Difference between revisions of "Pandora: Documentation ja: Anexo Upgrade"
(→データベースのアップデート ("メジャーリリース")) |
(→バージョン 7.0NG ( ローリングリリース )) |
||
Line 142: | Line 142: | ||
mysql> update tconfig set value= XX where token='MR'; | mysql> update tconfig set value= XX where token='MR'; | ||
− | 適用すると、コンソールから警告メッセージは消え、フッターに MR1 が表示されます。次に、SQL を 'updated' | + | 適用すると、コンソールから警告メッセージは消え、フッターに MR1 が表示されます。次に、SQL を 'updated' へ移動します。どの MR を適用すべきかは、[[Pandora:Documentation_ja:Versions| こちら]] を参照してください。 |
[[email protected] mr]# mv 1.sql updated/ | [[email protected] mr]# mv 1.sql updated/ |
Latest revision as of 06:35, 7 March 2020
Contents
1 手動アップデート
Pandora FMS の基本的なコンポーネントに関して理解しておくことが重要です。Pandora FMS は、コンソール、サーバ、データベースの 3つの要素に分けることができます。オープンソースでは、これらの 3つのコンポーネントは素早く更新できますが、Enterprise 版ではもう少し手順が必要で、別途アップデートが必要な追加機能があります。
内訳
オープンソース版:
- ウェブコンソール
- サーバ
- データベース
Enterprise版:
- オープンソースのウェブコンソール
- Enterpriseウェブコンソール(コンソールの機能を拡張します)
- オープンソースのサーバ
- Enterpriseサーバ(サーバ機能を拡張します)
- データベース(Enterprise版の追加のグラフなど)
更新には、常にコンソールの変更、時々サーバの変更、まれにデータベースの変更を含みます。アップデートは 2つのカテゴリに分けており、データベースの変更を伴わないマイナーリリースと、データベースの変更を伴うメジャーリリースがあります。
1.1 マイナーバージョンアップ
これにはデータベースの変更は含まれません。コンソールおよび時々サーバのみです。例えば、6.0SP1 から SP2 などです。
準備:
1. データベースをバックアップします。例:
mysqldump -u root -p pandora > backup_pandora_X.Y.sql
2. 次の設定ファイルをバックアップします: pandora_server.conf, config.php, pandora_agent.conf
3. サーバおよびエージェントプラグインを次のようにバックアップします。
/etc/pandora/plugins pandora_console/attachment/plugin /usr/share/pandora_server/util/plugin
4. 次のサービスを停止します: pandora_server, tentacle_serverd, httpd, pandora_agent および mysqld
5. アップデートします。
1.1.1 RPM パッケージにて
- オープンソースのコンソールアップデート:
rpm -U pandorafms_console_package.rpm
- Enterprise コンソールアップデート:
rpm -U pandorafms_console_enterprise_package.rpm
- オープンソースサーバアップデート:
rpm -U pandorafms_server_package.rpm
- Enterprise サーバアップデート:
rpm -U pandorafms_server_enterprise_package.rpm
インストール前後で、どのバージョンで動いているか、以下のコマンドで確認できます。
rpm -qa | grep -i pandora
1.1.2 DEB パッケージにて
- オープンソースコンソールアップデート:
dpkg -i pandorafms_console_package.deb
- Enterprise コンソールアップデート:
dpkg -i pandorafms_console_enterprise_package.deb
- オープンソースサーバアップデート:
dpkg -i pandorafms_server_package.deb
- Enterprise サーバアップデート:
tar zxvf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz cd pandora_server/ ./pandora_server_installer --install
依存関係の問題がある場合は、以下のコマンドで解決できます。
apt-get install -f
1.1.3 tar ボール、ソースにて
- オープンソースコンソールアップデート:
tar xvzf pandorafms_console_package.tar.gz cd pandora_console ./pandora_console_upgrade -p /yourconsolepath
- Enterprise コンソールアップデート:
tar xvzf pandorafms_console_enterprise_package.tar.gz cd pandora_console ./pandora_console_upgrade -p /yourconsolepath
- オープンソースサーバアップデート:
tar xvzf pandorafms_server_package.tar.gz cd pandora_server ./pandora_server_upgrade --upgrade
- Enterprise サーバアップデート:
tar xvzf pandorafms_server_enterprise_package.tar.gz cd pandora_server ./pandora_server_upgrade --upgrade
- エージェントアップデート:
tar xvzf pandorafms_agent_package.tar.gz cd pandora_agent ./pandora_agent_installer --force-install
1.1.4 バージョン 7.0NG ( ローリングリリース )
Pandora FMS バージョン 7.0NG のコンソールを(rpm や tarボール、deb を用いて)手動でアップデートする場合、特定のバージョンから別のバージョンへマイグレーションするスクリプトを手動で適用する必要がある場合があります。これを避けるために、コンソールはアップデートマネージャ経由でアップデートすることをお勧めします。
古いデータベースを利用していると(通常の状態では発生しない稀なエラー)、管理者ユーザにこの問題を知らせる警告タブが表示されます。
この問題を解決するためには、Pandora FMS コンソールがインストールされているサーバへログインし、シェルで /var/www/html/pandora_console/extras/mr ディレクトリへ行きます。'updated' という名前のディレクトリが存在します。すでに適用されているすべての SQL は、'updated' ディレクトリに格納されていなければなりません。 したがって、データベースにSQLを適用したら、それらを 'updated' ディレクトリに移動する必要があります。 MR1 の実行例を見てみましょう。この例では、データベースに MR は適用されていません。Pandora FMS コンソールのフッターに MR0 が表示されています。バージョン 704 が手動でインストールされ、MR1 の SQL を手動で適用する必要があります。SQL は、/var/www/html/pandora_console/extras/mr/ に 1.sql という名前であります。以下のように実行します。
[[email protected] mr]# cat 1.sql | mysql -u root -p pandora
MySQL のユーザは root で、データベースは pandora です。
適用したら、MySQL の tconfig テーブルの MR の値を更新する必要があります。MySQL に接続して、次のコマンドを一度実行します。
mysql> use pandora; mysql> update tconfig set value= XX where token='MR';
適用すると、コンソールから警告メッセージは消え、フッターに MR1 が表示されます。次に、SQL を 'updated' へ移動します。どの MR を適用すべきかは、 こちら を参照してください。
[[email protected] mr]# mv 1.sql updated/
1.2 メジャーバージョンアップ
メジャーバージョンアップには常にデータベースの変更が含まれます。そのため、データベーススキーマのアップデートが必要です。 例えば、バージョン 6.0 から 7.0 などです。
1.2.1 データベースのアップデート ("メジャーリリース")
データベースをアップデートするには、最初にバージョンに応じたオープンソースおよび Enterprise コンソールをアップデートする必要があります。これらのアップデートによって必要な SQL ファイルをダウンロードできます。
コンソールをアップデートしたら、SQL のデータベースアップデートスクリプトがコンソールの /extras や /enterprise に見つかります(バージョンに依存します)。CentOS の場合であれば、以下にあります。
/var/www/html/pandora_console/extras/pandoradb_migrate_X.Y_to_Z.T.mysql.sql /var/www/html/pandora_console/enterprise/pandoradb_migrate_vX.Y_to_vZ.T.mysql.sql
アップデートの前に最初に説明した、データベース、設定ファイルのバックアップ、Pandora FMS サーバの停止といった準備を行います。
service pandora_server stop
- オープンソースデータベースのアップデート:
mysql -u ユーザ名 -p -D データベース名
例:
mysql -u pandora -p -D pandora
MySQL コマンドラインで以下を実行します。
source /yourconsolepath/extras/pandoradb_migrate_X.Y_to_Z.T.mysql.sql;
MySQL から抜けるには "quit" を実行します。以上でデータベースがバージョンに合わせてアップデートされました。
以前のバージョンに戻す必要がある場合は、以下のようにバックアップからリストアします。
mysql -u ユーザ名 -p データベース名 > drop database データベース名; > create database 新たなデータベース名; > use 新たなデータベース名; > source backup_pandora_X.Y.sql
例:
mysql -u root -p pandora > drop database pandora; > create database pandora; > use pandora;
2 アップデートマネージャを使った自動アップデート
2.1 オープンソース版の更新
Pandora FMS 4.0.2 から、オープンソース版でも週単位の半自動更新ができます。この機能は、以前はエンタープライズ版のみにあったアップデートマネージャシステムの改善によります。新たなアップデートがあるかどうかをオンラインで確認することができ、リクエストごとにコンソールを自動的にダウンロードして更新することができます。
この機能は次のような仕組みです。
- Pandora FMS コンソールがインストールされているサーバはインターネットに接続されていなければなりません。
- アップデートマネージャは、我々のサーバ(Sourceforge)に接続します。Pandora FMS の利用状況(エージェント数)を発信者を特定しない状態で送信します。
- 更新ファイルが Sourceforge から週単位で更新フォルダにダウンロードされます。
- 更新はインクリメンタルですが、コンソール全体のファイルを含みます。そのため、処理には時間がかかります。(パッケージは約 25MB あります)
- 更新は自動です。開発チームによるレビューはされていません。99%は問題無いと思いますが、何も問題が無いことを保証するわけではありません。
- 更新は、コンソールのみです。エージェントおよびサーバの更新はありません。
2.1.1 コンソールの更新手順
拡張(Extensions) -> アップデートマネージャ(Update Manager) へ行きます。メインの画面では、インストール待ちおよび存在するアップデート、最新のコンソールバージョンが表示されます。インストールをクリックします。
パッケージをダウンロードすると、アップデートを行うかどうかのオプションが表示されます。
インストール処理を開始するには確認をクリックします。
いくつかのアップデートにはデータベースの修正も含みます。アップデート処理では、これらの変更に関する情報を次のようにダイアログ表示します。
この時点で、データベースとコンソールのアップデートを適用するか、それを実施せずにコンソールとデータベースを現状のままとするかの 2つの選択肢があります。
アップデートマネージャが動作するためにはインターネットへの接続が必要です。パッケージのダウンロードに、デフォルトでは wget を利用します。curl を利用することもできます(Pandora の設定で変更します)がさほど早くありません。 |
|
処理が終わると、メインのアップデートページにコンソールのバージョンが表示されます。 おめでとうございます、これが表示されればアップデート成功です。
2.2 エンタープライズ版の更新
オープンソース版の更新とは異なり、エンタープライズ版の更新では追加の特徴があります。
- 開発チームによって 100% テストされています。そのため、公開されたと同時に(もしくは数時間以内に)更新することができます。
- 大きなパッケージをダウンロードする必要はなく、更新されたもののみを適用することができます。
- オフラインの更新ができます。サポートページからダウンロードして、(セキュリティの理由等で)インターネットに接続されていない Pandora FMS に適用できます。
2.2.1 設定
Enterprise 版のアップデートマネージャを利用できるようにするには、最初にアップデータを正しく設定する必要があります。該当メニューから設定を行います。
2.2.2 "オンライン" 更新
アップデートのメニューから、アップデートマネージャへアクセスします。Enterprise 版をインストールしている場合は、インタフェースを利用可能です。(そうでなければオープンソース版が表示されます)
このページで現在利用している Pandora FMS のバージョンと新たなアップデートがあるか確認することができます。
最新バージョンにアップデートするには、Pandora FMS コンソールのリンクをクリックします。
継続するかどうかのオプションダイアログが表示されます。
継続をクリックすると、1) コンソールをアップデートして終了するか、2) データベースを含めて更新するかを確認するダイアログが表示されます。
データベースを更新するとプロセスは正常に実行されます。 ただし、そうでない場合、データベースまたはコンソールのいずれも更新されません。データベースの変更によっては、同じ更新プログラムでのコンソールの変更に重大な影響を及ぼす可能性があるためです。
その後、Pandora FMS にインストールされた現在のバージョンのアップデータが表示されます。
2.2.3 "オフライン" 更新
Pandora FMS は "オフライン" アップデートも可能です。 .OUM という拡張子のパッケージがあります。それには、Pandora FMS の公式サポートページへ行き、.OUM ファイルをダウンロードしてください。日本におけるエンタープライズ版更新ファイルダウンロードは、(株)アールワークス が提供しています。
次の画面からそれをアップロードします。
アップロードが完了するとファイルが表示されます。アップデートには開始をクリックします。
アップデートは、オンラインのダウンロードと同じフローです。適用する変更がある場合、関連するコンソールおよびデータベースのアップデートダイアログが表示されます。
HA 構成のシステムをアップデートする場合は、[こちらのドキュメント] を参照してください。 |
|
2.3 アップデートマネージャのための PHP の追加設定
オープンアップデートマネージャを正しく動作させるためには、デフォルトの割り当てよりも多くのメモリが必要です。PHP に多くのメモリを割り当てるために、php.ini を編集し、少なくとも 256M のメモリを確保してください。
設定は次の通りです。
memory_limit = 256M ; Maximum amount of memory a script may consume (256MB)
Debian/Ubuntu のシステムであれば、ファイルは /etc/php5/apache2 以下にあります。
3 他のシステムへのマイグレーション
たとえば、SUSE 11 から SUSE 1 2へ、または Ubuntu から CentOS への移行など、別の異なるシステムまたはディストリビューションで新しいバージョンの Pandora を使用したいという場合もあります。
これを実行するには、Pandora FMS を新規インストールするか、ISO アプライアンスをダウンロードしてインストールする必要があります。
1. 新たなシステムで新規の Pandora FMS が動作するようになったら、以前のシステムのデータベースバックアップを行います:
mysqldump -u root -p pandora > backup_pandora_X.Y.sql
2. バックアップファイル backup_pandora_X.Y.sql を新たなシステムへ転送します。
3. mysql 以外の全プロセスを停止します。
/etc/init.d/pandora_server stop /etc/init.d/pandora_agent_daemon stop /etc/init.d/tentacle_serverd stop /etc/init.d/apache2 stop o /etc/init.d/httpd stop (parar servidor apache, variará dependiendo de la distribución que usemos)
4. 新システムの mysql へ root ユーザでコマンドラインに入ります。pandora データベース(デフォルトの場合の名前は pandora です)へアクセスし、インポート操作を実行します。
#mysql -u root -p mysql>use pandora Database changed mysql>source /home/artica/backup_pandora_X.Y.sql ( put the full path to the backup file you created a few steps back )
5. 新しいバージョンへのマイグレーションでは、メジャーバージョンのアップデート手順に示すデータベースのマイグレーションスクリプトを実行する必要があります。
6. OS のディストリビューションを変更する場合には、システム内のコンソールのパスおよび、tconfig の "attachment_store" および "fontpath" など、pandora データベース内のいくつかのフィールドを変更する必要がある可能性があることに注意してください。これらのフィールドを修正するには次のクエリを実行します。この例は、CentOS へのマイグレーションです。他のディストリビューションでは、Apache のディレクトリパスを変更します。
#mysql -u root -p mysql>use pandora Database changed mysql>UPDATE tconfig SET value = '/var/www/html/pandora_console/attachment' WHERE token LIKE 'attachment_store' mysql>UPDATE tconfig SET value = '/var/www/html/pandora_console/include/fonts/smallfont.ttf' WHERE token LIKE 'fontpath'
これらのパスは、サーバとコンソールの設定(config.php および pandora_server.conf)に関係することを認識しておいてください。
7. データベースをインポートしたら、設定ファイル <コンソールパス>/pandora_console/include/config.php および /etc/pandora/pandora_server.conf の dbname, dbuser, dbpass フィールドを確認する必要があります。同じ値になっていれば特に何もする必要はありません。そうでなければ、次のようにします。
a. 古い設定ファイルまたは設定フィールドを新しいものに置き換えます。
b. 設定ファイル内に記載されているデータベースへのアクセス設定を更新します。新たな設定ファイルに dbname=pandora, dbuser=pandora1, dbpass=pandora2 という設定があるとすると、次のような対応を実施します。
#mysql -u root -p mysql>grant all privileges on pandora.* to 'pandora1'@'localhost' identified by 'pandora2'; mysql>flush privileges;
その後、すべてのデーモンを再開し、すべての設定が完了しすべてのエージェント、モジュール、アラートなどを含んだ Pandora コンソールにアクセスします。IP アドレスを変更している場合は、全エージェントのデータ送信さきを新たなシステムへ変更します。
この手順は、Enterprise 版であっても同様です。
4 Windows でのサーバとコンソールのインストーラを使ったアップグレード
コンソールとサーバのインストーラには、Pandora FMS の以前のバージョンがインストールさている場合に、それをアップグレードするオプションがあります。
Pandora FMS をクリーンインストールした時同様に、インストーラプログラム(.exe)を実行し、言語を選択します。
インストーラのステップに従います。
ライセンス条項に同意してください。
'Update installed version' オプション のみ を選択します。
希望のインストールパスを選択して続けます。インストーラは、Pandora FMS サーバ名または IP アドレスを訪ねてきます。
アップデートが実行されます。モジュールが正しく動作するためには、Microsoft Visual C++ が必要なことを忘れないようにしてください。
ファイルがコピーされ設定が完了するのを待ってください。アップデート処理は短い時間で完了します。
Pandora FMS がアップデートされ、使える状態になります。
Pandora は最新バージョンにアップデートされます。デフォルトのウェブサーバは、Apache から Nginx に変更されます。ウェブサーバを Apache のままにしたい場合は、コンソールを OUM ファイルでアップデートするか、オンラインのアップデートマネージャを使ってください。 |
|
5 以前のバージョンへの変更
以前のバージョンへ戻すには、Pandora FMS コンソールをダウングレードするだけです。事前に、前述と同様にデータベースと Pandora FMS 設定ファイルのバックアップを行うことをお勧めします。オープンソースのパッケージを最初にインストールし、Enterprise 版をその後にインストールします。
5.1 RPM パッケージより
- オープンソースのコンソールアップデート:
rpm -i --force pandorafms_console_package.rpm
- Enterprise 版コンソールのアップデート:
rpm -i --force pandorafms_console__enterprise_package.rpm
5.2 DEB パッケージより
- オープンソースのコンソールアップデート:
dpkg –i --force pandorafms_console_package.rpm
- Enterprise 版コンソールのアップデート:
dpkg -i --force pandorafms_console__enterprise_package.rpm
5.3 Tarball/ソースコードより
- オープンソースのコンソールアップデート:
tar -xvzf pandorafms_console_package.tar.gz mv –f ./pandora_console/* /yourconsolepath
- Enterprise 版コンソールのアップデート:
tar -xvzf pandorafms_console_package.tar.gz mv -f ./enterprise /yourconsolepath