Pandora: Documentation ja: Password Encryption
Contents
1 Pandora FMS でのパスワード暗号化
Pandora FMS はデータベース上のパスワードの暗号化に対応しています。暗号化キーは、ユーザが用意するパスフレーズから生成され、(キーやパスフレーズも含め)データベースには保存されません。これにより、データベースのダンプからパスワードを再現することはできません。パスフレーズを設定すると、暗号化がユーザに透過的に動作します。
パスフレーズを無くすと、Pandora FMS データベースに保存されたパスワードは利用できなくなります。安全な場所に置くか、config.php および pandora_server.conf をバックアップしてください。 |
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1.1 技術詳細
パスワードは、128bit の Rijndael cipher の ECB モードを使って暗号化しています。パスフレーズの MD5 から、最初に 256bit のキーが生成されます。
1.2 新規インストールの Pandora FMS での設定
パスワード暗号化を有効化するには、Pandora FMS サーバと Pandora FMS コンソール双方でパスフレーズを設定する必要があります。暗号化の手順は次の通りです。
- メタコンソールとノードサーバの両方を停止します。
- /etc/pandora/pandora_server.conf 内の encryption_passphrase および、ノード および メタコンソール 双方の /var/www/html/pandora_console/include/config.php を更新します。
$config["encryption_passphrase"]="あなたの暗号化パスフレーズ";
- ノード および メタコンソール 両方の暗号化スクリプトを起動します。
/usr/bin/pandora_encrypt_db /etc/pandora/pandora_server.conf
設定変更後は、Pandora FMS サーバを忘れずに再起動してください。
1.3 すでにインストール済の Pandora FMS での設定
新規インストールの Pandora FMS の手順に従って暗号化パスワード設定をします。ここで、Pandora FMS コンソールで任意の新たなパスワードが設定され、データベースに暗号化したものが保存されます。ただし、既存のパスワードも暗号化する必要があります。そのためには、次の手順を実行します。
- メタコンソール と ノード 双方を停止します。
- メタコンソール および ノード の復号化スクリプトを実行します。
/usr/bin/pandora_encrypt_db -d -e /etc/pandora/pandora_server.conf
- ノード および メタコンソール 双方の暗号化スクリプトを実行します。
/usr/bin/pandora_encrypt_db /etc/pandora/pandora_server.conf
- メタコンソールおよびノードサーバを再起動します。
スクリプトは 2回実行できません。2回実行するとパスワードが破損します。
1.4 暗号化パスワードの変更
暗号化パスワードは、漏えいしてしまった場合などは変更することができます。最初に、データベース内のパスワードを複合化する必要があります。
/usr/bin/pandora_encrypt_db -d /etc/pandora/pandora_server.conf
そして、(新規 Pandora FMS インストール時の設定で説明した方法で)パスワードを変更後、再度暗号化します。
/usr/bin/pandora_encrypt_db /etc/pandora/pandora_server.conf
暗号化データベースがある場合、データを失うことなく認証情報管理を使い続けることができるようにするには、tcredential_store テーブルを除いてすべての暗号を解除します。
そのためには、以下のコマンドを実行します。
/usr/bin/pandora_encrypt_db -d -c /etc/pandora/pandora_server.conf
全ての暗号化が解除されます。
暗号化を解除したら、再度暗号化を行います。
/usr/bin/pandora_encrypt_db /etc/pandora/pandora_server.conf
初回の暗号化では、最後のコマンドを実行します。