Pandora: Documentation ja: Appliance Install
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1 アプライアンス CD
バージョン 4.1 のリリースより、OS と Pandora FMS を依存ファイルと共に CD からインストールする、アプライアンスインストールシステムがあります。旧バージョンでは、SUSE ベースのシステムを利用していましたが、バージョン 4.1 からは、RedHat Enterprise Linux 互換の CentOS をベースにしています。インストール CD は、専用の物理システムや仮想マシンに Pandora FMS をインストールするのに利用できます。
CD インストールでは、グラフィカルまたはテキストインストールに対応した Redhat インストールシステム(Anaconda)を利用しています。CD は、インストールに必要なすべてのソフトウエアを含んでいるため、Pandora FMS のインストールにインターネット接続は必要ありません。パッケージを使った Pandora の通常のインストールでは、依存関係の解決などにインターネット接続が必要です。大きなアドバンテージを持った改善であると考えています。
アプリケーションの設定完了時に、マシンの各種アクセス権は次の通りとなっています。
SSH アクセス
root / (初期インストール時に定義)
MySQL アクセス
root / pandora
Pandora FMS Webコンソール
admin / pandora
1.1 最低限の要求条件
インストール CD は、中規模の環境に Pandora FMS をインストールした状態になっています。ただし、パラメータは調整することができ、Pandora FMS を任意の環境に合わせることができます。
なお、以下がシステムのインストールに必要な条件です。
- 1024 MB RAM, 2GB recommended.
- Disk 2GB, 8GB recommended.
- 2.4Ghz CPU, Dual Core recommended.
- 1024MBのメモリ、2GBを推奨。
- 2GBのディスク、8GBを推奨。
- 2.4GhzのCPU、デュアルコアを推奨。
1.2 イメージを焼く
- Linux: CDを焼くアプリケーション(brasero, k3b, wodim)を利用します。
- Windows: CDを焼くアプリケーション(nero, freeisoburner)を利用します。
- Mac: ISO イメージを焼くのに System Disk tool を利用します。
- Pandora FMS のインストールシステムが入った、起動 CD ができます。
- ISO イメージを USB メモリに書き込んで、そこから起動することもできます。
- BIOS の設定で、CD から起動できるかどうかを確認します。
1.3 インストール
以下は起動時の画面です。何もキーを押さないと、自動的に Live CD が起動します。Pandora FMS を試すために Live CD を利用することができますが、お勧めはしません。
起動画面でキーを押すと、次のような画面の起動メニューが表示されます。"Install (Text mode)" を選択すると、テキストモードでのインストールになります。"Install" オプションを選択すると、グラフィカルなインストールが起動します(お勧め)。
1.3.1 グラフィカルインストール
グラフィカルインストーラーは、インストール処理全体にわたってガイドがあります。インストーラは、複数の言語で動作します。Redhat / CentOS で使われている標準的なインストール処理です。
特別なハードウエアディスクがある場合は、そのドライバの入った CD を利用することができます。通常はデフォルトオプションを利用します(デフォルトのドライバを利用)。
言語で日本語を選択してインストールした場合、インストール後の環境でフォントの警告が表示されます。これを解決するには、yum -y groupinstall "Japanese Support" にて不足している日本語環境ファイルをインストールしてください。 |
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1.3.2 Live CD からのインストール
Live CD を選択したり、起動後にオプションを選択しなかった場合は、インストールアイコンを含んだいくつかのアイコンがある次のような画面が表示されます。
ここから、前述と同じ(グラフィカル)インストールをすることができます。
1.3.3 テキストモードインストール
"テキストモードインストール"を選択すると、次のような画面が表示されます。
まずは言語を選択します。言語の選択のあとに、ディスクの検出でエラーが発生することがあります。この場合は、システムを再起動してください。
ここで、システムのタイムゾーンを選択できます。
root のパスワードを設定する必要があります。
最後のステップの一つは、パーティション設定のタイプ選択です。use the entire disk, replace the installed system または、use the free disk space の 3つのオプションがあります。
全ての手順を行ったら、ファイルがディスクにコピーされ、インストールが完了します。
1.4 インストール後
1.4.1 タイムゾーン設定
Pandora FMS コンソールでのタイムゾーン設定が重要です。システム管理メニューの設定(Setup)へアクセスします。
1.5 最初の起動
起動し(自動)ログイン後のデスクトップです。手動でのログインをしたい場合は、"artica" アカウントにはパスワードが無いことに注意してください。システム設定から設定できます。
デスクトップの Pandora アイコンをクリックすると、ブラウザで直接 Pandora Webコンソールにアクセスできます。
MySQL の "pandora" アカウントは、固定のパスワードが設定されていることに注意してください。デフォルトのパスワードは、/etc/pandora/pandora_server.conf にあります。他にシステムのユーザも作成されています。artica および root ユーザのパスワードは MySQL の "pandora" ユーザと同じです。このパスワードは、次のコマンドでなるべく早く変更してください。
passwd root passwd artica
ネットワークから自動的に割り当てられた IP アドレスを確認するには、次のコマンドをシェルから実行します。
ifconfig
管理メニュー(GUI)または、コマンドラインから次のコマンドで変更することができます。
system-config-network
1.5.1 サーバ再設定
システムのネットワーク設定やその他設定パラメータを変更したい場合は、GUI メニューまたは、コマンドラインから setup コマンドを利用します。
コマンドラインからサーバの設定を変更するには、"root" 権限でコマンドを実行する必要があります。そのためには、次のコマンドで root になります。
su -
root のパスワードが必要です。パスワードを正しく入力すると、次のようにプロンプトが "#" で表示されます。root 権限を取得でいていることを意味します。
linux-9pg0:/home/user #
1.5.2 YUM パッケージ管理
SUSE Zepper や Debian の APT /GET のように、YUM は、CentOS のパッケージ管理ソフトです。パッケージを検索するには、次のコマンドを実行します。
yum search <パッケージ名>
パッケージをインストールするには次のようにします。
yum install <パッケージ名>
パッケージのインストールには、root 権限が必要です。
1.5.3 アプライアンスの技術資料
システムは次の設定がされていることに注意してください。より安全に設定変更できます。
- root での SSH ログイン許可。
- SELinux の無効化。
- Firewall の無効化。
- sudo を使った "artica" アカウントの自動ログイン。
- artica アカウントのデフォルトパスワードは "pandora"。
- グラフィカルコンソール(X)での自動ログイン設定。
- Pandora Webコンソールはデフォルトのパスワード (admin / pandora)。
- MySQL の "root" ユーザはデフォルトパスワード (OSユーザとは異なります)。
これらの設定パラメータは、本番システムでは変更すべきです。