Pandora: Metaconsole: Documentation ja: Introduction
これは高度な内容です。メタコンソールを導入する前に、Pandora FMS に関してあらかじめよく理解いただいている必要があります。より詳細に関しては Enterprise 版のサポート窓口へお問い合わせください。 |
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Contents
1 メタコンソール概要
メタコンソール は、インスタンスと呼ぶ、異なる Enterprise 版の Pandora FMS 監視システムを一か所で表示、同期、管理できるコンソールです。このコンソールにより、個々のインスタンス(ノード)を見ることなく、数百、数千もの異なるデバイスを集中して監視できます。
メタコンソールは マルチテナント サービスを提供します。それ自身をある企業に属しているユーザのアクセス先としたり、または異なる企業向けの単一コンソールとすることができます。また、それぞれの企業内の異なるユーザに対しても単一コンソールを提供できます。 以下は、メタコンソールのアーキテクチャの模式図で、水平のスケーラビリティを見ることができます。各スケーラビリティでは、各インスタンスが独自のデータベースを操作します。
非常に複雑な環境で、さまざまなインスタンスを管理するために必要な機能が組み込まれています。 メタコンソールは、インスタンスとして動作するのではなく、すべてのインスタンスのすべてのインフラストラクチャを集中管理するように設計されています。
このコンソールのおかげで、イベントの同期だけでなく、異なるインスタンスの要素を持つレポートやビジュアルコンソールの生成など、さまざまな機能を通じて多くの情報を確認することができます。 さらに、新しいエージェントの作成、配布、アラートテンプレートの管理、ポリシーなどの機能を使用して、さまざまなインスタンスを管理できます。
2 メタコンソールの比較
Pandora FMS バージョン 5.0 以前を知っている方なら、メタコンソールのコンセプトがすでにあることは知っているかと思います。
この章では、現在のメタコンソールと以前のものの違いおよび、改善された問題と改善点を示します。
2.1 バージョン 5.0 以前
バージョン 5.0 以前は、Pandora FMS の通常インストール (コンソール + サーバ) で、メタコンソールとしても動作しました。
2.1.1 通信
メタコンソールとインスタンスの間の通信は、直接ではありませんでした。メタコンソールは、インスタンスのデータベースへ接続し、メモリ上で全データの管理をしていました。
自分自身のデータベースには、ほとんど何も保存しませんでした。
2.1.2 同期
同期は、インスタンス間で実施されました。
例:
全てのインスタンスで、いくつかのアラートテンプレートを設定したいと仮定します。
一つのインスタンスに入って設定し、メタコンソールへ戻って設定したインスタンスのテンプレートを他へ同期する必要がありました。
2.1.3 問題
集中管理アーキテクチャではないため、メタコンソールはとても非効率でした。多くの異なるデータベース接続が必要で、ユーザにとってわかりにくくなっていました。
メタコンソールから離れることなくインスタンス環境を制御するためのオプションも不十分でした。
結果、メタコンソールは負荷のある環境では遅く、オプションとして使うユーザは限定的となっていました。
2.2 バージョン 5.0 から
バージョン 5.0 からの メタコンソールは、完全に独立した特別な環境となり、コンソールとは別のものとなっています。
2.2.1 通信
メタコンソールとインスタンスの間の通信は、双方向です。メタコンソールは、インスタンスのデータベースへ接続し、また、インスタンスはデータの一部をメタコンソールのデータベースに複製します。
グループ、アラートテンプレートタグなどのその他データは、メタコンソールに保存されます。
2.2.2 同期
同期 は、メタコンソールからインスタンスの一方方向にて実施されます。
例:
いくつか、または、全インスタンスで、いくつかのアラートテンプレートを設定したいと仮定します。
メタコンソールから離れることなく、テンプレートの設定と必要なインスタンスに同期を行うことができます。
2.2.3 改善
バージョン 5.0 からのメタコンソールは、以前のバージョンと比べて、より中央管理、高速、柔軟なツールとなっています。
多くの表示や機能を備え、以前のものよりも改善がされています。
メモリ上でのデータ管理は実施せず、一部の情報を保存し、ユーザの利便性を向上しています。
2.3 表でのまとめ
以下の表に、新旧のメタコンソールの違いを示します。