Difference between revisions of "Pandora: Documentation ja: Server Management"

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(ヒストリデータベースの削除と圧縮設定)
(ヒストリデータベース)
 
(5 intermediate revisions by the same user not shown)
Line 5: Line 5:
 
== データベース管理==
 
== データベース管理==
  
Pandora FMS は、外部メンテナンスを必要としません。しかし、古いデータ削除や圧縮はとても重要です。Pandora FMS の上記処理を行うための重要なツールがあります。このツールは、夜間に一度だけ必ず実行する必要があります。複数の物理サーバがある場合は、そのうちの 1台で実行します。このツールは、Pandora FMS サーバが動作しているシステムで実行しなければなりません。もし、2つのサーバがあり、サーバとコンソールが別々のサーバで動作している場合は、Pandora FMS サーバが動作している方で動かします。このツールは以下の場所にあります。
+
Pandora FMS インフラストラクチャは外部メンテナンスを必要としませんが、古いデータを削除し、データベースをできるだけコンパクトに維持することが非常に重要です。 これらのタスクの実行を担当する Pandora FMS に不可欠なツールが以下にあります。
  
 
  /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl
 
  /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl
  
'''pandora_db.pl''' は、Pandora FMS サーバパッケージに含まれています。
+
Pandora FMS Enterprise 版の場合は以下です。
  
このツールは、データベースの全てのメンテナンスを自動的に実行し、Pandora FMS の上記の機能を実現するのに重要です。そのため、正しく動作しているかどうかに注意してください。このツールの機能は次の通りです。
+
/usr/bin/pandora_db
 +
 
 +
このツール(以降 '''pandora_db.pl''')は、Pandora FMS サーバパッケージに含まれているため、Pandora FMS サーバがインストールされているシステムから実行する必要があります。 コンソール用とサーバ用で 2つのシステムがある場合、Pandora FMSサーバがホストされている方で ''pandora_db'' を実行する必要があります。
 +
''Pandora_db'' は、Pandora FMS が適切に動作するための重要なツールです。そのため、システムの cron タスクで一時間ごとに実行するように設定されています。 以下のファイルで設定されています。
 +
 
 +
  /etc/cron.hourly/pandora_db
 +
 
 +
このツールは、データベースの全てのメンテナンスを自動的に実行します。
  
 
* 古いデータの削除をします。
 
* 古いデータの削除をします。
  
* データの加工による圧縮をします。これにより、ディスクの使用量を押さえてグラフを描画できる状態にします。(これが Pandora FMS が古い情報を表示できる理由です)
+
* 既存のデータを圧縮し、いくつかの間隔を補間します。これにより、グラフは同じですが、それらを保存するために必要なスペースははるかに小さくなります(これが、Pandora FMS が大量の情報を処理できる理由の 1つです)
  
 
* 存在しないモジュールのデータベースでの整合性や、初期化されていないために利用されていないモジュール (これらのモジュールは、未初期化モジュールとして表示されます) をチェックします。
 
* 存在しないモジュールのデータベースでの整合性や、初期化されていないために利用されていないモジュール (これらのモジュールは、未初期化モジュールとして表示されます) をチェックします。
Line 23: Line 30:
 
* エンタープライズ版では、全ての古いデータをスタンバイデータベースに移動します。
 
* エンタープライズ版では、全ての古いデータをスタンバイデータベースに移動します。
  
この処理は、毎晩実行される必要があり、cron 処理として設定して実行することがとても重要です。インストール時に設定されますが、正しく設定できているかは確認してください。この章では、設定が正しくできているかどうかを確認できるように、手動で設定する方法を説明します。
+
前述したように、''pandora_db'' の実行はシステムの cron タスクで設定され、この実行は Pandora FMS サーバのインストールに自動的に含まれますが、確認すると良いでしょう。 ''/etc/cron.hourly/pandora_db'' が存在し、次の行が含まれている必要があります。
  
標準的な Linux システムにこのツールをインストールするには、次の手順の実行をお勧めします。
+
"/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl" "/etc/pandora/pandora_server.conf" >/dev/null 2>&1
  
* ''/etc/cron.daily/pandora_db'' というファイルを新たに作成し、次の内容を記載します。
+
Pandora FMS Enterprise 版では以下の通りです。
  
  #!/bin/bash
+
  "/usr/bin/pandora_db" "/etc/pandora/pandora_server.conf" >/dev/null 2>&1
/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf
 
  
* ファイルのパーミッションを次の通り設定します。
+
パーミッションとファイルの所有者を確認することも同様に重要です。 正しいパーミッションは 755 です。これは、次を実行することで付与できます。
  
  chmod 750 /etc/cron.daily/pandora_db
+
chmod 755 /etc/cron.hourly/pandora_db
  
* オーナーを変更します。
+
所有者に関しては、ユーザとグループ共に "root" である必要があり、次のように設定できます。
  
  chown root:root /etc/cron.daily/pandora_db
+
chown root:root /etc/cron.hourly/pandora_db
  
* cron の設定を再読み込みします。
+
== メンテナンスツールの手動実行 ==
  
/etc/init.d/cron reload
+
必要に応じて、前のセクションで説明した ''pandora_db'' を手動で実行できます。 シェルコンソールからコマンドを実行します。
  
これで有効になり、毎晩 Pandora FMS データベースのメンテナンスツールが実行されます。これにより、データベースは常に最適な状態に保たれます。
+
/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf
  
最後に、すべてが正しく設定できているかを確認するために、ツールのインストール後は、手動で以下のファイルを一度実行します。
+
Pandora FMS Enterprise 版では次の通りです。
  
  /etc/cron.daily/pandora_db
+
  /usr/bin/pandora_db /etc/pandora/pandora_server.conf
  
実行すると、次のようなメッセージが表示されます。(Pandora FMS のログレベル設定により表示される情報は異なります)
+
次のような出力が表示されます。
  
  Pandora FMS DB Tool 3.0-dev PS090930 Copyright (c) 2004-2008 Artica ST
+
  Pandora FMS DB Tool 7.0NG.719 PS180221 Copyright (c) 2004-2015 Artica ST
 
  This program is Free Software, licensed under the terms of GPL License v2
 
  This program is Free Software, licensed under the terms of GPL License v2
 
  You can download latest versions and documentation at http://www.pandorafms.org
 
  You can download latest versions and documentation at http://www.pandorafms.org
Pandora DB now initialized and running (PURGE=60 days, COMPACT=15 days, STEP=1) ...
 
 
   
 
   
  Starting at 2009/10/10 02:02:18
+
Pandora DB now initialized and running (PURGE=7 days, COMPACT=0 days, STEP=1) .
  [PURGE] Deleting old event data (More than 60 days)...  
+
  [PURGE] Deleting old data...  
+
  [*] Pandora FMS Enterprise module loaded.
  [PURGE] Delete old data (string) ...  
+
  [PURGE] Delete pending deleted modules (data table)...
+
  Starting at 2018-03-12 12:40:54
  [PURGE] Delete pending deleted modules (data string table)...
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old extended session data.
  [PURGE] Delete pending deleted modules (data inc table)...
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old inventory data.
  [PURGE] Delete pending deleted modules (status, module table)...
+
12:40:55 [PURGE] No data in tagente_datos_inventory.
  [PURGE] Delete old session data  
+
12:40:55 [PURGE] No data to purge in tagente_datos.
  [PURGE] Delete old data from SNMP Traps
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old export data from tserver_export_data
  [PURGE] Deleting old access data (More than 24hr)
+
  [CHECKDB] Deleting non-init data...  
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old session data from tsessions_php
  [CHECKDB] Checking database consistency (Missing status)...  
+
  [CHECKDB] Checking database consistency (Missing module)...  
+
12:40:55 [PURGE] No data in tagente_datos_log4x.
  [CHECKDB] Deleting non-existing module 1189 in state table
+
  12:40:55 [PURGE] No data in tagente_datos_string.
  [CHECKDB] Deleting non-existing module 1190 in state table
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old event data at tevento table (More than 7 days).
  [COMPACT] Compacting data until 2009092502:02:18
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old audit data (More than 7 days).
  Ending at 2009/10/10 02:02:31
+
12:40:55 [PURGE] Deleting old SNMP traps (More than 7 days).
 +
  12:40:55 [ENTERPRISE] Deleting old policy queue entries (More than 7 days)...
 +
12:40:55 [ENTERPRISE] Deleting invalid service elements...
 +
  12:40:55 [PURGE] Deleting old GIS data (More than 7 days).
 +
  12:40:55 [PURGE] Deleting pending delete modules (data table).
 +
  12:40:55 [PURGE] Deleting pending delete modules (status, module table).
 +
12:40:55 [PURGE] Deleting old access data (More than 24hr)
 +
12:40:55 [PURGE] No agent access data to purge.
 +
  12:40:55 [PURGE] Delete contents in report that have some deleted modules.
 +
  12:40:55 [PURGE] Delete contents in report that have some deleted agents.
 +
  12:40:55 [PURGE] Delete empty contents in report (like SLA or Exception).
 +
12:40:55 [PURGE] Delete autodisabled agents where last contact is bigger than 30 days.
 +
  12:40:55 [PURGE] Deleting old netflow data.
 +
  12:40:55 [PURGE] Deleting old log data.
 +
  12:40:55 [PURGE] Deleting log data older than 90 days.
 +
12:40:55 [PURGE] Deleting old special days.
 +
  12:40:55 [CHECKDB] Ignoring not-init data.
 +
  12:40:55 [CHECKDB] Checking database consistency (Missing status).
 +
  12:40:55 [CHECKDB] Checking database consistency (Missing module).
 +
12:40:55 [CHECKDB] Updating empty aliases.
 +
12:40:55 [INTEGRITY] Cleaning up group stats.
 +
  12:40:55 [INTEGRITY] Deleting orphan alerts.
 +
  12:40:55 [INTEGRITY] Deleting orphan modules.
 +
  [HISTORYDB] Moving data older than 5 days to the history DB...
 +
[HISTORYDB] Moving events older than 5 days to the history DB...
 +
12:40:55 [ENTERPRISE] Moving SNMP modules back to the Enterprise SNMP Server.
 +
12:40:55 [ENTERPRISE] Dynamically updating critical min and max values.
 +
  Ending at 2018-03-12 12:40:55
  
== メンテナンスツールの手動実行 ==
+
{{warning|負荷が高いシステムでは数時間かかる場合があるため、バックグラウンドでプロセスを実行することをお勧めします。}}
  
''スクリプト''を作成したら、メンテナンスツールを手動で実行することができます。使い方はとても簡単です。''シェル''コンソールから次のように実行します。
+
手動でメンテナンスツールをバックグラウンド実行するには、次のようにします。
  
'''注意''': '''稼働中のシステムでは時間がかかる場合があります。プロセスはバックグラウンドでの実行をお勧めします。'''
+
nohup /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf
  
/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf
+
Pandora FMS Enterprise 版では次の通りです。
  
手動でメンテナンスツールをバックグラウンド実行するには、次のようにします。
+
  nohup /usr/bin/pandora_db /etc/pandora/pandora_server.conf
 
 
  nohup /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf
 
  
 
バックグラウンドでプロセスの実行には少々時間がかかります。プロセスの実行中でも、シェルこのソールを閉じることができます。
 
バックグラウンドでプロセスの実行には少々時間がかかります。プロセスの実行中でも、シェルこのソールを閉じることができます。
  
'''注意''': インストールの状況によっては、ツールのディレクトリが変わります。ほとんどの場合は以下の通りです。
+
{{tip|インストールの状況によっては、ツールのディレクトリが変わります。ほとんどの場合は以下の通りです。
  
 
  /usr/share/pandora_server/util/
 
  /usr/share/pandora_server/util/
  
Pandora FMS の以前のバージョンでは、以下にあります。
+
Pandora FMS の以前のバージョンでは以下にあります。
  
 
  /usr/share/pandora/util/
 
  /usr/share/pandora/util/
 +
}}
  
現在のバージョンのツールを利用し、以前のバージョンのものは利用しないことが重要です。プログラムを引数無しで実行すると、ツールのバージョンを表示します。
+
{{warning|古いバージョンではなく、新しいバージョンのツールを使用していることを確認することが非常に重要です。 引数なしでプログラムを実行すると、メッセージの先頭にツールのバージョンが表示され、サーバにインストールしたバージョンが一致している必要があります。}}
  
 
== データベースバックアップ==
 
== データベースバックアップ==
  
''mysqldump'' コマンドで、データベースをダンプすることができます。データをリストアするには、オリジナルと同じ名前の空のデータベース (通常は pandora) が必要です。
+
コマンド ''mysqldump'' は、テーブル構造とその内容の完全なデータベースダンプを行います。このコマンドには、バックアップを実行するためのいくつかのオプションがありますが、ここでは最も基本的な使用法に焦点をあてます。これは、データベースを実行しているのと同じホストから実行することを意味します。 バックアップが行われるデータベース名とそれにアクセスするための認証情報を指定します。
  
'''バックアップの実行'''
+
mysqldump -u <user> -p <data_base>
 +
 
 +
例えば、"pandora" データベースをバックアップし、ファイルにダンプを出力するには次のようにします。
  
 
  mysqldump -u root -p pandora > /backup/pandoradb_backup.sql
 
  mysqldump -u root -p pandora > /backup/pandoradb_backup.sql
  
'''バックアップからのリストア'''
+
結果として、''/backup/pandoradb_backup.sql'' にデータベースのコピーが作成されます。
  
mysql -u root -p
+
この方法でバックアップを実行するとデータベースを完全に復元できます。 復元処理は非常に簡単で、MySQL にログインし、データベースを作成して、そのデータベースにバックアップを復元およびロードします。 前のファイルを例にすると、次のように実行するだけです。
create database pandora;
 
use pandora;
 
source /backup/pandoradb_backup.sql
 
  
おそらく、ユーザの権限も以下のように設定する必要があります。
+
[[email protected] ~]# mysql -u root -p
 +
mysql> create database pandora;
 +
mysql> use pandora;
 +
mysql> source /backup/padnoradb_backup.sql
 +
 
 +
最後に、Pandora FMS コンソールとサーバの両方で設定済みのユーザ権限を再度設定し、データベースへのアクセス権を付与します。
  
 
  grant all privileges on pandora.* to [email protected] identified by 'mypassword';
 
  grant all privileges on pandora.* to [email protected] identified by 'mypassword';
  
システム全体のバックアップを行いたい場合は、エージェントとサーバの設定情報を保存するために、''/etc/pandora'' ディレクトリ全体のバックアップも忘れないようにしてください。
+
{{warning|これは、データベースのバックアップ/リカバリを実行するのみであり、サーバの設定などの他のファイルに対するものではないことに注意してください。}}
  
上記は、データベースのみのバックアップとリストアであることに注意してください。
+
== Pandora FMS のバックアップとリカバリ ==
  
== Pandora FMS のバックアップとリカバリ ==
+
前章では、Pandora FMS データベースのバックアップについて説明しましたが、ここでは、Pandora FMS 全体をバックアップおよび復元する手順について説明します。
  
Pandora FMS サーバの配布パッケージには、Pandora FMS 全体をバックアップ、リストアするのに便利なスクリプトがあります。このスクリプトは、サーバとコンソールがインストールされているサーバのコピーおよびリストアを行います。もし、それとは異なる環境の場合は、パラメータの調整か修正をして利用してください。
+
Pandora FMS サーバの配布パッケージには、Pandora FMS を完全にバックアップおよび復元するのに役立つスクリプトがあります。 このスクリプトは、サーバとコンソールが同じマシン上にあるシステムでのバックアップと復元を目的としています。コンポーネントが複数に分かれた環境の場合は、適切なパラメーターでツールを使用するか、ニーズに合わせてツールを調整する必要があります。
  
 
この処理を実行するには、スクリプトを root 権限で実行する必要があります。
 
この処理を実行するには、スクリプトを root 権限で実行する必要があります。
Line 150: Line 185:
 
  PandoraFMS install, including files, configuration and data. Please backup first!
 
  PandoraFMS install, including files, configuration and data. Please backup first!
  
このスクリプトは、次のコンポーネントのコピーとリストアをするように設計されています。
+
このスクリプトは、次のコンポーネントのバックアップとリストアをするように設計されています。
  
 
* サーバ設定ファイル
 
* サーバ設定ファイル
Line 157: Line 192:
 
* ウェブコンソール全体
 
* ウェブコンソール全体
  
'''コピー元とコピー先オプション'''
+
'''バックアップ元とバックアップ先オプション'''
  
 
このスクリプトは、ウェブコンソールの設定ファイルに設定されている DB のアクセス情報を利用します。そのため、ウェブコンソールの設定ファイルのパスを ''-c'' オプションで指定する必要があります。
 
このスクリプトは、ウェブコンソールの設定ファイルに設定されている DB のアクセス情報を利用します。そのため、ウェブコンソールの設定ファイルのパスを ''-c'' オプションで指定する必要があります。
Line 164: Line 199:
 
パックアップ'''先'''は、''-d'' オプションで指定します。バックアップファイルが ''pandorafms_backup_xxxxxxx.tar.gz'' というファイル名で圧縮されて置かれます。
 
パックアップ'''先'''は、''-d'' オプションで指定します。バックアップファイルが ''pandorafms_backup_xxxxxxx.tar.gz'' というファイル名で圧縮されて置かれます。
  
オリジナルのリストア先は、このツールで生成されたバックアップファイルに保存された、名前とパスになります。
+
そのようにして、次のコマンドは完全な環境バックアップを実行します。
 +
 
 +
/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -d /tmp/
 +
 
 +
''-b'' オプションを付けるとデータベースのバックアップを行いません。
 +
 
 +
/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -d /tmp/ -b
 +
 
 +
'''データベースリストア'''
 +
 
 +
スクリプトでデータベースをリストアするには、パラメーター ''-d'' を ''-s'' に置き換えて、バックアップ先のパスを指定します。
  
'''ファイルのおよびデータのリストア'''
+
/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-16-53.tar.gz
  
''-f'' オプションを指定することにより、ファイルおよびデータベースのデータをリストアすることができます。(同じファイルは上書きされます) ファイルが上書きされるため、問題が発生する可能性があります。-f オプションの利用は、Pandora の全ファイル (コンソールおよびサーバ) のバックアップからのリストアの時にのみ利用してください。
+
これは、ディレクトリを含まないデフォルトのリストアです。
  
'''ファイルのリストア'''
+
'''データベースとディレクトリのリストア'''
  
上記のオプションと同じですが、ファイルのみをリストアします。データはリストアしません。この場合は、''-b'' オプションを利用します。
+
''-f'' オプションを使用すると、バックアップファイルを復元できます(現在のファイルを上書きします)。 現在の設定ファイルを上書きすると深刻な結果になる可能性があるため、バックアップリカバリを実行し、すべての Pandora FMS のファイル(コンソールおよびサーバ)を復元する場合は、''-f'' を使用します。
  
'''データのリストア'''
+
/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-16-53.tar.gz -f
 +
 
 +
{{Warning|''grant'' コマンドを使って、データベースのユーザ権限の復元を忘れないようにしてください。}}
 +
 
 +
'''ファイルのリストア(データベースではない)'''
 +
 
 +
前のオプションと同じように、データベースを含めずにファイルのみを復元できます。 それを行うには、上記の実行例に ''-b'' オプションを追加します。
 +
 
 +
'''ファイルを除くデータのリストア'''
 +
 
 +
これがデフォルトのオプションです。 これを行うには、-b オプションも -f オプションも使用する必要はありません。
 +
 
 +
/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-16-53.tar.gz -f -b
  
デフォルトのオプションです。これを行うには、-b および -f オプション共に指定しないでください。
 
  
 
=== 利用例===
 
=== 利用例===
Line 188: Line 244:
 
次のようなメッセージが表示されます。
 
次のようなメッセージが表示されます。
  
  Backup completed and placed in /tmp//pandorafms_backup_2009-10-10-01-35-31.tar.gz
+
  Backup completed and placed in /tmp//pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz
  
これは、バックアップが /tmp//pandorafms_backup_2009-10-10-01-35-31.tar.gz にできたことを意味します。
+
これは、バックアップが /tmp//pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz にできたことを意味します。
  
 
'''バックアップからのリストア'''
 
'''バックアップからのリストア'''
Line 196: Line 252:
 
自動でバックアップからリストアするために、コマンドラインからデータベースへアクセスできる権限が設定されていると仮定します。
 
自動でバックアップからリストアするために、コマンドラインからデータベースへアクセスできる権限が設定されていると仮定します。
  
root 権限で次のように実行します。
+
実行:
  
  /usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/pandora3 -d /tmp/  
+
  /usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz -f
  
 
次のような表示がされます。
 
次のような表示がされます。
  
  Detected Pandora FMS backup at /tmp/pandorafms_backup_2009-10-10-01-35-31.tar.gz, please wait...
+
  Detected Pandora FMS backup at /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz, please wait...
 
  Dropping current database
 
  Dropping current database
 
  Restoring backup database
 
  Restoring backup database
 
  Restoring files and configuration
 
  Restoring files and configuration
  Done. Backup in /tmp/pandorafms_backup_2009-10-10-01-35-31.tar.gz restored
+
  Done. Backup in /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz restored
  
 
'''障害時におけるバックアップからのリストア'''
 
'''障害時におけるバックアップからのリストア'''
Line 213: Line 269:
  
 
  cd /tmp
 
  cd /tmp
  tar xvzf pandorafms_backup_2009-10-10-0
+
  tar zxvf pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz
  
 
これより、ウェブコンソールのファイルが /tmp ディレクトリに展開されます。上記の例のバックアップの場合、次のようなディレクトリが作成されます。
 
これより、ウェブコンソールのファイルが /tmp ディレクトリに展開されます。上記の例のバックアップの場合、次のようなディレクトリが作成されます。
  
  /tmp/var/www/pandora3/
+
  /tmp/var/www/html/pandora_console
  
 
このディレクトリ内の全てのファイルをウェブコンソールのディレクトリ (利用しているディストリビューションにより異なります) にコピーしてください。
 
このディレクトリ内の全てのファイルをウェブコンソールのディレクトリ (利用しているディストリビューションにより異なります) にコピーしてください。
  
  cp -R var/www/pandora3 /var/www
+
  cp -R /tmp/var/www/html/pandora_console /var/www/html
  
 
以上でバックアップからリストアされ使えるようになります。
 
以上でバックアップからリストアされ使えるようになります。
Line 243: Line 299:
 
== Pandora FMS の Watchdog 実装 ==
 
== Pandora FMS の Watchdog 実装 ==
  
リポジトリには、"watchdog" として使える小さなスクリプトがあります。このスクリプトは Pandora をモニタリングします。Pandora がダウンした場合、それを起動させ、通知することができます。
+
コードリポジトリには、"ウォッチドッグ" (Watchdog) として使用できる小さなスクリプトがあります。 このスクリプトは、Pandora FMS の状態監視を実行します。復旧動作(Pandora FMS の起動を試みる)を実行できますが、失敗した場合は、警告を発行します。ツールは、''/usr/share/pandora_server/util/pandora_watchdog.sh'' にあります。
  
=== /usr/bin/pandora_watchdog ===
+
=== アラート生成スクリプト ===
  
<pre>
+
''pandora_watchdog.sh'' スクリプトは、/usr/bin/pandora_alert 内の設定ファイルを探し、アラートを生成します。 このファイルには、ウォッチドッグが Pandora FMS サーバを起動できないときに実行するコードを定義します。この例では、SMS を介した警告に加えて、Tentacle サーバを停止します。
#!/bin/bash
 
# Copyright (c) 2005-2012 Artica ST
 
# Author: Sancho Lerena <[email protected]> 2009
 
# Licence: GPL2
 
#
 
# daemon_watchdog
 
#
 
# Generic watchdog to detect if a daemon is running. If cannot restart, execute
 
# a custom-user defined command to notify daemon is down and continues in
 
# standby (without notifying / checking) until daemon is alive again.
 
  
# Default configuration is for Pandora FMS Server daemon
+
#!/bin/bash
 
+
sendsms +34458474843 "The Pandora FMS has suffered some issue and it cannot be started."
# =====================================================================
+
  /etc/init.d/tentacle_serverd stop
# Configuration begins here. Please use "" if data contain blank spaces
 
 
 
export DAEMON_WATCHDOG=pandora_watchdog.sh
 
# DAEMON_WATCHDOG: Name of this script. Used to check if its running already
 
 
 
export DAEMON_CHECK="/usr/bin/pandora_server /etc/pandora/pandora_server.conf"
 
# DAEMON_CHECK: Daemon monitored, please use full path and parameters like
 
#              are shown doing a ps aux of ps -Alf
 
 
 
export DAEMON_RESTART="/etc/init.d/pandora_server restart"
 
# DAEMON_RESTART: Command to try to restart the daemon
 
 
 
export DAEMON_DEADWAIT=90
 
# DAEMON_DEADWAIT: Time this script checks after detect that
 
#                  daemon is down before to consider is really down.
 
 
 
export DAEMON_ALERT="/usr/bin/pandora_alert"
 
# DAEMON_ALERT: Command/Script executed if after detecting daemon is down,
 
#              and waiting DAEMON_DEADWAIT, and daemon continues down.
 
 
 
export DAEMON_LOOP=7
 
# DAEMON_LOOP: Interval within daemon_wathdog checks if daemon is alive.
 
#              DO NOT use values under 3-5 seconds or could be CPU consuming.
 
#              NEVER NEVER NEVER use 0 value or gets 100% CPU!.
 
 
 
# Configuration stop here
 
# =====================================================================
 
 
 
# Check if another instance of this script
 
 
 
RUNNING_CHECK=`ps aux | grep "$DAEMON_WATCHDOG" | grep -v grep |wc -l`
 
if [ $RUNNING_CHECK -gt 2 ]
 
then
 
        echo "Aborting, seems that there are more '$DAEMON_WATCHDOG' running in this system"
 
        logger $DAEMON_WATCHDOG aborted execution because another watchdog seems to be running
 
        exit -1
 
fi
 
 
 
 
 
# This value always must be 0 at start. Do not alter
 
export DAEMON_STANDBY=0
 
 
 
# This function replace pidof, not working in the same way in different linux distros
 
function pidof_daemon () (
 
        # This sets COLUMNS to XXX chars, because if command is run
 
        # in a "strech" term, ps aux don't report more than COLUMNS
 
        # characters and this will not work.
 
        COLUMNS=300
 
        DAEMON_PID=`ps aux | grep "$DAEMON_CHECK" | grep -v grep | tail -1 | awk '{ print $2 }'`
 
        echo $DAEMON_PID
 
)
 
 
 
# Main script
 
 
 
if [ ! -f `echo $DAEMON_CHECK | awk '{ print $1 }'` ]
 
then
 
        echo "Daemon you want to check is not present in the system. Aborting watchdog"
 
        exit
 
fi
 
 
 
while [ 1 ]
 
do
 
 
 
        DAEMON_PID=`pidof_daemon`
 
        if [ -z "$DAEMON_PID" ]
 
        then
 
 
 
echo "Checkpoint #1 $DAEMON_PID "
 
 
 
                if [ $DAEMON_STANDBY == 0 ]
 
                then
 
 
 
                        # Daemon down, first detection
 
                        # Restart it !
 
 
 
                        logger $DAEMON_WATCHDOG restarting $DAEMON_CHECK
 
                        $DAEMON_RESTART 2> /dev/null > /dev/null
 
 
 
                        # Just WAIT another DAEMON_DEADWAIT before consider it DEAD
 
 
 
echo "Going to DAEMON_DEADEWAIT"
 
 
 
                        sleep $DAEMON_DEADWAIT
 
                        DAEMON_PID=`pidof_daemon`
 
 
 
                        if [ -z "$DAEMON_PID" ]
 
                        then
 
 
 
                                # Is dead and can't be restarted properly. Execute alert
 
 
 
echo "I cannot startup again the process"
 
 
 
                                logger $DAEMON_WATCHDOG $DAEMON_CHECK is dead, alerting !
 
                                $DAEMON_ALERT 2> /dev/null > /dev/null
 
 
 
                                # Watchdog process puts in STANDBY mode until process get alive again
 
                                logger $DAEMON_WATCHDOG "Entering in Stabdby mode"
 
 
 
                                DAEMON_STANDBY=1
 
                        fi
 
                fi
 
        else
 
 
 
echo "Checkpoint #1B $DAEMON_PID "
 
 
 
                DAEMON_STANDBY=0
 
        fi
 
 
 
        sleep $DAEMON_LOOP
 
done
 
 
 
</pre>
 
 
 
=== /usr/bin/pandora_alert ===
 
 
 
このスクリプトは、watchdog プロセスがモニタリングしているプロセス (pandora) を起動できなかった場合に実行されます。我々の場合、SMS でアラートを発信し Tentacle を停止するようにしています。
 
 
 
パーミッションは、chmod 750 /usr/bin/pandora_alert のように設定します。
 
  
<pre>
+
スクリプトに実行パーミッションを与えます。
#!/bin/bash
 
sendsms +34458474843 "Pandora FMS Server stopped and can't be started"
 
/etc/init.d/tentacle_serverd stop
 
  
</pre>
+
chmod 750 /usr/bin/pandora_alert
  
=== Watchdog 起動 ===
+
=== ウォッチドッグ起動 ===
  
nohup /usr/bin/pandora_watchdog &
+
ウォッチドッグを起動し、バックグラウンドで動作させるには、次のように実行します。
  
=== 注意点 ===
+
nohup /usr/share/pandora_server/util/pandora_watchdog.sh &
  
watchdog が動作している場合は、それが動いているということを認識しておく必要があります。例えば、Pandora をメンテナンスのために停止したい場合でも、停止すると watchdog が自動的に再起動してしまいます。そのため、このような時は watchdog を先に停止しておく必要があります。
+
{{warning|ウォッチドッグを実行しているときに、メンテナンス上の理由で Pandora FMS サーバを手動で停止したい場合は、事前にウォッチドッグプロセスを停止して、サービスが自動的に起動されないようにする必要があります。}}
  
 
== ヒストリデータベース ==
 
== ヒストリデータベース ==
Line 458: Line 383:
  
  
以上で、通常の DB に対する処理に見せかけた設定を使って pandora_db を実行することができます。
+
これで、ヒストリデータベースに対して pandora_db ツールの定期実行をプログラムできます。
  
 
  /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server_history_db.conf
 
  /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server_history_db.conf
Line 464: Line 389:
 
また、設定値は以下に説明しているようにコンソールからも入力できます。[https://pandorafms.com/docs/index.php?title=Pandora:Documentation_ja:Console_Setup#.E3.83.92.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.AA.E3.83.87.E3.83.BC.E3.82.BF.E3.83.99.E3.83.BC.E3.82.B9.E3.83.A1.E3.83.B3.E3.83.86.E3.83.8A.E3.83.B3.E3.82.B9.E3.82.AA.E3.83.97.E3.82.B7.E3.83.A7.E3.83.B3| ヒストリデータベースメンテナンスオプション]
 
また、設定値は以下に説明しているようにコンソールからも入力できます。[https://pandorafms.com/docs/index.php?title=Pandora:Documentation_ja:Console_Setup#.E3.83.92.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.AA.E3.83.87.E3.83.BC.E3.82.BF.E3.83.99.E3.83.BC.E3.82.B9.E3.83.A1.E3.83.B3.E3.83.86.E3.83.8A.E3.83.B3.E3.82.B9.E3.82.AA.E3.83.97.E3.82.B7.E3.83.A7.E3.83.B3| ヒストリデータベースメンテナンスオプション]
  
{{Tip|この処理は、メインのデータベースには影響しません。なぜなら、異なるサーバの異なるデータベースに対して行っているためです。ただし、ヒストリデータベースにおいて大量のデータ処理をしようとしている場合には、通常よりも応答が遅くなる可能性があります。}}
+
{{Tip|この処理は、メインのデータベースには影響しません。なぜなら、異なるサーバの異なるデータベースに対して行っているためです。}}
  
  
 
[[Category: Pandora FMS]]
 
[[Category: Pandora FMS]]
 
[[Category: Japanese]]
 
[[Category: Japanese]]

Latest revision as of 01:33, 16 February 2020

Pandora FMS ドキュメント一覧に戻る

1 Pandora FMS サーバ管理

1.1 データベース管理

Pandora FMS インフラストラクチャは外部メンテナンスを必要としませんが、古いデータを削除し、データベースをできるだけコンパクトに維持することが非常に重要です。 これらのタスクの実行を担当する Pandora FMS に不可欠なツールが以下にあります。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl

Pandora FMS Enterprise 版の場合は以下です。

/usr/bin/pandora_db

このツール(以降 pandora_db.pl)は、Pandora FMS サーバパッケージに含まれているため、Pandora FMS サーバがインストールされているシステムから実行する必要があります。 コンソール用とサーバ用で 2つのシステムがある場合、Pandora FMSサーバがホストされている方で pandora_db を実行する必要があります。 Pandora_db は、Pandora FMS が適切に動作するための重要なツールです。そのため、システムの cron タスクで一時間ごとに実行するように設定されています。 以下のファイルで設定されています。

 /etc/cron.hourly/pandora_db

このツールは、データベースの全てのメンテナンスを自動的に実行します。

  • 古いデータの削除をします。
  • 既存のデータを圧縮し、いくつかの間隔を補間します。これにより、グラフは同じですが、それらを保存するために必要なスペースははるかに小さくなります(これが、Pandora FMS が大量の情報を処理できる理由の 1つです)。
  • 存在しないモジュールのデータベースでの整合性や、初期化されていないために利用されていないモジュール (これらのモジュールは、未初期化モジュールとして表示されます) をチェックします。
  • エージェントの一日の接続情報を削除します。Pandora FMS は、24時間を越えるエージェント接続情報は必要としません。もし、それが増えると、データベースのアクセス速度が低下します。
  • エンタープライズ版では、全ての古いデータをスタンバイデータベースに移動します。

前述したように、pandora_db の実行はシステムの cron タスクで設定され、この実行は Pandora FMS サーバのインストールに自動的に含まれますが、確認すると良いでしょう。 /etc/cron.hourly/pandora_db が存在し、次の行が含まれている必要があります。

"/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl" "/etc/pandora/pandora_server.conf" >/dev/null 2>&1

Pandora FMS Enterprise 版では以下の通りです。

"/usr/bin/pandora_db" "/etc/pandora/pandora_server.conf" >/dev/null 2>&1

パーミッションとファイルの所有者を確認することも同様に重要です。 正しいパーミッションは 755 です。これは、次を実行することで付与できます。

chmod 755 /etc/cron.hourly/pandora_db

所有者に関しては、ユーザとグループ共に "root" である必要があり、次のように設定できます。

chown root:root /etc/cron.hourly/pandora_db

1.2 メンテナンスツールの手動実行

必要に応じて、前のセクションで説明した pandora_db を手動で実行できます。 シェルコンソールからコマンドを実行します。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf

Pandora FMS Enterprise 版では次の通りです。

/usr/bin/pandora_db /etc/pandora/pandora_server.conf

次のような出力が表示されます。

Pandora FMS DB Tool 7.0NG.719 PS180221 Copyright (c) 2004-2015 Artica ST
This program is Free Software, licensed under the terms of GPL License v2
You can download latest versions and documentation at http://www.pandorafms.org

Pandora DB now initialized and running (PURGE=7 days, COMPACT=0 days, STEP=1) .

 [*] Pandora FMS Enterprise module loaded.

Starting at 2018-03-12 12:40:54
12:40:55 [PURGE] Deleting old extended session data.
12:40:55 [PURGE] Deleting old inventory data.
12:40:55 [PURGE] No data in tagente_datos_inventory.
12:40:55 [PURGE] No data to purge in tagente_datos.
12:40:55 [PURGE] Deleting old export data from tserver_export_data

12:40:55 [PURGE] Deleting old session data from tsessions_php

12:40:55 [PURGE] No data in tagente_datos_log4x.
12:40:55 [PURGE] No data in tagente_datos_string.
12:40:55 [PURGE] Deleting old event data at tevento table (More than 7 days).
12:40:55 [PURGE] Deleting old audit data (More than 7 days).
12:40:55 [PURGE] Deleting old SNMP traps (More than 7 days).
12:40:55 [ENTERPRISE] Deleting old policy queue entries (More than 7 days)...
12:40:55 [ENTERPRISE] Deleting invalid service elements...
12:40:55 [PURGE] Deleting old GIS data (More than 7 days).
12:40:55 [PURGE] Deleting pending delete modules (data table).
12:40:55 [PURGE] Deleting pending delete modules (status, module table).
12:40:55 [PURGE] Deleting old access data (More than 24hr)
12:40:55 [PURGE] No agent access data to purge.
12:40:55 [PURGE] Delete contents in report that have some deleted modules.
12:40:55 [PURGE] Delete contents in report that have some deleted agents.
12:40:55 [PURGE] Delete empty contents in report (like SLA or Exception).
12:40:55 [PURGE] Delete autodisabled agents where last contact is bigger than 30 days.
12:40:55 [PURGE] Deleting old netflow data.
12:40:55 [PURGE] Deleting old log data.
12:40:55 [PURGE] Deleting log data older than 90 days.
12:40:55 [PURGE] Deleting old special days.
12:40:55 [CHECKDB] Ignoring not-init data.
12:40:55 [CHECKDB] Checking database consistency (Missing status).
12:40:55 [CHECKDB] Checking database consistency (Missing module).
12:40:55 [CHECKDB] Updating empty aliases.
12:40:55 [INTEGRITY] Cleaning up group stats.
12:40:55 [INTEGRITY] Deleting orphan alerts.
12:40:55 [INTEGRITY] Deleting orphan modules.
[HISTORYDB] Moving data older than 5 days to the history DB...
[HISTORYDB] Moving events older than 5 days to the history DB...
12:40:55 [ENTERPRISE] Moving SNMP modules back to the Enterprise SNMP Server.
12:40:55 [ENTERPRISE] Dynamically updating critical min and max values.
Ending at 2018-03-12 12:40:55

Template warning.png

負荷が高いシステムでは数時間かかる場合があるため、バックグラウンドでプロセスを実行することをお勧めします。

 


手動でメンテナンスツールをバックグラウンド実行するには、次のようにします。

nohup /usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server.conf

Pandora FMS Enterprise 版では次の通りです。

nohup /usr/bin/pandora_db /etc/pandora/pandora_server.conf

バックグラウンドでプロセスの実行には少々時間がかかります。プロセスの実行中でも、シェルこのソールを閉じることができます。

Info.png

インストールの状況によっては、ツールのディレクトリが変わります。ほとんどの場合は以下の通りです。

/usr/share/pandora_server/util/

Pandora FMS の以前のバージョンでは以下にあります。

/usr/share/pandora/util/

 


Template warning.png

古いバージョンではなく、新しいバージョンのツールを使用していることを確認することが非常に重要です。 引数なしでプログラムを実行すると、メッセージの先頭にツールのバージョンが表示され、サーバにインストールしたバージョンが一致している必要があります。

 


1.3 データベースバックアップ

コマンド mysqldump は、テーブル構造とその内容の完全なデータベースダンプを行います。このコマンドには、バックアップを実行するためのいくつかのオプションがありますが、ここでは最も基本的な使用法に焦点をあてます。これは、データベースを実行しているのと同じホストから実行することを意味します。 バックアップが行われるデータベース名とそれにアクセスするための認証情報を指定します。

mysqldump -u <user> -p <data_base>

例えば、"pandora" データベースをバックアップし、ファイルにダンプを出力するには次のようにします。

mysqldump -u root -p pandora > /backup/pandoradb_backup.sql

結果として、/backup/pandoradb_backup.sql にデータベースのコピーが作成されます。

この方法でバックアップを実行するとデータベースを完全に復元できます。 復元処理は非常に簡単で、MySQL にログインし、データベースを作成して、そのデータベースにバックアップを復元およびロードします。 前のファイルを例にすると、次のように実行するだけです。

[[email protected] ~]# mysql -u root -p
mysql> create database pandora;
mysql> use pandora;
mysql> source /backup/padnoradb_backup.sql

最後に、Pandora FMS コンソールとサーバの両方で設定済みのユーザ権限を再度設定し、データベースへのアクセス権を付与します。

grant all privileges on pandora.* to [email protected] identified by 'mypassword';

Template warning.png

これは、データベースのバックアップ/リカバリを実行するのみであり、サーバの設定などの他のファイルに対するものではないことに注意してください。

 


1.4 Pandora FMS のバックアップとリカバリ

前章では、Pandora FMS データベースのバックアップについて説明しましたが、ここでは、Pandora FMS 全体をバックアップおよび復元する手順について説明します。

Pandora FMS サーバの配布パッケージには、Pandora FMS を完全にバックアップおよび復元するのに役立つスクリプトがあります。 このスクリプトは、サーバとコンソールが同じマシン上にあるシステムでのバックアップと復元を目的としています。コンポーネントが複数に分かれた環境の場合は、適切なパラメーターでツールを使用するか、ニーズに合わせてツールを調整する必要があります。

この処理を実行するには、スクリプトを root 権限で実行する必要があります。

スクリプトは以下にあります。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh 

引数無しで実行すると、ヘルプを表示します。

Pandora FMS Command line backup tool. http://www.pandorafms.org
(c) 2009 Sancho Lerena <[email protected]>, Artica Soluciones Tecnologicas

Syntax:
		-c Path to Pandora FMS console, p.e: /srv/www/htdocs/pandora_console
		-d Destination path for backup file. p.e: /tmp
		-s Source filename for backup restore. p.e: /tmp/pandorafms
		-f Restore also files
		-q Quiet. No output message (used for scripts/cron)
 		-b No database backup/restore


Please BE SURE TO USE RESTORE (-s) option. This will OVERWRITE ALL your
PandoraFMS install, including files, configuration and data. Please backup first!

このスクリプトは、次のコンポーネントのバックアップとリストアをするように設計されています。

  • サーバ設定ファイル
  • 処理待ちのファイルおよび、エージェントのリモート設定ファイル
  • DB 全体
  • ウェブコンソール全体

バックアップ元とバックアップ先オプション

このスクリプトは、ウェブコンソールの設定ファイルに設定されている DB のアクセス情報を利用します。そのため、ウェブコンソールの設定ファイルのパスを -c オプションで指定する必要があります。 このパラメータは、ウェブコンソールのバックアップを取得するためにも利用されます。

パックアップは、-d オプションで指定します。バックアップファイルが pandorafms_backup_xxxxxxx.tar.gz というファイル名で圧縮されて置かれます。

そのようにして、次のコマンドは完全な環境バックアップを実行します。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -d /tmp/

-b オプションを付けるとデータベースのバックアップを行いません。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -d /tmp/ -b

データベースリストア

スクリプトでデータベースをリストアするには、パラメーター -d-s に置き換えて、バックアップ先のパスを指定します。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-16-53.tar.gz

これは、ディレクトリを含まないデフォルトのリストアです。

データベースとディレクトリのリストア

-f オプションを使用すると、バックアップファイルを復元できます(現在のファイルを上書きします)。 現在の設定ファイルを上書きすると深刻な結果になる可能性があるため、バックアップリカバリを実行し、すべての Pandora FMS のファイル(コンソールおよびサーバ)を復元する場合は、-f を使用します。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-16-53.tar.gz -f

Template warning.png

grant コマンドを使って、データベースのユーザ権限の復元を忘れないようにしてください。

 


ファイルのリストア(データベースではない)

前のオプションと同じように、データベースを含めずにファイルのみを復元できます。 それを行うには、上記の実行例に -b オプションを追加します。

ファイルを除くデータのリストア

これがデフォルトのオプションです。 これを行うには、-b オプションも -f オプションも使用する必要はありません。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-16-53.tar.gz -f -b


1.4.1 利用例

バックアップの作成

root で以下を実行します。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/pandora3 -d /tmp/ 

次のようなメッセージが表示されます。

Backup completed and placed in /tmp//pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz

これは、バックアップが /tmp//pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz にできたことを意味します。

バックアップからのリストア

自動でバックアップからリストアするために、コマンドラインからデータベースへアクセスできる権限が設定されていると仮定します。

実行:

/usr/share/pandora_server/util/pandora_backup.sh -c /var/www/html/pandora_console/ -s /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz -f 

次のような表示がされます。

Detected Pandora FMS backup at /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz, please wait...
Dropping current database
Restoring backup database
Restoring files and configuration
Done. Backup in /tmp/pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz restored

障害時におけるバックアップからのリストア

Pandora FMS コンソールが障害により異常状態になった場合、このツールでバックアップを取得していれば、コンソールをリストアすることができます。そのためには、次のようにバックアップファイルを手動で展開します。

cd /tmp
tar zxvf pandorafms_backup_2018-03-12-15-33-13.tar.gz

これより、ウェブコンソールのファイルが /tmp ディレクトリに展開されます。上記の例のバックアップの場合、次のようなディレクトリが作成されます。

/tmp/var/www/html/pandora_console

このディレクトリ内の全てのファイルをウェブコンソールのディレクトリ (利用しているディストリビューションにより異なります) にコピーしてください。

cp -R /tmp/var/www/html/pandora_console /var/www/html

以上でバックアップからリストアされ使えるようになります。

1.5 Pandora FMS サーバの手動起動・停止

Pandora FMS サーバの手動での起動・停止は、コマンドラインから次のように実行します。

デーモンの停止:

/etc/init.d/pandora_server stop

デーモンの起動:

/etc/init.d/pandora_server start

デーモンの再起動:

/etc/init.d/pandora_server restart

1.6 Pandora FMS の Watchdog 実装

コードリポジトリには、"ウォッチドッグ" (Watchdog) として使用できる小さなスクリプトがあります。 このスクリプトは、Pandora FMS の状態監視を実行します。復旧動作(Pandora FMS の起動を試みる)を実行できますが、失敗した場合は、警告を発行します。ツールは、/usr/share/pandora_server/util/pandora_watchdog.sh にあります。

1.6.1 アラート生成スクリプト

pandora_watchdog.sh スクリプトは、/usr/bin/pandora_alert 内の設定ファイルを探し、アラートを生成します。 このファイルには、ウォッチドッグが Pandora FMS サーバを起動できないときに実行するコードを定義します。この例では、SMS を介した警告に加えて、Tentacle サーバを停止します。

#!/bin/bash
sendsms +34458474843 "The Pandora FMS has suffered some issue and it cannot be started."
/etc/init.d/tentacle_serverd stop

スクリプトに実行パーミッションを与えます。

chmod 750 /usr/bin/pandora_alert

1.6.2 ウォッチドッグ起動

ウォッチドッグを起動し、バックグラウンドで動作させるには、次のように実行します。

nohup /usr/share/pandora_server/util/pandora_watchdog.sh &

Template warning.png

ウォッチドッグを実行しているときに、メンテナンス上の理由で Pandora FMS サーバを手動で停止したい場合は、事前にウォッチドッグプロセスを停止して、サービスが自動的に起動されないようにする必要があります。

 


1.7 ヒストリデータベース

ヒストリデータベースは、メインの Pandora FMS データベースの応答を良くするために、そこから古いモジュールデータを移動させ保存しておくためのものです。データは、レポートやモジュールグラフの参照時に Pandora FMS コンソールでシームレスに利用できます。

1.7.1 ヒストリデータベースの設定

ヒストリデータベースを設定するには、それを格納する(メインのデータベースとは異なる)新たなサーバが必要です。MySQL をインストールしたサーバを準備したら、以下の手順を実行します。

  • 新たなヒストリデータベースを作成します。
[[email protected] ~]# mysql -u root -p
mysql> create database pandora_history;
  • Pandora FMS データベーススキーマを作成します。Pandora FMS コンソールと共に提供されている /var/www/html/pandora_console/pandoradb.sql が利用できます。それをヒストリデータベースサーバへコピーします。
cat pandoradb.sql | mysql -u user -p -D history_db
  • ヒストリデータベースにアクセスできるように Pandora FMS サーバとコンソールで利用するユーザのパーミッションを設定します。
GRANT ALL PRIVILEGES ON pandora_history.* TO 'user'@'%' IDENTIFIED BY 'password';
  • Pandora FMS コンソールにて、設定(setup) -> ヒストリデータベース(History database) を選択し、データベースのホスト名、ポート番号、データベース名、ユーザ名、パスワードを入力します。


History db.png


このフォームの最後のフィールド(Days, step, delay)は、どのデータをヒストリデータベースへ送るかを定義します。Days に指定した日より古いデータを、Step に指定した行ブロックごとにヒストリデータベースに移動します。高負荷になることを防ぐために、一つのブロックを処理したあとは、次の処理までに Delay に指定した時間待ちます。

同じ画面で、イベント日数(Event days) に指定するイベントの履歴をヒストリデータベースに送信するかどうかを設定することもできます。ただし、イベントを含めるとヒストリデータベースが大幅に大きくなることを考慮する必要があります。また、このデータはイベント表示ではなく、レポートの生成時にのみ参照されます。

Info.png

ヒストリデータベースの機能は Enterprise 版の機能で、データを転送するのに /usr/bin/pandora_db バイナリを用います。

 


1.7.2 ヒストリデータベースの削除と圧縮設定

ヒストリデータベースは、"過去の全データ" を保存することを想定しています。しかし、古いデータを削除したり圧縮したい場合は、pandora_db スクリプトを通常の DB に対する動作に見せかけて実行する必要があります。そのためには、ヒストリデータベースに何らかのデータが入っている必要があります。

最初に、pandora_db ツールによって利用できるように、tconfig テーブルを適切な値を入れた状態で用意する必要があります。pandora_db の実行に必要な最小限の設定を行うために、ヒストリデータベースに対して以下の SQL を実行します。まずは、mysql の CLI を利用して、データベースに接続する必要があります。

以下が例です。値は必要に応じて書き換えてください。(ただし、history_db_enabled は 0 にしてください)

INSERT INTO `tconfig` VALUES (1,'days_purge','180');
INSERT INTO `tconfig` VALUES (2,'history_db_enabled','0');
INSERT INTO `tconfig` VALUES (3,'days_compact','120');
INSERT INTO `tconfig` VALUES (4,'step_compact','1');
INSERT INTO `tconfig` VALUES (5,'event_purge','180');
INSERT INTO `tconfig` VALUES (6,'string_purge','180');

これは、ヒストリデータベースに(現在からさかのぼること) 6ヶ月間データを保存し、4ヶ月前のデータを圧縮することを意味します。メインのデータベースに 1ヶ月間のデータがあるとしても、トータルで 6ヶ月間のデータとなります。なぜなら、直近 1ヶ月のデータはメインデータベースから読まれ、それ以外はヒストリデータベースから読まれるためです。これらには任意の値を設定できます。ヒストリデータベースにはデータ量の上限はありません。ただし、ヒストリデータベースは、メインデータベースおよび Pandora FMS サーバやコンソールが動作しているマシンとは物理的に異なるマシンに配置しなければいけないことを理解してください。

次に、追加の pandora_server.conf ファイルを作成する必要があります。以下に示す簡単な例を利用して(各値は実際のヒストリデータベースに合わせて書き換えてください) /etc/pandora/pandora_server_history_db.conf として作成してください。

dbengine mysql
dbname pandora4_history
dbuser pandora4_history
dbpass 1234
dbhost 192.168.50.23
log_file /var/log/pandora/pandora_db_history.log


これで、ヒストリデータベースに対して pandora_db ツールの定期実行をプログラムできます。

/usr/share/pandora_server/util/pandora_db.pl /etc/pandora/pandora_server_history_db.conf

また、設定値は以下に説明しているようにコンソールからも入力できます。ヒストリデータベースメンテナンスオプション

Info.png

この処理は、メインのデータベースには影響しません。なぜなら、異なるサーバの異なるデータベースに対して行っているためです。