Pandora: Documentation ja: Clusters
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1 クラスタ管理
1.1 概要
Pandora FMS のバージョン 719 から、利用しているシステムやアプリケーション個別のクラスタを監視する機能があります。
このシステムの目的は、クラスタの監視を素早く簡単に実現することで、とりわけユーザには簡単です。
2種類のクラスタのタイプを想定します。
- アクティブ - スタンバイ(Active - Passive)
- このクラスタでは、通常、一方のノードのみが稼働します。
- アクティブ - アクティブ(Active - Active)
- このクラスタでは、クラスタの全ノードでアプリケーションやサービスが提供され負荷分散されます。
クラスタには、いくつかのタイプの要素があります。
- 共通要素
- クラスタの全ノードで稼働している必要があるモジュールで、クラスタ動作に必須のもの。
- 分散要素
- "アクティブ - スタンバイ" タイプのクラスタのみ。これらは、アクティブなノードでのみ実行されるモジュールです。その時点でどのマシンがアプリケーションを実行しているかに応じて、クラスタのノード間で「バランスを取る」モジュールになり、一方のエージェントまたはもう一方のエージェントでレポートします。
1.2 監視の計画
クラスタを監視するときは、以下を検討する必要があります。
- アクティブ-アクティブクラスタの場合
- クラスタの全エージェントで共通のモジュールが監視されている必要があります。そうでなければ、選択することができません。
次に、必要なリソースを監視するために、すべてのクラスタエージェント上に同一の監視項目を作成する必要があります。
- アクティブ-スタンバイクラスタの場合
- 共通モジュールについては上記と同じです。しかし、アクティブノードのみで動作するバランスモジュールを監視する必要があります。
"アクティブノード" を監視できるようにするには、条件を満たした場合のみモジュールが動作する、条件監視を用います。
1.3 新規クラスタの設定
新たにクラスタを作成するには、監視 > クラスタ表示(Cluster view) へ行きます。
初回のアクセスであれば、次のような画面が表示されます。
1.3.1 アクティブ-アクティブの新規クラスタ設定
クラスタ作成ウィザードを開始するために、作成ボタンをクリックし、"アクティブ-アクティブ(Active - Active)" クラスタオプションを選択します。
名前、クラスタタイプ、対象グループを選択したら、エージェントを選択するセクションへアクセスするために、次ボタンをクリックします。
このステップでは、クラスタとして監視を行いたい サービスにとってクリティカルとなるモジュール をすべて選択します。
共通のモジュール(OK/NG状態)に戻づくクラスタの状態を定義するためのノードのパーセンテージ(%)しきい値を選択します。
クラスタの設定をしたら、クラスタの異なる要素に対していアラートを追加することができます。選択したモジュールが特定のステータスに変化したときに特定のアクションが実行されます。
モジュールの評価が行われると、ステータス情報をともにクラスタマップを見ることができます。
1.3.2 アクティブ-アクティブクラスタ表示
クラスタが、アクティブ-アクティブであれば、共通の要素のみ見ることができます。
これまでに説明した作成例では、次のような表示がされます。
3つにセクションを区別できます。
- クラスタマップ
- (左上) クラスタを構成するエージェントとその状態を表します。
- 状態概要
- (右上) クラスタの正常性の状態とその構成要素のリストを示します。
- メトリック表示
- (下) クラスタに登録されているメトリック一覧を示します。
クラスタマップのアイテムをクリックすると、そのアイテムに関する追加情報を見ることができます。
クラスタ状態の詳細表示 (マップ上でのクリック)
共通モジュール状態の詳細表示 (状態概要のクリック)
1.3.3 アクティブ-スタンバイの新規クラスタ設定
クラスタ作成ウィザードを開始するために作成ボタンをクリックし、"アクティブ-スタンバイ(Active - Passive)" クラスタオプションを選択します。
名前、クラスタタイプ、対象グループを選択したら、エージェントを選択するセクションへアクセスするために、次ボタンをクリックします。
このステップでは、クラスタとして監視を行いたい サービスにとってクリティカルとなるモジュール をすべて選択します。
共通のモジュール(OK/NG状態)に戻づくクラスタの状態を定義するためのノードのパーセンテージ(%)しきい値を選択します。
このステップでは、バランスモジュール(アクティブなエージェントでのみ動作)を追加します。クラスタの一部となっている全エージェントの全モジュール一覧が表示されます。
最後に、クラスタでクリティカルとなりうるバランスモジュールを選択します。
モジュールの評価が行われると、ステータス情報をともにクラスタマップを見ることができます。
1.3.4 アクティブ-スタンバイクラスタ表示
これまでに説明した作成例では、次のような表示がされます。
3つにセクションを区別できます。
- クラスタマップ
- (左上) クラスタを構成するエージェントとその状態を表します。
- 状態概要
- (右上) クラスタの正常性の状態とその構成要素のリストを示します。
- メトリック表示
- (下) クラスタに登録されているメトリック一覧を示します。
クラスタマップのアイテムをクリックすると、そのアイテムに関する追加情報を見ることができます。
クラスタ状態の詳細表示 (マップ上でのクリック)
クラスタモジュール状態の詳細表示 (状態概要のクリック)