Pandora: Documentation ja: Interface
Contents
1 Pandora FMS のインタフェース
1.1 概要
このセクションでは、Pandora FMS の使い方を学べるように、Pandora FMS の基本的なインタフェースのメニューと各アイコンの機能について説明します。
1.2 Pandora FMS ログイン画面
次に示すのは、Pandora FMS のデフォルトのログイン画面です。
画面の下に、Pandora FMS のバージョン番号が表示されます。
中央には、コンソールに入る(ログインする)ためのユーザ名とパスワードを入力する場所およびログインボタンがあります。
デフォルトのアカウントは次の通りです。
- ユーザ名(ログイン): admin.
- パスワード: pandora
ログインすると、デフォルトの Pandora FMS コンソールのメインページが表示されます。Pandora FMS のセッション開始画面はカスタマイズすることができます。その方法については、ログイン画面のカスタマイズにて説明します。
1.3 Pandora FMS メインページ
Pandora FMS のデフォルトのメインページは、システムの状態やモニタリングしている数などの情報が表示されます。
以下に、Pandora FMS のメイン画面を示します。
以下の項目は、変化しない静的な項目です。
- 操作メニュー
- 管理メニュー
- リンクメニュー
- ヘッダー
以下は、動的に変化します。
- ヘッダー情報
- ユーザ情報、未読メッセージ、システムの警告など (これらは、サブセクション に表示されます)
- サイトニュース
- ウェブコンソールの最新の状態
- 一般的な基本情報
- Pandora FMS の概要:
- サーバの状態: サーバの一般的な状態
- 監視の状態: 監視の一般的な状態
- モジュールの健全性: 開始されていないモジュールと、データを収集しているモジュールの一般的な状態
- アラートレベル: アラートの一般的な状態
1.3.1 Pandora FMS カスタマイズページ
操作メニューのユーザ情報編集にて、Pandora FMS のメインページを選択できます。
注意: ショートカットバー機能は、Pandora 5.0 から実装されています。
設定可能なオプション:
- デフォルト(Default): デフォルトの Pandora FMS メインページ
- ダッシュボード(Dashboard): ユーザのダッシュボードを選択できます
- ビジュアルコンソール(Visual console): ユーザのビジュアルコンソールを選択できます
- イベント一覧(Event list)
- グループビュー(Group view)
- モニタリング概要(Tactical view)
- アラート詳細(Alert detail)
- その他(Other): ユーザがホームページをカスタマイズできます。デフォルトでは、デフォルトビューが表示されます。例えば、\'Other\' を選択し、type sec=estado&sec2=operation/agentes/estado_agente を設定するとエージェント詳細が表示されます。
以上がデフォルトのページですが、カスタマイズすることもできます。
1.3.2 操作メニュー
操作メニューでは、Pandora FMS エージェントによってチェックしたステータスの確認や、ビジュアルマップ、ネットワークマップ、インベントリ、インシデントの参照と管理(権限がある場合)、SNMP コンソール、メッセージの参照、拡張の利用などができます。
操作メニューのいくつかにはサブメニューがあり、(親)メニューを選択することにより表示させることができます。
これらの要素はすべて、情報を含む他のページにリンクしています。それらのすべてについては、Pandora FMS の操作を扱う章で詳しく説明します。
1.3.3 管理メニュー
管理メニューでは、Pandora FMS エージェントが実施するモニタリング内容を参照したり管理することができます。また、これらのモニタリングのためのモジュールやコンポーネントの可視化をします。さらに、モジュールやエージェントからどのようにアラートを発生させるか、設定されているポリシー、ユーザ、ユーザプロファイル、Pandora FMS サーバと設定タスク、システム監査ログ、Pandora FMS ウェブコンソール自体の設定、データベース管理およびコンソール拡張などの操作ができます。
管理メニューのいくつかにはサブメニューがあり、(親)メニューを選択することにより表示させることができます。
これらの項目は、異なる追加情報を提供します。詳細は、Pandora FMS の操作と管理の章にて説明します。
1.3.4 リンクメニュー
リンクメニューは、あらかじめ設定されたサイトへのリンクを表示しています。これらは、Pandora FMS 管理メニューより、追加、変更、削除可能です。ここへは任意の他のウェブアプリケーション等へのリンクを設定することができ、Pandora FMS をシステム管理の中心として使うことができます。
1.3.5 ヘッダー
Pandora FMS ヘッダーは、システムで重要な機能へのリンクおよび、検索窓を提供しています。
左から右へ、ヘッダーは次のようになっています。
- Pandora FMS データベース内の、エージェント、レポート、アラート、マップ、結合グラフ、ユーザ、ポリシーといった要素を検索できる検索バー。
- 選択した時間間隔で画面を自動更新する設定をするための自動更新ボタン。任意のページを任意の時間間隔で更新するように設定できます。これによりセッションが維持され更新データが表示されます。
- システムの警告がある場合はアラートアイコンが表示されます。それをクリックすると、最新のシステムの警告を表示するウインドウが開きます。
- Pandora FMS サーバの状態を表示するシステム状態へのリンク
- Pandora FMS のサポートへのリンク
- Pandora FMS のヘルプへのリンク
- ログアウトボタン
- 未読メッセージがある場合は、封筒アイコンが表示されクリックするとメッセージが表示されます。
システム状態へのリンクは、サービスが停止したときにアイコンを変更することにより警告します。
リンクをクリックすることにより、サーバの状態の詳細を直接参照できます。
ユーザ編集画面でいくつかのセクションにおける自動更新を設定できます。有効化すると自動更新ボタンで自動更新の有効化や更新間隔を設定することができます。
更新間隔を選択すると、次の更新までの残り時間を表示します。
自動更新は、いくつかのページでのみ有効です。その他のページでは、フォームに入力したデータが消えたり不整合が発生するのを避けるために無効になっています。自動更新が有効なページは次の通りです。
- モニタリング概要
- グループ
- エージェント詳細
- アラート詳細
- モニタリング詳細
- サービス概要
- ダッシュボード
- イベント参照
- SNMP コンソール
- ネットワークマップ
- クラスタ表示
- グラフ表示
- ビジュアルコンソール
検索バーでは、マップ、レポート、グラフ、アラート、ユーザー、エージェント、ポリシーのエントリを検索できます。 見つかったものの概要を示します。 情報は各種類のデータのタブに配置され、エージェントタブは事前に選択されています。
イベントへのリンクは、操作メニューのそれと同じです。これは、システムのイベントを表示し、権限があれば管理もできます。イベントの管理は、"アプリケーションの管理" にて説明します。
1.4 Pandora FMS インタフェースのアイコン
Pandora FMS には、テキストに関連したもの、他のアイコンに関連するもの、また単独のものなど、いくつかのアイコンがあります。この章では、重要なアイコンについて説明します。
1.4.1 コンテキストヘルプアイコン
コンテキストヘルプアイコンは、それがついているフィールド、またはそれがついているアプリケーションフォームまたはページに関する一般的なヘルプを提供します。 ポップアップウィンドウを開き(ブラウザでポップアップウィンドウを有効にする必要があります)、完全なヘルプを提供します。
1.4.2 補足説明アイコン
補足説明アイコンは、アイコンにマウスポインタを合わせることにより該当部分のヘルプを表示します。
1.4.3 設定アイコン
設定アイコンは、現在表示している内容に対する設定画面へのリンクになっています。このアイコンをクリックすることにより、該当の設定画面を開くことができます。
1.4.4 全画面アイコン
このアイコンは、メニューを隠すことによって該当ページを全画面表示します。
1.4.5 魔法の杖アイコン (ウィザード)
現在の機能を表示する魔法の杖アイコンは、(アシスタントを経由して)一つのアクションで多くの要素を適用するのに便利です。
1.4.6 リモート設定アイコン
ソフトウエアエージェントの設定ファイルをリモートから編集する場合に利用します。
1.4.7 強制実行アイコン
Pandora FMS のリモートチェックは、更新間隔に従って実施されます。しかし、このアイコンをクリックすることにより強制実行することができます。
1.4.8 リフレッシュアイコン (アップデートアイコンの後に利用)
強制実行されたあと、表示を更新するときにクリックします。
現在の状態を反映します。
1.4.9 アイコン上にマウスポインタを置いたときのテキスト表示
多くの Pandora FMS の画像には、マウスカーソルをその上に持っていったときに表示されるテキストがあります。これにより、その画像がどのようなものであるかの情報を知ることができます。
1.5 サーバ管理
Pandora FMS サーバの一般的な状態のほかに、サーバの詳細表示を使用して、それらの負荷レベルと実行の遅延を知ることができます。
上のスクリーンショットでわかるように、いくつかのアイコンは特別な関連性があります。
- ポーリング要求で、リモートテストサーバが持っているすべてのチェックを実行するように要求し、それらを再度実行するように強制します。 ネットワークサーバ、WMIサーバ、プラグインサーバ、ウェブサーバなど、すべてのネットワークサーバに有効です。
- 自動検出サーバタスクの編集
- リモートサーバ設定の編集。pandora またはサテライトサーバで有効です。
ここではそれぞれのカラムで異なる情報を見ることができます。
- サーバ名(Server name): 一般に、利用しているマシンのホスト名です。
- 状態(Status): (緑 = 稼働中, グレー = 停止中)
- サーバタイプ(Type of server): データサーバ、ネットワークサーバなど。
- バージョン(Version): Pandora FMS サーバの現在のバージョンを表示します。
- モジュール(Modules): このタイプのモジュールの総数に対する、該当サーバによって実行されたこのタイプのモジュール数。
- 平均遅延/遅延モジュール(Server Lag / Delayed Modules): 最も情報が古いモジュールがデータの受信を待っている最長時間/実行間隔を過ぎているモジュールの数。 この指標は、モジュールが多すぎるかどうか、およびサーバがその負荷容量の限界にあるかどうかを知るために使用します。遅延モジュールは、サーバにデータが届いてないモジュールの数を示します。
- T/Q (現在のスレッド/キューに入っているモジュール): 各サーバで現在アクティブなスレッド数を示します。 実行を待っているキュー内のモジュールの総数。これらのパラメータから過負荷状態がわかります。モジュールがキューに入れられ待ちが続くことはほとんどないはずです。キューが増えている場合サーバがデータを処理できていないことを意味します。
- 更新(Data update): 各サーバには、稼働中であることを確認し統計も更新するための、状態更新のキープアライブがあります。
1.6 エージェント、モジュール、グループの状態ととりうる値
エージェントには状態があり、それらは次のように表示されます。
- 正常: 緑色
- 警告: 黄色
- 障害: 赤
- 不明: グレー
- 未初期化: 表示されません。管理画面でのみ青で表示されます。
これは、Pandora FMS からモジュールのチェックが実行されたエージェントの状態表示です。モジュール名とその状態(色)および現時点の値が表示されています。
エージェントの詳細表示もあります。ここではエージェントの全体の状態とモジュールの概要を表示します。この画面では、複数のエージェントの状態を参照できます。
ここでは、'Database Server' というエージェントに一つのモジュールがあり、'障害' 状態となっています。少なくとも 1つのモジュールで '障害' 状態のモジュールがある場合は、赤い四角が表示されます。
グループ表示
グループ表示では、それぞれのグループの全エージェントの状態を示します。
ここでは、つぎのような状態を参照できます。
- 正常: すべてのエージェントが正しく動作しています。(緑色)
- 警告: 該当グループ内の少なくとも一つのエージェントが '警告' 状態です。(黄色)
- 障害: 該当グループ内の少なくとも一つのエージェントが '障害' 状態です。(赤)
- 不明: 該当グループ内の全エージェントが '不明' 状態です。(グレー)
- モジュールなし: 該当グループ内のエージェントにモジュールがないか、未初期化です。(白)
モジュール表示
この表示は、全エージェントの全モジュールの一覧を提供します。一覧では、上記と同様の色を用いて全モジュールの状態を表示します。
1.7 エージェント自動補完ウィジェット
Pandora のいくつかのページで次のような動作を見ることができます。
このウィジェットは、タイプした文字を検索しエージェントの候補を表示します。リストは次のようなブロックで表示されます。
- 緑色の最初のブロック, 名前が入力文字に一致したエージェント
- 黄色の 2つ目のブロック, 説明が入力文字に一致したエージェント
- 紫色の 3つ目のブロック, アドレスが入力文字に一致したエージェント
ウィジェットは、2文字入力した時点から動作し始めることに注意してください。
1.8 ネットワークインタフェース一覧
この一覧は、通常のエージェント表示画面、ツリー表示のエージェント詳細、いくつかのレポートなどで表示することができます。定義済エージェントのネットワークインタフェースに関する情報を表示します。
一覧表示させるには、いくつかの方法があります。
- 自動検出スクリプト(Recon script): 詳細はこちら。このスクリプトは、ネットワークインタフェースモジュールにおける情報表示のために、エージェントとモジュールを作成します。
- SNMP インタフェースウィザード(SNMP interfaces wizard): エージェント設定画面にあるこのアシスタントは、見つけたインタフェースを表示し、作成するモジュールを選択します。一覧にインタフェースを表示させるには、モジュール ifOperStatus が必要です。入出力トラフィックグラフを表示するには、ifInOctets および ifOutOctets も必要です。
- 手動作成: 一覧にインタフェースを表示するには、次に示すネーミングルールでモジュールを作成する必要があります。モジュールは、<インタフェース名>_ifOperStatus という名前である必要があり、remote_snmp_proc, remote_icmp_proc, remote_tcp_proc, generic_proc のいずれかのタイプである必要があります。remote_snmp_proc タイプを利用し、実際の状態を取得するために、ifOperStatus の OID (.1.3.6.1.2.1.2.2.1.8.<index>)を参照することをお勧めします。入出力トラフィックグラフを参照するには、remote_snmp_inc タイプで <インタフェース名>_ifInOctects と <インタフェース名>_ifOutOctets という 2つのモジュールを作成する必要があります。これらのモジュールは、OID .1.3.6.1.2.1.2.2.1.10.<index> および .1.3.6.1.2.1.2.2.1.16.<index> にアクセスします。インタフェースの IP と MAC アドレスを一覧に表示するには、ifOperStatus モジュールの説明にそのデータを追加する必要があります。