Difference between revisions of "Pandora: Documentation ja: Satellite"
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サテライトサーバは、ネットワークおよびリモートシステムの監視、検出に利用します。SNMP や ICMP を使ってネットワークの構成要素(ルータ、スイッチなど)や、Windows(WMIを利用)や Linux サーバ(SNMPを利用)を検出することができます。これは通常のサーバではなく、拡張機能をもったブローカーエージェントであるとみなすことができます。Enterprise 版の追加コンポーネントです。これは、特に Pandora ソフトウエアエージェントを使わずに、サーバから直接アクセスできないリモートネットワークを監視するのに便利です。 | サテライトサーバは、ネットワークおよびリモートシステムの監視、検出に利用します。SNMP や ICMP を使ってネットワークの構成要素(ルータ、スイッチなど)や、Windows(WMIを利用)や Linux サーバ(SNMPを利用)を検出することができます。これは通常のサーバではなく、拡張機能をもったブローカーエージェントであるとみなすことができます。Enterprise 版の追加コンポーネントです。これは、特に Pandora ソフトウエアエージェントを使わずに、サーバから直接アクセスできないリモートネットワークを監視するのに便利です。 | ||
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+ | {{Tip|サテライトサーバは、Enterprise 版のコンポーネントです。}} | ||
[[File:Esquema-satellite.png|700px|center]] | [[File:Esquema-satellite.png|700px|center]] | ||
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サテライトサーバはバイナリにて配布されています。追加のライブラリは必要ありません。Windows と Linux ともに、このサーバの機能は同じです。Windows システムではサービスとしてインストールされ、Linux システムではデーモンとしてインストールされます。設定ファイルと仕様はどちらも同じです。 | サテライトサーバはバイナリにて配布されています。追加のライブラリは必要ありません。Windows と Linux ともに、このサーバの機能は同じです。Windows システムではサービスとしてインストールされ、Linux システムではデーモンとしてインストールされます。設定ファイルと仕様はどちらも同じです。 | ||
+ | |||
+ | Linux 版のサテライトサーバは、このドキュメントで指定している外部パッケージへの依存があります。 | ||
== Linux システムへのサテライトサーバのインストール == | == Linux システムへのサテライトサーバのインストール == | ||
+ | サテライトサーバを含むバイナリをダウンロードしたら、ダウンロードしたファイルのあるディレクトリへ行き、root 権限でファイルを展開します。 | ||
− | + | tar -xvzf pandorafms_satellite_server_X.XNG.XXX_x86_64.tar.gz | |
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[[File:Desarchivar_nuevo.png]] | [[File:Desarchivar_nuevo.png]] | ||
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− | |||
− | |||
satelite_server ディレクトリが作成されるので、そのディレクトリに入ります。 | satelite_server ディレクトリが作成されるので、そのディレクトリに入ります。 | ||
− | + | cd satellite_server/ | |
インストールを進める前に、サテライトサーバに必要な fping、nmap、wmic および braa を確認する必要があります。 | インストールを進める前に、サテライトサーバに必要な fping、nmap、wmic および braa を確認する必要があります。 | ||
− | サーバの実行には、perl | + | サーバの実行には、perl のインストールも必要です。以下のコマンドでインストールできます。 |
− | + | yum install perl | |
braa および wmic パッケージのインストーラは含まれています。fping と nmap は個別にインストールする必要があります。 | braa および wmic パッケージのインストーラは含まれています。fping と nmap は個別にインストールする必要があります。 | ||
− | + | サテライトサーバをインストールするには、以下のコマンドを実行します。 | |
− | |||
− | + | ./satellite_server_installer --install | |
<center> | <center> | ||
Line 77: | Line 79: | ||
</center> | </center> | ||
− | + | 完了したら、/etc/pandora 以下にある satelite_server.conf ファイルを編集する必要があります。''pandora_license'' トークンを探してコメントを外し、'''Pandora FMS サーバライセンスを入力します。''' ファイルを保存したのち、以下を実行してサテライトサーバを実行します。 | |
− | |||
− | 完了したら、/etc/pandora 以下にある satelite_server.conf | ||
− | + | sudo /etc/init.d/satellite_serverd start | |
何らかのエラーが発生した場合は、/var/log 以下の satelite_server.log ファイルを確認してください。 | 何らかのエラーが発生した場合は、/var/log 以下の satelite_server.log ファイルを確認してください。 | ||
Line 144: | Line 144: | ||
</center> | </center> | ||
− | + | そして、データ送信先の Pandora FMS サーバのアドレスを設定し、サテライトサーバのネットワーク自動検出ルールを定義します。 | |
<center> | <center> | ||
Line 224: | Line 224: | ||
=== xxxxx_threads n === | === xxxxx_threads n === | ||
− | それぞれのタイプの監視実行における割り当てスレッド数です。これは、マシンのキャパシティ(CPU およびメモリ) | + | それぞれのタイプの監視実行における割り当てスレッド数です。これは、マシンのキャパシティ(CPU およびメモリ)に依存します。スレッド数を大きくするとマシンに負荷がかかりますが、サテライトサーバの処理速度は高くなります。各システムにもよりますが、20 スレッドを超えるとパフォーマンスが低下する場合があります。 |
− | === log_file / | + | === log_file /var/log/satellite_server.log === |
− | + | サテライトサーバのログファイルです。デフォルトのパスは /var/log/satelite_server.log です。 | |
=== recon_task xxxxx[,yyyy] === | === recon_task xxxxx[,yyyy] === | ||
Line 238: | Line 238: | ||
=== server_ip <ip> === | === server_ip <ip> === | ||
− | + | 情報を送信する先の Pandora FMS サーバの IP アドレスまたは名前です。tentacle プロトコルを使うため、そのポート番号(41121/tcp)でアクセスできる必要があります。 | |
=== recon_mode [icmp,snmp,wmi] === | === recon_mode [icmp,snmp,wmi] === | ||
Line 244: | Line 244: | ||
自動検出モードです。システムは、自動検出に次のプロトコルを利用します。 | 自動検出モードです。システムは、自動検出に次のプロトコルを利用します。 | ||
− | * ICMP: ホストの応答と遅延時間のみを確認します。 | + | * '''ICMP''': ホストの応答と遅延時間のみを確認します。 |
− | * SNMP: | + | * '''SNMP''': SNMP(v1 および v2 のみ)で通信できる場合、すべてのインターフェイスを検索し、すべてのインターフェイスからトラフィックを取得します。また、動作ステータス、デバイス名、場所も取得します。設定ファイルで定義されているさまざまなコミュニティを試して接続します。 |
− | SNMP v1 および | + | * '''WMI''': 上記と似ていますが、CPU 利用率、メモリおよびディスクドライブ(存在するのもすべて)を表示します。 |
− | * WMI: 上記と似ていますが、CPU | ||
− | |||
=== recon_community aaa,bbb,ccc... === | === recon_community aaa,bbb,ccc... === | ||
− | + | SNMP の自動検出で利用する SNMP コミュニティのカンマ区切りの一覧です。SNMP 探索でこのリストを使用します。見つかった IP ごとに、これらのコミュニティのいずれかに応答するかどうかを確認します。 | |
=== wmi_auth Administrator%password === | === wmi_auth Administrator%password === | ||
− | User%Password の一覧です。例えば、admin%1234,super%qwerty | + | User%Password の一覧です。例えば、admin%1234,super%qwerty です。この一覧は WMI の自動検出で利用されます。見つかった IP ごとに、これらの組み合わせのいずれかに応答するかどうかを確認します。 |
=== agent_conf_dir <path to agente conf dir> === | === agent_conf_dir <path to agente conf dir> === | ||
− | + | このディレクトリに、サテライトサーバが検出したエージェントの設定ファイルが保存されます。デフォルトでは ''/etc/pandora/conf'' です。後述するように、手動で作成することもできます。 | |
− | === group < | + | === group <グループ> === |
− | + | サテライトサーバで作成されたエージェントのデフォルトグループの指定です。例えば、"Servers" です。 | |
=== daemon 1|0 === | === daemon 1|0 === | ||
Line 272: | Line 270: | ||
=== hostfile <file> === | === hostfile <file> === | ||
− | + | ネットワークスキャンの別手法です。各行にアドレスを書いたファイルを用意します。ファイルには、各行にアドレスを記載します。IP アドレスに続けてホスト名を書くこともでき、エージェントはその名前で作成され、IP はモジュールでのアクセスに使用します(例:193.168.0.2 ホスト名)。正しく動作させるためには、各アドレスに fping を送信可能でなければなりません。 | |
=== pandora_license xxxxxxx === | === pandora_license xxxxxxx === | ||
− | 設定 -> | + | Pandora FMS コンソールの 設定 -> ライセンス のメニューで表示される Pandora FMS サーバのライセンス番号を入力する必要があります。ライセンスを使用するエージェントの合計は、サテライトサーバではなく Pandora FMS サーバで確認されるため、必要な数のサテライトサーバで同じライセンスを使用できます。 |
=== remote_config 1|0 === | === remote_config 1|0 === | ||
− | + | デフォルトでは、検出されたエージェントのリモート設定が有効になります。それらを検出した後、コンソールから管理したい場合には必須です。 また、サテライトサーバのリモート設定も有効化します。より詳細については、[[Pandora:Documentation_ja:Operations|ソフトウエアエージェントを使ったモニタリング]] を参照してください。 | |
=== temporal_min_size === | === temporal_min_size === | ||
Line 305: | Line 303: | ||
fping バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/sbin/fping) | fping バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/sbin/fping) | ||
+ | |||
+ | === fsnmp <path a fsnmp> === | ||
+ | |||
+ | SNMP バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/bin/pandorafsnmp) | ||
=== latency_packets xxx === | === latency_packets xxx === | ||
Line 328: | Line 330: | ||
=== recon_timing_template xxx === | === recon_timing_template xxx === | ||
− | nmap_timing_template | + | nmap_timing_template のように、ネットワーク検出に適用されます。 |
=== server_port xxxxx === | === server_port xxxxx === | ||
tentacle サーバのポートです。 | tentacle サーバのポートです。 | ||
+ | |||
+ | === server_name xxxxx === | ||
+ | |||
+ | サテライトサーバの名前です。(デフォルトはマシンのホスト名です) | ||
+ | |||
+ | === server_path xxxxx === | ||
+ | |||
+ | transfer_mode が local の場合の XML ファイルがコピーされるパスです。(デフォルトは /var/spool/pandora/data_in) | ||
+ | |||
+ | === server_opts === | ||
+ | |||
+ | tentacle に渡されるサーバパラメータです。 | ||
+ | |||
+ | === transfer_mode XXX === | ||
+ | |||
+ | ファイル転送モードです。tentacle または local を指定できます。(デフォルトは tentacle) | ||
=== セカンダリサーバ === | === セカンダリサーバ === | ||
Line 358: | Line 376: | ||
{{warning|SNMP バージョン 2 モジュールの確認は非常に遅くなる可能性があります。}} | {{warning|SNMP バージョン 2 モジュールの確認は非常に遅くなる可能性があります。}} | ||
+ | |||
+ | === snmp3_verify 0|1 === | ||
+ | |||
+ | braa でのリアルタイムの実行を妨げる SNMPv3 モジュールの確認を有効化(1)または無効化(0)します。これらのモジュールは、実行が停止されます。 | ||
=== startup_delay xxx === | === startup_delay xxx === | ||
Line 363: | Line 385: | ||
初回の XML データファイル送信を startup_delay に指定した秒間遅らせます。 | 初回の XML データファイル送信を startup_delay に指定した秒間遅らせます。 | ||
− | === temporal | + | === temporal <ディレクトリ> === |
− | XML | + | XML ファイルが生成されるテンポラリディレクトリ。デフォルトは ''/tmp'' です。 |
=== tentacle_client <path to tentacle_client> === | === tentacle_client <path to tentacle_client> === | ||
Line 377: | Line 399: | ||
=== snmp_blacklist <path to the blacklist> === | === snmp_blacklist <path to the blacklist> === | ||
− | SNMP | + | SNMP モジュールブラックリストファイルのパスです。(デフォルトは /etc/pandora/satelite_server.blacklist) |
=== add_host <IP address> [agent name] === | === add_host <IP address> [agent name] === | ||
Line 432: | Line 454: | ||
1 に設定すると、リモートエージェント設定の動作を妨げないように、動的に自動検出したモジュール(SNMP、WMI...)を別のファイルに移動します。 | 1 に設定すると、リモートエージェント設定の動作を妨げないように、動的に自動検出したモジュール(SNMP、WMI...)を別のファイルに移動します。 | ||
+ | |||
+ | === vlan_cache_enabled 0|1 === | ||
+ | |||
+ | 自己検出ホストで VLAN キャッシュを有効化(1)または無効化(0)します。 | ||
=== verbosity <0-10> (バージョン > 7.0OUM204) === | === verbosity <0-10> (バージョン > 7.0OUM204) === | ||
Line 448: | Line 474: | ||
WMI チェックのブラックリストです。このフィールドは、WMI タイプのモジュールが実行されないようにするために、CIDR 表記を使用して IP のリストを設定することができます。カンマ区切りで複数のサブネットを指定できます。 | WMI チェックのブラックリストです。このフィールドは、WMI タイプのモジュールが実行されないようにするために、CIDR 表記を使用して IP のリストを設定することができます。カンマ区切りで複数のサブネットを指定できます。 | ||
+ | |||
+ | === general_gis_exec (バージョン > 7.0OUM734) === | ||
+ | |||
+ | サテライトサーバによって検出される全エージェントの位置設定スクリプト。スクリプトは実行可能で、<経度>,<緯度>[,<高度>] というフォーマットを出力する必要があります。3つ目のパラメータはオプションです。 | ||
== サテライトサーバでのエージェント作成 == | == サテライトサーバでのエージェント作成 == | ||
Line 481: | Line 511: | ||
/etc/init.d/satellite_serverd start | /etc/init.d/satellite_serverd start | ||
+ | |||
+ | {{Warning|設定ファイルにモジュールが無いエージェントは、サテライトサーバに無視されます。}} | ||
=== Satellite_hosts.txt を通してのエージェント作成 === | === Satellite_hosts.txt を通してのエージェント作成 === | ||
Line 499: | Line 531: | ||
/etc/init.d/satellite_serverd start | /etc/init.d/satellite_serverd start | ||
+ | |||
+ | 指定のファイルの読み込みは、"recon_interval" で指定した秒ごとに行われます。 | ||
=== 手動エージェント作成 === | === 手動エージェント作成 === | ||
− | 最初に、サテライトサーバの設定ファイルの agent_conf_dir | + | 最初に、サテライトサーバの設定ファイルの agent_conf_dir パラメータを見ます。ここが、新たに作成するエージェントの設定ファイルを置く場所です(''/etc/pandora/conf'')。 |
+ | |||
+ | cd /etc/pandora/conf | ||
パスを確認したら、例に示すような作成したいエージェントの .conf ファイルを作成するだけです。次のフィールドは手動で設定します。 | パスを確認したら、例に示すような作成したいエージェントの .conf ファイルを作成するだけです。次のフィールドは手動で設定します。 | ||
Line 510: | Line 546: | ||
* '''address''': 監視したいエージェントの IP を設定します。 | * '''address''': 監視したいエージェントの IP を設定します。 | ||
* '''group''': エージェントを割りあてるグループを設定します。 | * '''group''': エージェントを割りあてるグループを設定します。 | ||
+ | * '''gis_exec''': 位置を決定するスクリプトです。これは ''general_gis_exec'' の指定を上書きします。 | ||
* '''modules''': 自動検出タスクを実行するときに作成したいモジュールを指定します。 | * '''modules''': 自動検出タスクを実行するときに作成したいモジュールを指定します。 | ||
Line 551: | Line 588: | ||
* '''自動検出タスク''': サテライトサーバの設定ファイル内の recon_task のブラックリストを設定する必要があります。そして、/etc/pandora/conf 内の該当の conf ファイルを削除し、コンソールから対象のエージェントを削除します。 | * '''自動検出タスク''': サテライトサーバの設定ファイル内の recon_task のブラックリストを設定する必要があります。そして、/etc/pandora/conf 内の該当の conf ファイルを削除し、コンソールから対象のエージェントを削除します。 | ||
− | == | + | == カスタム設定(エージェント) == |
− | 自動検出モジュールに加えて、ソフトウエアエージェントのモジュールに似たような書式で TCP, SNMP, WMI | + | 自動検出モジュールに加えて、ソフトウエアエージェントのモジュールに似たような書式で TCP, SNMP, WMI のすべての種類の監視を追加することができます。以下は、システムによって検出された後に自動生成される、サテライトサーバに有効なモジュールの例です。 |
{{warning|OID はドットから始まっていることを確認してください。そうでないと SNMP モジュールが動作しません。}} | {{warning|OID はドットから始まっていることを確認してください。そうでないと SNMP モジュールが動作しません。}} | ||
Line 594: | Line 631: | ||
module_type generic_data | module_type generic_data | ||
module_ping 192.168.70.225 | module_ping 192.168.70.225 | ||
+ | module_end | ||
+ | |||
+ | ポートチェック(TCP の利用)。 | ||
+ | |||
+ | module_begin | ||
+ | module_name Port 80 | ||
+ | module_type generic_proc | ||
+ | module_tcp | ||
+ | module_port 80 | ||
module_end | module_end | ||
Line 736: | Line 782: | ||
module_end | module_end | ||
− | == | + | == 認証設定 == |
鍵認証が正しく設定されていない場合、sshモジュールはユーザとパスワードによる認証を必要とします。その認証情報は、サテライトサーバの設定ファイル satellite_server.conf に次のようなフォーマットで設定します: | 鍵認証が正しく設定されていない場合、sshモジュールはユーザとパスワードによる認証を必要とします。その認証情報は、サテライトサーバの設定ファイル satellite_server.conf に次のようなフォーマットで設定します: | ||
Line 794: | Line 840: | ||
大きなネットワークで不正なデータを返す SNMP モジュールがある場合、サテライトサーバのパフォーマンスに影響したり、多くのモジュールが不明状態になります。サテライトサーバは、実行を行わない SNMP モジュールのブラックリストを読み込むことができます。 | 大きなネットワークで不正なデータを返す SNMP モジュールがある場合、サテライトサーバのパフォーマンスに影響したり、多くのモジュールが不明状態になります。サテライトサーバは、実行を行わない SNMP モジュールのブラックリストを読み込むことができます。 | ||
− | 新たなブラックリストを作成するには、''/etc/pandora/satellite_server.conf'' を編集し、''snmp_blacklist'' | + | 新たなブラックリストを作成するには、''/etc/pandora/satellite_server.conf'' を編集し、''snmp_blacklist'' のコメントが外され設定されているか確認します。そして、次のように実行します。 |
satellite_server -v /etc/pandora/satellite_server.conf | satellite_server -v /etc/pandora/satellite_server.conf | ||
Line 808: | Line 854: | ||
例: | 例: | ||
− | 192.168.0.1:1.3.6.1.4.1.9.9.27 | + | 192.168.0.1:.1.3.6.1.4.1.9.9.27 |
− | 192.168.0.2:1.3.6.1.4.1.9.9.27 | + | 192.168.0.2:.1.3.6.1.4.1.9.9.27 |
[[Category:Pandora FMS]] | [[Category:Pandora FMS]] | ||
[[Category:Japanese]] | [[Category:Japanese]] |
Latest revision as of 05:42, 23 May 2020
Contents
- 1 サテライトサーバ
- 1.1 概要
- 1.2 インストール
- 1.3 Linux システムへのサテライトサーバのインストール
- 1.4 Windows へのインストール
- 1.5 設定
- 1.5.1 agent_interval xxx
- 1.5.2 agent_theads xxx
- 1.5.3 xxxxxx_interval xxx
- 1.5.4 xxxxx_retries xxx
- 1.5.5 xxxxx_timeout xxx
- 1.5.6 xxxxx_block xxx
- 1.5.7 xxxxx_threads n
- 1.5.8 log_file /var/log/satellite_server.log
- 1.5.9 recon_task xxxxx[,yyyy]
- 1.5.10 server_ip <ip>
- 1.5.11 recon_mode [icmp,snmp,wmi]
- 1.5.12 recon_community aaa,bbb,ccc...
- 1.5.13 wmi_auth Administrator%password
- 1.5.14 agent_conf_dir <path to agente conf dir>
- 1.5.15 group <グループ>
- 1.5.16 daemon 1|0
- 1.5.17 hostfile <file>
- 1.5.18 pandora_license xxxxxxx
- 1.5.19 remote_config 1|0
- 1.5.20 temporal_min_size
- 1.5.21 xml_buffer
- 1.5.22 snmp_version
- 1.5.23 braa <path to braa>
- 1.5.24 fping <path to fping>
- 1.5.25 fsnmp <path a fsnmp>
- 1.5.26 latency_packets xxx
- 1.5.27 nmap <path to nmap>
- 1.5.28 nmap_timing_template xxx
- 1.5.29 ping_packets xxx
- 1.5.30 recon_enabled 0|1
- 1.5.31 recon_timing_template xxx
- 1.5.32 server_port xxxxx
- 1.5.33 server_name xxxxx
- 1.5.34 server_path xxxxx
- 1.5.35 server_opts
- 1.5.36 transfer_mode XXX
- 1.5.37 セカンダリサーバ
- 1.5.38 snmp_verify 0|1
- 1.5.39 snmp2_verify 0|1
- 1.5.40 snmp3_verify 0|1
- 1.5.41 startup_delay xxx
- 1.5.42 temporal <ディレクトリ>
- 1.5.43 tentacle_client <path to tentacle_client>
- 1.5.44 wmi_client <path to wmic>
- 1.5.45 snmp_blacklist <path to the blacklist>
- 1.5.46 add_host <IP address> [agent name]
- 1.5.47 ignore_host <agent name>
- 1.5.48 keepalive xxx
- 1.5.49 credential_pass xxx
- 1.5.50 timeout_bin <path to timeout>
- 1.5.51 timeout_seconds xxx
- 1.5.52 proxy_traps_to <address[:port]>
- 1.5.53 proxy_tentacle_from <address[:port]>
- 1.5.54 proxy_tentacle_to <address[:port]>
- 1.5.55 dynamic_inc 0|1
- 1.5.56 vlan_cache_enabled 0|1
- 1.5.57 verbosity <0-10> (バージョン > 7.0OUM204)
- 1.5.58 agents_blacklist_icmp (バージョン > 7.0OUM713)
- 1.5.59 agents_blacklist_snmp (バージョン > 7.0OUM713)
- 1.5.60 agents_blacklist_wmi (バージョン > 7.0OUM713)
- 1.5.61 general_gis_exec (バージョン > 7.0OUM734)
- 1.6 サテライトサーバでのエージェント作成
- 1.7 サテライトサーバでのエージェント削除
- 1.8 カスタム設定(エージェント)
- 1.9 認証設定
- 1.10 コンソールでの全エージェントの表示
- 1.11 SNMP ブラックリスト
1 サテライトサーバ
1.1 概要
サテライトサーバは、ネットワークおよびリモートシステムの監視、検出に利用します。SNMP や ICMP を使ってネットワークの構成要素(ルータ、スイッチなど)や、Windows(WMIを利用)や Linux サーバ(SNMPを利用)を検出することができます。これは通常のサーバではなく、拡張機能をもったブローカーエージェントであるとみなすことができます。Enterprise 版の追加コンポーネントです。これは、特に Pandora ソフトウエアエージェントを使わずに、サーバから直接アクセスできないリモートネットワークを監視するのに便利です。
このサーバは、pandora データベースへの接続は必要ありません。エージェントのように tentacle プロトコルを使ってすべての情報を XML フォーマットで送ります。
サテライトサーバは、Windows および Linux で利用できます。インストール手順はそれぞれの場合で若干違う程度です。
このサーバはいくつかのユニークで特徴的な点があります。
- 非常に高い頻度(500チェック/秒)でネットワークテスト(ICMP、遅延および SNMP v1 および v2)を実行できます。
- 一定間隔(デフォルトでは300秒)でサーバに情報を送信します。しかし、遅延の計測、ICMP および SNMP 監視はより小さい間隔(例えば30秒)で実行できます。これにより、状態変化を検知したときに素早く Pandora サーバへ通知することができます。モジュールのタイプが generic_proc でない(例えばネットワークインタフェースや一般的なネットワークの接続性)場合は、この状態変化は事前に設定しておく必要があります。
- データベースへの接続は必要ありません。ブローカーエージェントやエクスポートサーバのように XML フォーマットでファイルをサーバに送信します。
- SNMP および WMI の自動検出機能があります。(IPアドレスにより)エージェントを検出すると、動的に要素(ネットワークインタフェース、ストレージ)を検出し、自動的に監視を行います。
- Windows システムでは、ディスクドライブ、CPU、メモリを検出できます。
- SNMP に応答するシステムでは、インタフェースの状態とそれぞれの入出力トラフィック、システム名を検出することができます。
- 自動生成されたモジュールは、他のモジュール同様に、コンソールからエージェントの管理で編集することができます。また、他のエージェントと同様に一括操作メニューのサテライトメニューからモジュールを編集することもできます。
- エージェントは、サテライトサーバのエージェント設定ファイルディレクトリ内のエージェント設定ファイルにより直接作成することができます。
1.1.1 サテライトサーバのキャパシティとパフォーマンス
サテライトサーバのキャパシティをピンポイントで最大化するのは難しく、サーバ全体で何が動作しているかや実行する監視内容に依存します。最も良い場合で、1秒間に 500 の ICMP/SNMP チェックができますが、リモートデバイスの応答時間に大いに依存します(0.5ミリ秒で応答するデバイスと 2秒で応答するデバイスでは異なります)。理想的な条件下では、1台のサーバで 150,000項目の監視ができます。実際の環境では、閉じた LAN 環境でローエンドなハードウエア(Intel i5, 2GZ, 4GB RAM)による 1台のサテライトサーバで、約 50,000モジュールを監視できることを確認しています。
1.2 インストール
サテライトサーバはバイナリにて配布されています。追加のライブラリは必要ありません。Windows と Linux ともに、このサーバの機能は同じです。Windows システムではサービスとしてインストールされ、Linux システムではデーモンとしてインストールされます。設定ファイルと仕様はどちらも同じです。
Linux 版のサテライトサーバは、このドキュメントで指定している外部パッケージへの依存があります。
1.3 Linux システムへのサテライトサーバのインストール
サテライトサーバを含むバイナリをダウンロードしたら、ダウンロードしたファイルのあるディレクトリへ行き、root 権限でファイルを展開します。
tar -xvzf pandorafms_satellite_server_X.XNG.XXX_x86_64.tar.gz
satelite_server ディレクトリが作成されるので、そのディレクトリに入ります。
cd satellite_server/
インストールを進める前に、サテライトサーバに必要な fping、nmap、wmic および braa を確認する必要があります。
サーバの実行には、perl のインストールも必要です。以下のコマンドでインストールできます。
yum install perl
braa および wmic パッケージのインストーラは含まれています。fping と nmap は個別にインストールする必要があります。
サテライトサーバをインストールするには、以下のコマンドを実行します。
./satellite_server_installer --install
完了したら、/etc/pandora 以下にある satelite_server.conf ファイルを編集する必要があります。pandora_license トークンを探してコメントを外し、Pandora FMS サーバライセンスを入力します。 ファイルを保存したのち、以下を実行してサテライトサーバを実行します。
sudo /etc/init.d/satellite_serverd start
何らかのエラーが発生した場合は、/var/log 以下の satelite_server.log ファイルを確認してください。
1.4 Windows へのインストール
サテライトサーバは、以下に示す簡単なステップでインストールすることができます。
インストール言語の選択から開始します。(日本語はありません)
Next をクリックします。
サテライトサーバをどこにインストールするか選択します。
WinPCap のインストールが必要です。この時点で WinPCap のインストール画面が表示されます。
システム起動時に WinPCap が起動するように設定する必要があります。
WinPCap のインストールが完了したら、次の画面が表示されます。
ライセンス番号を入力します。
そして、データ送信先の Pandora FMS サーバのアドレスを設定し、サテライトサーバのネットワーク自動検出ルールを定義します。
最後にすべての設定を反映させるため、システムの再起動が必要です。
完了すると、スタートメニューからサテライトサーバを起動できます。
1.4.1 いくつかの Windows バージョンにおける WMI モジュールの実行
Windows のセキュリティ上の理由により、いくつかのバージョンではリモートから WMI クエリを実行できるユーザは限定されています。このような場合は、Administrator ユーザ権限でサテライトサーバのサービスを実行します。
手順は次の通りです。
サービスを開きます。
<br
サービスを右クリックし、プロパティに入ります。
ログオンウインドウで、Administrator 権限のあるアカウント選択し、変更を適用します。
そして、以降の対応を行い、サービスを再起動します。
1.5 設定
すべてのパラメータにおいて、タイムアウト値やいくつかの時間は秒単位で指定する必要があります。例えば、5分は 300 です。
遅延と snmp を使った監視では、状態変化が特別であるということを理解しておくことが重要です。二値(boolean)監視(ポートやマシンの生き死に)では、状態変化は自動で行われます。数値(遅延、各インタフェースのネットワークトラフィック、ディスクの空き、CPU など)では、それぞれのモジュールで定義された閾値に基づいています。
1.5.1 agent_interval xxx
デフォルトで 300 秒(5分)で、5分間隔でエージェントを作成します。この間隔を過ぎるまではサーバに情報が送信されません。より間隔を細かく設定したネットワークサーバによって独立して監視は行われます。
1.5.2 agent_theads xxx
エージェントの XML データファイルを送信するのに利用するスレッドの数です。
1.5.3 xxxxxx_interval xxx
すべての監視(遅延、snmpなど)の間隔です。前回と値が違った場合は、すぐにサーバへ送信されます。値が同じだった場合は、agent_interval に設定された間隔でサーバへ送信されます。これは、状態変化が発生した時のみすぐに通知する場合に便利です。
1.5.4 xxxxx_retries xxx
チェック(遅延、snmp など)のリトライ回数です。
1.5.5 xxxxx_timeout xxx
SNMP、遅延、ping 監視のタイムアウト値(秒単位)です。
1.5.6 xxxxx_block xxx
サーバが監視を一度に実行する項目のブロック数です。値を大きくすると(最大500)能力は上がりますが、遅延が大きくなります。いくつかの場合においては、この値は小さくすることをお勧めします(遅延、ping および snmp)。
1.5.7 xxxxx_threads n
それぞれのタイプの監視実行における割り当てスレッド数です。これは、マシンのキャパシティ(CPU およびメモリ)に依存します。スレッド数を大きくするとマシンに負荷がかかりますが、サテライトサーバの処理速度は高くなります。各システムにもよりますが、20 スレッドを超えるとパフォーマンスが低下する場合があります。
1.5.8 log_file /var/log/satellite_server.log
サテライトサーバのログファイルです。デフォルトのパスは /var/log/satelite_server.log です。
1.5.9 recon_task xxxxx[,yyyy]
自動検出のための IP アドレスおよびネットワークアドレスです。以下に例を示します。
192.168.50.0/24,10.0.1.0/22,192.168.70.64/26
1.5.10 server_ip <ip>
情報を送信する先の Pandora FMS サーバの IP アドレスまたは名前です。tentacle プロトコルを使うため、そのポート番号(41121/tcp)でアクセスできる必要があります。
1.5.11 recon_mode [icmp,snmp,wmi]
自動検出モードです。システムは、自動検出に次のプロトコルを利用します。
- ICMP: ホストの応答と遅延時間のみを確認します。
- SNMP: SNMP(v1 および v2 のみ)で通信できる場合、すべてのインターフェイスを検索し、すべてのインターフェイスからトラフィックを取得します。また、動作ステータス、デバイス名、場所も取得します。設定ファイルで定義されているさまざまなコミュニティを試して接続します。
- WMI: 上記と似ていますが、CPU 利用率、メモリおよびディスクドライブ(存在するのもすべて)を表示します。
1.5.12 recon_community aaa,bbb,ccc...
SNMP の自動検出で利用する SNMP コミュニティのカンマ区切りの一覧です。SNMP 探索でこのリストを使用します。見つかった IP ごとに、これらのコミュニティのいずれかに応答するかどうかを確認します。
1.5.13 wmi_auth Administrator%password
User%Password の一覧です。例えば、admin%1234,super%qwerty です。この一覧は WMI の自動検出で利用されます。見つかった IP ごとに、これらの組み合わせのいずれかに応答するかどうかを確認します。
1.5.14 agent_conf_dir <path to agente conf dir>
このディレクトリに、サテライトサーバが検出したエージェントの設定ファイルが保存されます。デフォルトでは /etc/pandora/conf です。後述するように、手動で作成することもできます。
1.5.15 group <グループ>
サテライトサーバで作成されたエージェントのデフォルトグループの指定です。例えば、"Servers" です。
1.5.16 daemon 1|0
1 に設定すると、デーモンとしてバックグラウンドで起動します(デフォルト)。
1.5.17 hostfile <file>
ネットワークスキャンの別手法です。各行にアドレスを書いたファイルを用意します。ファイルには、各行にアドレスを記載します。IP アドレスに続けてホスト名を書くこともでき、エージェントはその名前で作成され、IP はモジュールでのアクセスに使用します(例:193.168.0.2 ホスト名)。正しく動作させるためには、各アドレスに fping を送信可能でなければなりません。
1.5.18 pandora_license xxxxxxx
Pandora FMS コンソールの 設定 -> ライセンス のメニューで表示される Pandora FMS サーバのライセンス番号を入力する必要があります。ライセンスを使用するエージェントの合計は、サテライトサーバではなく Pandora FMS サーバで確認されるため、必要な数のサテライトサーバで同じライセンスを使用できます。
1.5.19 remote_config 1|0
デフォルトでは、検出されたエージェントのリモート設定が有効になります。それらを検出した後、コンソールから管理したい場合には必須です。 また、サテライトサーバのリモート設定も有効化します。より詳細については、ソフトウエアエージェントを使ったモニタリング を参照してください。
1.5.20 temporal_min_size
テンポラリディレクトリのパーティション空き容量がここで指定したサイズ (MB 単位) より小さくなったら、データパケットの生成を停止します。何らかの理由でサーバへの接続が長時間切れた場合に、ディスクがいっぱいになるのを避けます。
1.5.21 xml_buffer
デフォルトは 0 です。1 に設定すると、送信できなかった XML データファイルを保存します。
セキュアな環境の UNIX で XML バッファを有効にしたい場合は、テンポラリディレクトリの変更を検討してください。'/tmp' は誰もが書き込めます。
1.5.22 snmp_version
デフォルトで利用する SNMP バージョンです(1 および 2c のみ対応しています)。デフォルトは 1 です。
1.5.23 braa <path to braa>
braa バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/bin/braa)
1.5.24 fping <path to fping>
fping バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/sbin/fping)
1.5.25 fsnmp <path a fsnmp>
SNMP バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/bin/pandorafsnmp)
1.5.26 latency_packets xxx
遅延要求ごとに送信する ICMP パケット数です。
1.5.27 nmap <path to nmap>
nmap バイナリのパスです。(デフォルトは /usr/bin/nmap)
1.5.28 nmap_timing_template xxx
1 から 5 でnmap がどの程度の精度で動作するかを指定します。1 は遅いですが信頼性が高く、5 は早いですが信頼性は低くなります。デフォルトは 2 です。
1.5.29 ping_packets xxx
ping リクエストごとに送信する ICMP パケット数です。
1.5.30 recon_enabled 0|1
動検出を有効化(1)または無効化(0)する設定です。
1.5.31 recon_timing_template xxx
nmap_timing_template のように、ネットワーク検出に適用されます。
1.5.32 server_port xxxxx
tentacle サーバのポートです。
1.5.33 server_name xxxxx
サテライトサーバの名前です。(デフォルトはマシンのホスト名です)
1.5.34 server_path xxxxx
transfer_mode が local の場合の XML ファイルがコピーされるパスです。(デフォルトは /var/spool/pandora/data_in)
1.5.35 server_opts
tentacle に渡されるサーバパラメータです。
1.5.36 transfer_mode XXX
ファイル転送モードです。tentacle または local を指定できます。(デフォルトは tentacle)
1.5.37 セカンダリサーバ
特殊な設定パラメータとしては、セカンダリサーバの設定があります。これにより、データを送信する別のサーバを設定します。セカンダリサーバモードには、二種類の動作があります。
- on_error: プライマリサーバにデータを送信出来なかった場合のみ、セカンダリサーバにデータを送信します。
- always: プライマリサーバにデータが送信できるかどうかに関わらず、常にセカンダリサーバにもデータを送信します。
設定例:
secondary_server_ip 192.168.1.123 secondary_server_path /var/spool/pandora/data_in secondary_mode on_error secondary_transfer_mode tentacle secondary_server_port 41121
1.5.38 snmp_verify 0|1
braa でのリアルタイムの実行を妨げる SNMPv1 モジュールの確認を有効化(1)または無効化(0)します。これらのモジュールは、実行が停止されます。
1.5.39 snmp2_verify 0|1
braa でのリアルタイムの実行を妨げる SNMPv2 モジュールの確認を有効化(1)または無効化(0)します。これらのモジュールは、実行が停止されます。
1.5.40 snmp3_verify 0|1
braa でのリアルタイムの実行を妨げる SNMPv3 モジュールの確認を有効化(1)または無効化(0)します。これらのモジュールは、実行が停止されます。
1.5.41 startup_delay xxx
初回の XML データファイル送信を startup_delay に指定した秒間遅らせます。
1.5.42 temporal <ディレクトリ>
XML ファイルが生成されるテンポラリディレクトリ。デフォルトは /tmp です。
1.5.43 tentacle_client <path to tentacle_client>
tentacle クライアントのフルパスです。(デフォルトは /usr/bin/tentacle_client)
1.5.44 wmi_client <path to wmic>
WMI クライアントバイナリのフルパスです。(デフォルトは /usr/bin/wmic)
1.5.45 snmp_blacklist <path to the blacklist>
SNMP モジュールブラックリストファイルのパスです。(デフォルトは /etc/pandora/satelite_server.blacklist)
1.5.46 add_host <IP address> [agent name]
監視対象エージェントの一覧にホストを追加します。IP アドレスの後にエージェント名を指定できます。1行に一ホストで複数のホストを追加できます。 例:
add host 192.168.0.1 add host 192.168.0.2 localhost.localdomain
1.5.47 ignore_host <agent name>
自動検出タスクで見つかったものを含めて、監視対象エージェントの一覧から指定のホストを削除します。ホストはエージェント名で指定する必要があります。1行に一ホストで複数のホストを除外できます。 例:
ignore host 192.168.0.1 ignore host localhost.localdomain
1.5.48 keepalive xxx
ここで設定された秒数ごとに、サテライトサーバは Pandora Server に接続して状態を報告し、(ソフトウェアエージェントおよびサテライトサーバ自身の)リモート設定による更新が無いかを確認します。デフォルトは 30 秒です。
1.5.49 credential_pass xxx
credential box に記述したパスワードの暗号化に使ったパスワードを指定します。コンソールで定義されているパスワードに一致しなければなりません。デフォルトではホスト名が使われます。
1.5.50 timeout_bin <path to timeout>
定義すると、tentacle クライアントを呼び出すときにタイムアウトコマンド(通常は /usr/bin/timeout)が使われます。
1.5.51 timeout_seconds xxx
タイムアウトコマンドのタイムアウト秒数です。timeout_bin が設定されている必要があります。
1.5.52 proxy_traps_to <address[:port]>
サテライトサーバで受信した SNMP トラップを、指定のアドレス(およびポート)にプロキシします。デフォルトでは 162番ポートが利用されます。
1.5.53 proxy_tentacle_from <address[:port]>
tentacle サーバが受け付けるアドレスとポート番号です。デフォルトではポート番号は 41121 が使われます。
1.5.54 proxy_tentacle_to <address[:port]>
サテライトサーバで受信した Tentacle クライアントリクエストを指定のアドレス(およびポート)にプロキシします。デフォルトでは 41121番ポートが利用されます。
このオプションは、リモートエージェント設定と競合することがあります。 これは、サテライトサーバが一部のソフトウェアエージェントのプロキシとして使用され、サテライトサーバ自体(ICMP、SNMPなど)から遠隔で監視され、両方でリモート設定が有効になっている場合に発生します。 このような場合は、実行されたチェックに異なるエージェントを使用するか、異なるエージェント名を使用するか、リモート設定を 2つのサテライト・サーバーまたはソフトウェア・エージェントのいずれか一方のみに有効にしておく必要があります。 |
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1.5.55 dynamic_inc 0|1
1 に設定すると、リモートエージェント設定の動作を妨げないように、動的に自動検出したモジュール(SNMP、WMI...)を別のファイルに移動します。
1.5.56 vlan_cache_enabled 0|1
自己検出ホストで VLAN キャッシュを有効化(1)または無効化(0)します。
1.5.57 verbosity <0-10> (バージョン > 7.0OUM204)
ログレベル 0(最も少ない) から 10(最も多い)。
1.5.58 agents_blacklist_icmp (バージョン > 7.0OUM713)
ICMP チェックのブラックリストです。このフィールドは、ICMP タイプのモジュールが実行されないようにするために、CIDR 表記を使用して IP のリストを設定することができます。カンマ区切りで複数のサブネットを指定できます。
1.5.59 agents_blacklist_snmp (バージョン > 7.0OUM713)
SNMP チェックのブラックリストです。このフィールドは、SNMP タイプのモジュールが実行されないようにするために、CIDR 表記を使用して IP のリストを設定することができます。カンマ区切りで複数のサブネットを指定できます。
1.5.60 agents_blacklist_wmi (バージョン > 7.0OUM713)
WMI チェックのブラックリストです。このフィールドは、WMI タイプのモジュールが実行されないようにするために、CIDR 表記を使用して IP のリストを設定することができます。カンマ区切りで複数のサブネットを指定できます。
1.5.61 general_gis_exec (バージョン > 7.0OUM734)
サテライトサーバによって検出される全エージェントの位置設定スクリプト。スクリプトは実行可能で、<経度>,<緯度>[,<高度>] というフォーマットを出力する必要があります。3つ目のパラメータはオプションです。
1.6 サテライトサーバでのエージェント作成
サテライトサーバでのエージェント作成には、自動検出タスク、Satelite_hosts.txt ファイル、エージェントの .conf ファイルの 手動 作成の 3通りがあります。
1.6.1 自動検出タスクでのエージェント作成
自動検出タスクを通してのエージェント作成は、Pandora FMS ユーザに最も使われている方法です。これをできるようにするには、サテライトサーバ設定ファイルで次のパラメータを設定する必要があります。
- recon_community: カンマ区切りで SNMP 検出で利用する SNMP コミュニティを指定します。(snmp タイプの自動検出を実行する場合)
- recon_enabled: サテライトサーバの自動検出タスクを有効化するには、1 に設定する必要があります。
- recon_interval: 秒単位のネットワークをスキャンする間隔です。(デフォルトは 604800 秒です。)
- recon_mode: カンマ区切りで自動検出タスクのモード(snmp,icmp,wmi)を指定します。
- recon_task: カンマ区切りで自動検出したいネットワークの一覧を指定します。
- recon_timing_template: 1 から 5 で、nmap をどの程度アグレッシブに動作させるかを指定します。 1 はゆっくりですが信頼性があります。5 は、早いですが信頼性は低いです。(デフォルトは 3です)
自動検出タスクの例を以下に示します。
recon_community public recon_enabled 1 recon_interval 604800 recon_mode icmp,snmp,wmi recon_task 192.168.0.0/24,192.168.1.0/24 recon_timing_template 3
設定を行ったら、以下のコマンドでサテライトサーバを実行します。
/etc/init.d/satellite_serverd start
1.6.2 Satellite_hosts.txt を通してのエージェント作成
最初に、satelite_hosts.txt ファイルを通してエージェントを作成するためには、サテライトサーバの設定ファイルで以下の行のコメントを外す必要があります。
host_file /etc/pandora/satellite_hosts.txt
次に、作成したいエージェントの IP と名前を記載した satelite_hosts.txt ファイルを作成します。
192.168.10.5 Server.5 192.168.10.6 Server.6 192.168.10.7 Server.7
設定が完了したら、次のコマンドでサテライトサーバを実行します。
/etc/init.d/satellite_serverd start
指定のファイルの読み込みは、"recon_interval" で指定した秒ごとに行われます。
1.6.3 手動エージェント作成
最初に、サテライトサーバの設定ファイルの agent_conf_dir パラメータを見ます。ここが、新たに作成するエージェントの設定ファイルを置く場所です(/etc/pandora/conf)。
cd /etc/pandora/conf
パスを確認したら、例に示すような作成したいエージェントの .conf ファイルを作成するだけです。次のフィールドは手動で設定します。
- agent_name: エージェント名を設定します。
- agent_alias: エージェントの別名を設定します。
- address: 監視したいエージェントの IP を設定します。
- group: エージェントを割りあてるグループを設定します。
- gis_exec: 位置を決定するスクリプトです。これは general_gis_exec の指定を上書きします。
- modules: 自動検出タスクを実行するときに作成したいモジュールを指定します。
例を以下に示します:
agent_name Ejemplo1 agent_alias Es un ejemplo address X.X.X.X group Servers module_begin module_name Ping module_ping module_end module_begin module_name Latency module_latency module_end
設定を行ったら、次のコマンドでサテライトサーバを起動します。
/etc/init.d/satellite_serverd start
1.7 サテライトサーバでのエージェント削除
サテライトサーバからのエージェント削除には、全エージェントの削除か一部のエージェントの削除があります。
全ての エージェントの場合は、エージェントをどのように作成したかを考慮する必要があります。
- 手動: 最初に、/etc/pandora/conf フォルダに作成したエージェントの .conf ファイルを削除し、次にコンソールからエージェントを削除します。
- Satellite_hosts.txt ファイル: /etc/pandora/conf フォルダに作成したファイルだけでなく、file.txt を削除する必要があります。その後、コンソールからエージェントを削除します。
- 自動検出タスク: サテライトサーバの設定ファイルから、自動検出タスクを無効化する必要があります。そして、/etc/pandora/conf フォルダに作成された conf を削除し、コンソールからエージェントを削除します。
一部の削除 でも、エージェントをどのように作成したかを考慮する必要があります。
- 手動: 最初に、/etc/pandora/conf フォルダに作成したエージェントの .conf ファイルを削除し、その後コンソールからエージェントを削除します。
- Satellite_hosts.txt ファイル: /etc/pandora/conf フォルダに作成した対象エージェントの conf だけでなく、file.txt 内の削除したい IP の行を削除します。その後、コンソールからエージェントを削除します。
- 自動検出タスク: サテライトサーバの設定ファイル内の recon_task のブラックリストを設定する必要があります。そして、/etc/pandora/conf 内の該当の conf ファイルを削除し、コンソールから対象のエージェントを削除します。
1.8 カスタム設定(エージェント)
自動検出モジュールに加えて、ソフトウエアエージェントのモジュールに似たような書式で TCP, SNMP, WMI のすべての種類の監視を追加することができます。以下は、システムによって検出された後に自動生成される、サテライトサーバに有効なモジュールの例です。
インタフェースのステータスです(SNMP)。サテライトサーバはそれぞれのインタフェースを自動検出します。
module_begin module_name if eth1 OperStatus module_description IP address N/A. Description: The current operational state of the interface. The testing(3) state indicates that no operational packets can be passed. module_type generic_data_string module_snmp 192.168.70.225 module_oid .1.3.6.1.2.1.2.2.1.8.3 module_community artica06 module_end
モジュールで SNMP バージョン 2c を使うには、次の行を追加します。
module_version 2c
モジュールで SNMP バージョン 1 を使うには、次の行を追加します。
module_version 1
例:
module_begin module_name if eth1 OperStatus module_description IP address N/A. Description: The current operational state of the interface. The testing(3) state indicates that no operational packets can be passed. module_type generic_data_string module_snmp 192.168.70.225 module_version 2c module_oid .1.3.6.1.2.1.2.2.1.8.3 module_community artica06 module_end
マシンへの応答確認です(PINGの利用)。
module_begin module_name ping module_type generic_data module_ping 192.168.70.225 module_end
ポートチェック(TCP の利用)。
module_begin module_name Port 80 module_type generic_proc module_tcp module_port 80 module_end
一般的な SNMP 監視です。この場合、サーバはそれぞれのインタフェースのトラフィックを指定した名前で自動的に展開します。
module_name if eth0 OutOctets module_description The total number of octets transmitted out of the interface, including framing characters. module_type generic_data_inc module_snmp 192.168.70.225 module_oid .1.3.6.1.2.1.2.2.1.16.2 module_community artica06 module_end
WMI による CPU 状態確認(パーセント)。
module_begin module_name CPU module_type generic_data module_wmicpu 192.168.30.3 module_wmiauth admin%none module_end
WMI によるメモリ空き容量確認(パーセント)。
module_begin module_name FreeMemory module_type generic_data module_wmimem 192.168.30.3 module_wmiauth admin%none module_end
WMI クエリ。
module_begin module_name GenericWMI module_type generic_data_string module_wmi 192.168.30.3 module_wmiquery SELECT Name FROM Win32_ComputerSystem module_wmiauth admin%none module_end
SSH コマンド (バージョン > 6.0)。
module_begin module_name GenericSSH module_type generic_data module_ssh 192.168.30.3 module_command ls /tmp | wc -l module_end
閾値を設定するには、次のようなモジュール設定(module_min_warning, module_min_critical)を行い、コンソールでモジュール設定を行う必要があります。
module_begin module_name latency module_type generic_data module_latency 192.168.70.225 module_min_warning 80 module_min_critical 120 module_end
手動で実行モジュールを作成することができます。サテライトサーバが実行するスクリプトやコマンドは、事前に作成してサーバに置いておく必要があります。module_exec の利用は、サテライトサーバの実行速度を低下させる可能性があります。
module_begin module_name Sample_Remote_Exec module_type generic_data module_exec /usr/share/test/test.sh 192.168.50.20 module_min_warning 90 module_min_critical 95 module_end
バージョン 7 から、module_exec と同じようにプラグインを追加できます。プラグインはサテライトサーバーが稼働しているマシンで実行されることに注意してください。したがって、これらのプラグインで、監視したいリモートコンピュータに接続するための実装をする必要があります。以前のバージョンよりも優れている点は、その大きな柔軟性です。このようにして、前提条件やその他 module_exec ではできないことを実装することができます。書式はエージェントと同じです。 プラグインの使用例は次のとおりです。
module_plugin /usr/share/pandora/remote_advanced_checks.sh 192.168.0.1
1.8.1 SNMPv3
SNMPv3 モジュールを設定するには、module_version を 3に設定し、セキュリティレベル(noauth, authnopriv または authpriv)、セキュリティ名、認証プロトコル(md5 または sha)、認証パスフレーズ、暗号化プロトコル(aes または des) および、暗号化パスフレーズが必要です。以下に例を示します。
module_begin module_name snmp_noauth module_type generic_data_string module_snmp 127.0.0.1 module_version 3 module_oid .1.3.6.1.2.1.1.1.0 module_seclevel noauth module_secname snmpuser module_end
module_begin module_name snmp_authnopriv module_type generic_data_string module_snmp 127.0.0.1 module_version 3 module_oid .1.3.6.1.2.1.1.2.0 module_seclevel authnopriv module_secname snmpuser module_authproto md5 module_authpass 12345678 module_end
module_begin module_name snmp_authpriv module_type generic_data_string module_snmp 127.0.0.1 module_version 3 module_oid .1.3.6.1.2.1.1.2.0 module_seclevel authpriv module_secname snmpuser module_authproto sha module_authpass 12345678 module_privproto aes module_privpass 12345678 module_end
SNMPv3 の特定の設定内容は、モジュール設定の外に置くことでモジュール間で共有することができます。(サテライトの設定ファイルに移動することにより、エージェント間でも共有することができます)
agent_name snmp address 127.0.0.1 seclevel authpriv secname snmpuser authproto md5 authpass 12345678 privproto des privpass 12345678 module_begin module_name snmp_authpriv_1 module_type generic_data_string module_snmp module_version 3 module_oid .1.3.6.1.2.1.1.1.0 module_end module_begin module_name snmp_authpriv_2 module_type generic_data_string module_snmp module_version 3 module_oid .1.3.6.1.2.1.1.2.0 module_end
1.9 認証設定
鍵認証が正しく設定されていない場合、sshモジュールはユーザとパスワードによる認証を必要とします。その認証情報は、サテライトサーバの設定ファイル satellite_server.conf に次のようなフォーマットで設定します:
credential_box network/mask,username,password credential_box network/mask,username,[[encrypted password]]
例:
credential_box 192.168.1.1/32,user,pass1 credential_box 192.168.1.0/24,user,pass2
credential_box で記述された認証情報は、ネットワークマスクの適用範囲が狭いものから順に検索します。
blowfishのECBモードで暗号化したパスワードも記述できます。暗号化されたパスワードは、文字列を二重の括弧([[ ]])で囲います。暗号化に利用するパスワードは credential_pass に記述してください (デフォルトではホスト名が使われます):
credential_box 192.168.1.0/24,user,[[80b51b60786b3de2]]
1.10 コンソールでの全エージェントの表示
サテライトサーバの設定が正しくできると、エージェント詳細で次のような画面を見ることができます。
全マシンで ICMP モジュール(PING および遅延)が作成されていますが、いくつかのマシンでは SNMP および WMI モジュールもあります。
WMI が有効なマシンでは、次のようなモジュールが生成されます。
SNMP が有効なマシンでは、次のようなモジュールが生成されます。
Pandora コンソールの一括操作メニューでは、サテライトサーバ用のメニューがあります。エージェントおよびモジュールを一括して編集したり削除したりできます。
1.11 SNMP ブラックリスト
大きなネットワークで不正なデータを返す SNMP モジュールがある場合、サテライトサーバのパフォーマンスに影響したり、多くのモジュールが不明状態になります。サテライトサーバは、実行を行わない SNMP モジュールのブラックリストを読み込むことができます。
新たなブラックリストを作成するには、/etc/pandora/satellite_server.conf を編集し、snmp_blacklist のコメントが外され設定されているか確認します。そして、次のように実行します。
satellite_server -v /etc/pandora/satellite_server.conf
そして、サテライトサーバを再起動します。ブラックリストは、必要に応じて再生成できます。
ブラックリストファイルのフォーマットは次の通りです。
agent:OID agent:OID ...
例:
192.168.0.1:.1.3.6.1.4.1.9.9.27 192.168.0.2:.1.3.6.1.4.1.9.9.27