====== 監視の階層化:エクスポートサーバ ====== {{indexmenu_n>3}} [[ja:documentation:start|Pandora FMS ドキュメント一覧に戻る]] ===== エクスポートサーバ ===== ==== 概要 ==== {{:wiki:icono-modulo-enterprise.png?23x23 |Enterprise 版}}Pandora FMS エンタープライズ版は、データスケーリングデバイスであるエクスポートサーバを通して、情報量に制限なく仮想的にデータを配布することができます。加えて、異なる情報プロファイルに適用することができます。 主たる考え方は、情報を下から上へ配布する、上へ行くほど広い範囲となる階層構造を作ることです。最下位レベルでは、多くの情報を収集するかわりに、Pandora FMS の基本的なインストール情報のみを抽出し、Pandora FMS の上位のインストールに対して、情報をフィルタできるようにします。 {{ :wiki:es1.png }} 情報を取得している下位のサーバから階層的にエクスポートします。フィルタという考え方でいえば、サーバの全てのデータの複製を作るための技術ととらえることができます。ただし、サーバのパフォーマンスに影響を与えます。 個々の Pandora FMS は、自身のデータを一つもしくは複数のサーバへエクスポートすることができます。 {{ :wiki:export-server.png }} モジュールのデータをエクスポートすることができ、つまり、Pandora FMS は階層でより上のサーバが重要なデータを受け取ることができます。 イベント、ビュー、レポート、ユーザおよび、パーミッションの処理は、それぞれの Pandora FMS ごとに異なります。すべてが違う目的でインストールされているかもしれません。より上位では、データをリアルタイムに処理することができません。なぜなら、データは下位のサーバから受け取るのみであり、また、下位のモニタ項目にアクセスする手段が無いためです。情報の分類とアクセス権限が、アーキテクチャのデザインによって完全に決められています。 サーバは、XML を通してデータを受け取ります。エージェントが生成したデータをデータサーバが受け取るのと似ています。上位のサーバは、**データのみ**を受け取ります。イベントはうけとりません。また、元サーバのアラート再利用はできません。アラートやレポート、グラフなどは受け取るデータを元に上位サーバで定義します。 モジュールデータをエクスポートする最初のステップは、エクスポートするサーバと、インポートするサーバの間の接続を行えるようにする異なる設定のスケーリングサーバを定義することです。 ==== ターゲットサーバの追加 ==== {{ :wiki:pfms-servers-export_targets.png }} **サーバ(Servers)** → **エクスポートターゲット(Export targets)** で、**作成(Create)** をクリックします。 {{ :wiki:export_1.png }} 次のような画面が表示されます。 {{ :wiki:export_2.png }} 以下に各フィールドの詳細について説明します。 **名前(Name)** Pandora FMS サーバの名前です。 **エクスポートサーバ(Export Server)** データをエクスポートするのに利用するエクスポートサーバを選択します。 **プレフィックス(Prefix)** プレフィックスは、データを送信するエージェント名に追加されるものとして使われます。例えば、"Farscape" という名前のエージェントのデータが再送され、エクスポートサーバのプレフィックスが "EU01" であるなら、送信先のサーバではエージェント名が EU01-Farscape となります。これにより、異なる発信元の Pandora FMS サーバからの情報を受け取っているサーバで、データの発信元を知ることができます。同じ名前があっても大丈夫です。サーバは、プレフィックスの後に常に "_" を追加します。そのため、プレフィックスの設定を行わないと、送信先のサーバでは "_" がエージェント名の前に付きます。 **間隔(Interval)** データを送信する間隔 (秒単位) を設定します。データは常にオリジナルソースから収集されます。エージェントのデータ収集が 300秒ごとでも、この設定を 1000秒にすると、この間隔でサーバはデータを送信します。この場合、300秒ごとに収集されているエージェントのデータは、3つまとめて送信されます。 **アドレス(Address)** データを受け取るデータサーバのアドレスです。 **転送モード(Transfer Mode)**: ファイルの転送モードです。以下から選択可能です。 * Local:データをエクスポートするサーバと同じマシンで受け取る場合。 * SSH: SSH での転送の場合。データをエクスポートするサーバの鍵を受け取るサーバに設定する必要があります。 * FTP: FTP での転送の場合。 * Tentacle: Tentacle を使った転送の場合。(推奨) **ユーザ(User)** エクスポート処理に利用されるユーザです。 **パスワード(Password)** ユーザパスワードです。 **ポート(Port)** ファイル転送に使うポート番号です。Tentacle では、41121 が通常のポート番号です。 **対象ディレクトリ(Target directory)** リモートでデータを置く (SSH もしくは FTP を利用) ターゲットのディレクトリです。 **拡張オプション(Extra options)** Tentacle を認証付きで利用する場合などの、追加のオプションを設定するフィールドです。 ==== ターゲットサーバの編集 ==== ターゲットサーバを編集するには、ターゲットサーバ名をクリックするか、以下の例に示すアイコンをクリックします。適切な変更を行うためのメニューが表示されます。 {{ :wiki:export_server_6.png }} 情報やパラメータを編集したら、**更新(Update)** をクリックして変更を保存します。 ==== ターゲットサーバの削除 ==== ターゲットサーバを削除するには、対象サーバの右にあるゴミ箱アイコンをクリックします。 {{ wiki:Export server 7.png }} ==== ターゲットサーバのモジュールへのリンク ==== 情報を縮小するためには、上位インスタンスに情報を送信できるモジュールを 1つずつ選択する必要があります。 これを行うために、Pandora FMS コンソールのモジュールエディタには、データの種類ごとに 1つのエクスポートサーバを割り当てることを可能にするオプションが実装されています。 これを行うには、情報を送信したいモジュールの設定を行います。高度なオプションの中から、必要なエクスポート先を選びます。 {{ wiki:Export server 8.png }} Pandora FMS が前述のサーバへデータエクスポート処理を開始できるように、'更新(Update)' ボタンをクリックしてください。 //モジュールの一括操作// を用いて、複数のモジュールを一度に編集することができます。 [[ja:documentation:start|Pandora FMS ドキュメント一覧に戻る]]