.conf. Read the manual for a description

devices = GSM1
logfile = /var/log/smsd.log
loglevel = 10

[GSM1]
device = /dev/ttyACM0
incoming = no
pin = 

最後の行に、使用する SIM に割り当てられた PIN を入力します。

そして、smstools を手動で起動します。

/usr/bin/smstools start

これで、root 以外のユーザでテスト SMS を送信できます (34 はスペインの国際コードです。アスタリスクにテスト電話番号を入力してください)。

sendsms 34******** "Pandora FMS rocks"

1 分ほど待った後、ログを監視してすべてが正しいことを確認します。SMS は数秒以内に受信されるはずです。ネットワークによっては、最初の SMS は 10 ~ 20 秒ごとにチェックされ、次の SMS はほぼ即時に受信されるはずです。SMSTools はキューを使用してメッセージを送信するため、必要な数のメッセージを送信できます。そして、携帯電話ネットワークが処理できるときにメッセージがブロードキャストされます

ログの確認:

cat /var/log/smsd.log

最後に、今後のために次の対応をしておきます。

  1. 過度に大きくて不要な ログ ファイルを回避するには、/etc/smsd.confloglevel1 を設定します。
  2. システムの再起動時に smsd が自動的に起動するように設定されていることを確認してください (これは、/etc/init.d/sms から /etc/rc2.d/S90sms または /etc/rc.d/rc2.d/S90sms へのリンクを意味します)。パッケージからインストールした場合は、おそらく既にシステム上に存在しているので、確認するだけです。

Pandora FMS アラートの設定

より詳細は、“Pandora FMS アラートシステム” を参照してください。

  • 最初にアラートコマンドを作成します。

  • そして、アラートアクションを作成します。

アクションをアラートテンプレートを使ってモジュールに割り当てます。この場合、モジュールが障害状態になったときに実行されるアラートテンプレートです。

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